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【文学PICKS】自由に選ぶ、オススメ小説3作品📚
こんばんはtagaです。本日は降谷さゆさんをゲストにお招きし、とっておきのオススメ小説3作品について紹介させていただきます。
1-1自己紹介
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📚元編集者。青春ミステリー小説
『スノードロップ ー雪の雫の日記ー』発売中。
●文庫本 発売中
— 降谷さゆ 📖青春ミステリー小説発売中 (@sayu_furuya) July 29, 2023
青春ミステリー小説
『スノードロップ ー雪の雫の日記ー』
●Web連載
ミステリー『英雄だけがいる世界』https://t.co/5wi57YIQrt
ショートショート『酒のことば』https://t.co/pd8AvUG06i
サスペンス『75分の1の殺意』https://t.co/L91tD1R1mP#小説 #小説が読めるハッシュタグ
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📚文学記者
2.オススメ小説3作品
① 『Good Luck』著:アレックス・ロビラ
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まずご紹介したいのは、『Good Luck』(著:アレックス・ロビラ)です。この作品に出会ったのは小学生のころ、宿題だった読書感想文の課題図書でした。50カ国以上で出版されているベストセラー作品ということもあり、ご存じの方も多いかもしれませんが、小説であり、哲学書であり、自己啓発本でもある作品です。
魅惑の森に生える「魔法のクローバー」を探す物語。偶然に期待する「運」と自らの手で下ごしらえをして掴むことができる「幸運」。この違いを二人の騎士の行動を通じて教えてくれます。
「誰もが幸運を手にしたがるが、自ら追い求めるのはほんのひとにぎり」私はそのひとにぎりの人になりたい、そう思って心に留めている言葉です。本作に散りばめられた名言は、心を奮い立たせ、背中を押してくれるものばかり。
幼いながらもこの作品に感銘を受け、読書が日課になりました。そして大学生のとき、とあるコンクールにこの作品の感想を応募したところ、受賞という形で評価され、書くことの楽しさも知りました。
それは今の仕事や著書の出版につながっています。
「幸運をつかむにためには、自ら下ごしらえをする必要がある」
この作品に出会ったからこそコンクールへの応募をはじめ数々の挑戦をすることができ、そしてその行動は先にある幸運を掴むための下ごしらえだったのだと今では思っています。
①『ボッコちゃん』著:星新一
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まず最初にご紹介したいのは『ボッコちゃん』(著:星新一)です。この本と出会ったのは小学生の頃、父親のお姉さんが、僕宛に買ってくれたのがきっかけです。
本書を手に取り、『文体の読みやすさ・文章の長さの丁度良さ・コミカルな展開』が合わさった奇跡の短編集から抜け出せなくなったのはきっと、僕と親戚の叔母さんだけではないはずです。
物語は、近未来を舞台に、バーで働く女性型アンドロイドロボット"ボッコちゃん"に対する男性客の絶望的な恋を描きます。
文字通り、絶望的な結末に帰結するのですが、
読めば読むほど、(法的にも)誰が悪いのか、分からなくなる物語構造がこの作品の大きな魅力です。
(中国をはじめ)海外のテレビで特集が組まれているほど、国際的にも注目度の高い作品ということもあり、多国間読書会の『課題本』にもオススメな作品です。
②『燃えよ剣』(上・下)著:司馬遼太郎
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次にご紹介したいのは、『燃えよ剣』(著:司馬遼太郎)です。司馬遼太郎先生は「歴史小説界の巨星」と称され、私が最も尊敬する作家さんでもあります。
この作品を読んだきっかけは、中学生の頃に放映されていたNHK大河ドラマ『新選組!』を観たことです。父が毎週楽しみにしていたので私もなんとなく横で観ていたところ、「誠」を貫くために命を懸けてこんなにもまっすぐ生きた人たちがいるんだということに強い衝撃を受けました。
もっと彼らのことを知りたい、時代がどう動いたのか知りたい。
