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O.N.E

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徒然なるままにつらつらと
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#エッセイ

雨音のなかとそと

雨音のなかとそと

暑い日が続いている。「暑い」と言葉にしてしまうと余計にそう感じてしまう気がしてあまり言いたくはないが、口に出さずにはいられない。とにもかくにも暑い。
南のほうから徐々に梅雨明けが発表されて、いよいよ夏本番か、なんて思ってもいるのだけど、わたしの住んでいるところはどうやらまだ明けないようで(実際発表もまだだ)、今日は朝から雨模様の空が広がっている。暑さも相まって、空気がいつも以上にむんわり感じられる

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秋分の日、徒然なるままに

秋分の日、徒然なるままに

ここ2・3日降ったりやんだりしていた雨が、一気に秋の気配を連れてきた。まさに「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り。

今年は土曜日だから3連休にはならないけれど(祝日が土曜日に被ると休みが相殺されるの本当にやめてほしい)、今日は秋分の日。明日からは、昼よりも夜の方が長くなっていく。そういえばここのところ、夜クーラーをつけっぱなしにしなくても快適に過ごせるようになった。心なしか前よりも深い眠りにつけ

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夏の終わりの会話劇

夏の終わりの会話劇

8月も残すは今日と明日の2日間となったのに、猛暑が一向におさまる気配がない。部屋の中はクーラーのおかげで涼しく保てているけれど、それでも汗がふき出してくるほどだ(たんに自分が汗っかきなだけでもあるが)。

このまま永遠に夏が続くんじゃないかとも思うけれど、そんなわけは、まるでない。夜の七時頃まで明るかった空は、今ではすっかり宵闇に包まれているし、ひぐらしの声はぐんと遠のき、代わりに鈴虫の声が聞こえ

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立秋の日、徒然なるままに

立秋の日、徒然なるままに

うだるような暑さが続いている。
今日は立秋。夏から秋へと季節が移り変わる頃らしい。たしかにいつもよりも空の青が淡く見えるような気もするけれど、吹き付ける熱風にはとてもじゃないがまだまだ秋は感じられない。

ぼんやりしているうちに、8月もすでに1週間が経過していた。
このままではマズイ、と、ゆるーく、インプットとアウトプットの目標を立ててみた。暑くて外に出る気が起きない(むしろ外に出る方が危険な時も

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夏の日、徒然なるままに

夏の日、徒然なるままに

日々の雑感や日記をまとめておくマガジンのタイトルを変えてみた。

これまでは、「きょうの空模様」というタイトルだった。大好きな小川糸さんの日記エッセイ『今日の空の色』を(勝手ながら)オマージュしたタイトル。あの本のように、日々のできごとをつらつら書いていけたらいいな、なんて思って。ところが、何の変哲もない毎日を繰り返している(それはそれで平穏でとても良いことではあるのだけど!)うちに、ぱたりと何も

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2022→2023

2022→2023

note書こう、書きたい、でも書くまでもないことかなー?みたいなループがずっと蠢いていて、気がついたら3ヶ月も空いてしまっていた。あっというまに年の瀬になり、明けましておめでとう〜と言っていたらもう三が日も過ぎた。
折角だから書き初めとして、2022年のことを振り返りつつ、2023年のことを考えてみようと思う。

2022年を漢字一文字で表すなら、ズバリ「生」。
出産、そして母親としての生活がはじ

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わたしの夏の31曲

わたしの夏の31曲

陽射しがぐんと傾いたのに気づいて振り返ると、頭上の群青がゆるやかに薄れ、紅茶を溶かしたような色の空が視線の向こう側に広がっていた。
八月が、「もう夏は終わってしまうよ」とあざ笑っているような、そんな表情だ。少しむっとする。このうだるような暑さも照りつける陽射しもどうせまだ続くくせに、変わらないくせに、と、悪態をついてみる。同じ日は二度と訪れず、日々変わりゆく。勿論それはどこかでわかっているけれど、

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