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野口 桃花
2020年5月1日 23:27
0. エピローグ的なやつ1. 福島に現れた桃乞食のはなし2.[教訓]素人が"田舎へ泊まろう"をやったらめちゃ怒られる3.蔵王で出逢った先生4.一生忘れられない夜* * *予定より少し遅く起きた。カーテンの隙間が眩しい。ふだんお酒を全然飲まない私は、昨日の大宴会の後を少し引きずっていた。でも今日の行動は時間が決まっている。なぜなら、船に乗りたいからだ。何便もあるわけではな
2020年3月15日 21:20
0. エピローグ的なやつ1. 福島に現れた桃乞食のはなし2.[教訓]素人が"田舎へ泊まろう"をやったらめちゃ怒られる* * *白石蔵王駅のバス停で、私はぼーっとしていた。その理由は三つあった。一つは、やりたかった一番のこと、"田舎へ泊まろう"を初日でやり遂げた達成感から。二つめは、予想外のお叱りに疲れてしまったから。三つめは、おばあちゃんが恐くて、バスの出発時間より一時間も
2020年2月22日 21:31
0. エピローグ的なやつ1. 福島に現れた桃乞食のはなし* * *美味しい桃と優しいおじちゃんに別れを告げ、福島を出た。向かうは宮城、明日登りたい蔵王の足元の街。宿を探すのだ。まず私の作戦を教えよう。何か市民で開催されている市場的なイベントなり、談笑している井戸端会議に、何気なく近づいて混ざり、旅をしているんです〜という流れで、今晩泊まる所を探してるんです〜と言って、その中から
2020年2月19日 21:07
エピローグ的なやつ東北ひとり旅でやりたいこと。見知らぬ土地で知らない誰かと触れ合い、お泊まりさせてもらうこと。旅を進めるにあたって、小さな叶えたいことを考えておいた。今日はそのうちのひとつの夢の話。* * *大好きな桃の、もぎたてを食べてみたい東京を出発し、とにかく桃畑を目指した。宇都宮線の快速ラビット号は思いのほか混んでいて、Tシャツ短パンにスニーカー、リュックを背負
2020年2月17日 23:52
大学の夏休み真っ只中の、暑い暑い8月。Tシャツ短パン姿のわたしは、リュックを背負い、汗だらだらで外にいた。電話がかかってきた。母からだった。嫌な予感がする。「もしもし・・・」『はい。お母さんですけど。』そっちからかけてきておいて、しかも携帯電話に名前が出ているのに、わかりきったことを言う。やはり少し怒っているようだ。『今どこにいますか。』「今・・・は、ねぇ・・・ま、松島