その時に薦めてもらったのが『燃えよ剣』でした。
幕末の動乱期、新選組の鬼副長と恐れられていた土方歳三の生涯を描いた作品です。
百姓の子として生まれるも、生来の喧嘩好きと戦術の才によって、浪人や百姓上がりの寄せ集めだった集団を最強の「新選組」へと作り上げ、歴史に名を残しました。決して格好いいだけではない。泥臭く、血生臭く、時に呆れてしまうようなエピソードすらある。
それでも自分の信念を貫く男たちの生き様に魅了され、心を強く揺さぶられ、彼らの虜になりました。
まるでこの時代を見てきたかのような臨場感あふれる描写と、親しみすら感じてしまうような人間味溢れる彼らに出会えるこの作品を一読いただきたいです。
②『砂の女』著: 安部公房
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この本は私にとって高校時代に、『この本つまらなすぎて、挫折した』という兄のネガキャンに、かえって読破欲に火がつき、最後まで読むこととなった小説です。
20数カ国語に翻訳された、世界的名作ということもあり、ご存知の方も多いかもしれませんが、
物語は、海辺の砂丘に昆虫採集にやって来た男が、主人公がアリ地獄の様な民家に閉じ込められてしまい、そこから脱出を試みる様を緻密に描きます。
本当の極地に、頼れるものは何であるか…。
非日常におけるある種の勉学の無力さに、当時衝撃を受けたのを、今でも鮮明に思い出します。
また、地の底に落ちた時の登場人物の心理状態を味わえるのもこの作品の魅力の一つですが、その過酷さから、タフなメンタルを持ち合わせた方でないと、もしかしたら読むのが難しいかもしれません。
しかし、物語の長さ自体は2日で読み切れる長さで構成されているため、本格的な純文学を読んでみたいけど、何から読んで良いか分からない方に、とてもオススメな作品となっております。
③ 『リバース』 著:湊かなえ
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最後にご紹介したいのは、『リバース』(著:湊かなえ)です。
2017年に放映されたドラマを観て、その内容があまりにも衝撃的だったので、原作であるこちらの作品も手に取りました。
平凡なサラリーマン深瀬和久の唯一の趣味はおいしいコーヒーを淹れること。そんな深瀬がコーヒーショップで越智美穂子と出会い、付き合い、毎日が華やぎはじめる。しかし、そんな幸せな日々が一変。
「深瀬和久は人殺しだ」と書かれた告発文が届き、過去の闇が明らかになってゆく。
小説でもドラマでも映画でも、「ストーリーには納得か理解ができる答えや終わりがある」ことが普通だと思っていました。
当時は結末がわかっている歴史小説や、ハッピーエンドのSF・ファンタジー小説ばかりを読んでいたからそう考えていたのかもしれません。
それでも、こんなにもやりきれない嫌な気持ちのまま終わる作品が存在するということが新鮮で、そして胸が高鳴っていたことを今でも覚えています。
このころから、私が執筆する小説はすっきりでは終わらない人間の闇を追求していく作品ばかりになるほど影響を受けました。イヤミスの女王・湊かなえ先生の「後味が悪いのに癖になる」そんな読後感をぜひお楽しみいただければと思います。
③ 『線は僕を描く』 著: 砥上裕將
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最後にご紹介したいのは、『線は僕を描く』(著: 砥上裕將)です。
堀内厚徳の作画によって『週刊少年マガジン』で漫画化に加えて映画化もされた本書は、"水墨画の楽しさを学べる"とまさに今、全世代に話題の作品です。
私はこの本の購入は、SNS上で大学の教授の方がオススメされていたのをきっかけで、決めました。
ストーリーは展覧会のバイトで、水墨画の巨匠・湖山先生に拾われた主人公が、来年の湖山賞で美女と水墨画で競うことが決まるところから、始まります。
水墨画を全く知らなかった主人公が、湖山先生から水墨画を教わる光景を通じて、水墨画の魅力を学べることはもちろんのこと、人に興味を持ってもらう「教え方・伝え方」や"興味を持ったこと"に熱中することの美しさを学べました。
今好きなこと、やりたい事を見つけたい方に是非読んでいただけたらと思います。
3質問タイム
3-1 読書する際にお気に入りな飲み物Top3
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1位 … ビール
医学的根拠があるかは全く分かりませんが、少しアルコールを摂取した方が脳が活性化されて集中できるので、仕事終わりの深夜に読書をするときはいつもビールを飲んでいます。アサヒスーパードライは箱買いして常にストックがあります。
2位 … コーヒー
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読書中だけではなく、日中の仕事中もずっと飲んでいます。猿田彦珈琲の「猿田彦クラシック」「ディカフェ」がお気に入りです。湊かなえ先生の『リバース』の影響もあり、疲れているときはハチミツを大さじ1杯入れています。
3位 … 紅茶
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早朝に読書をするときは紅茶を飲むことが多いです。FELISSIMOさんの文学作品をイメージしたパッケージの紅茶は定期便で頼んでいました。苦みや酸味がある方が好きなので、抽出時間を長くするのが私流です。
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1位 … 抹茶(ティーラテ)
主に近代文学を読む際に、フォロワーさんにオススメされてから、スタバの抹茶ティーラテをオールミルク、エクストラパウダーで頼むのが日課です。
2位 … ワイン
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金曜日や、月末にチーズを添えてワインを飲みながら読書するのは、サラリーマンの醍醐味です。
※友達のお土産でいただいた、ワインも読書の日のために、開けずにとっておきます。
3位 … 珈琲
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最近は海外文学を読むことが多いため、読む国の珈琲をコーヒー豆屋さんで購入して飲むことが多いです。チェーンの喫茶店は倉式珈琲店が美味しくて、入り浸ってます。回数券が欲しい…
3-2 読了ツイート作成時間と、作成へのこだわりは?
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1投稿あたりの作成時間は5分くらいです。
考えすぎて言葉を選ぶよりも、感じたことをありのまま記すようにしています。
小説を日課として読むようになって約20年、読書記録を全く残しておらず、自宅にある作品を何度も買ってしまったり、内容は鮮明に覚えているのに作品名も著者も思い出せない作品があったり、そんなことを繰り返していたため自身の作品の出版が決まったことを機に、自分のための読書記録もTwitterで残していこうと思いアカウントを開設しました。
作成のこだわりは、後からツイートを見たときに内容と印象を思い出せるよう、作品名と著者に加えて、簡単なあらすじと感想をセットで記載するようにしています。
あくまでも自分のためで、コミュニケーションツールであるTwitter本来の使い方ではないかもしれませんが、私の読了ツイートが宣伝の一助となり、著者さま、出版社さまにほんの少しでも貢献できるといいなと思っています。
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読了ツイートの制作時間は平均40分です。
読書用の趣味垢を作ったは良いもの、何を呟いて良いか分からず、4年前の読書垢様のツイートを見よう見まねで投稿したのが読了ツイートをはじめたきっかけです。
読中ビビッときた箇所は、携帯のメモ帳に書き溜めて、読後に見返して切り取る箇所を考えていたら20分。作者さんの文体に近づけるように意識して推敲を夢中にくりかえしたらもう20分があっというまにいつも過ぎています。
かつては、学生の時に始めたので、フォロワーの方とコミュニケーションがとれたら良いなと願い投稿していましたが、いつからか読了ツイートの作成自体に目的は薄れ、今は創作を楽しむのに近い感覚で投稿しています。言ってしまえば自己満の世界かも知れません。
それでも、忙しい時に皆様のTLにうまく表現された読了ツイートを目にすると、自分自身楽しい読書気分を味わせてもらっているので、同じようにほんの少しでも誰かに楽しんでもらえいてたら、嬉しいなと思っています。
special thanks
降谷さゆさん
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