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Text:コラム・徒然雑文

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#音楽

評:ハーシュ、不協和のバランス

評:ハーシュ、不協和のバランス

 3種類の和音がある——ドミソ(トニック)、ファラド(サブドミナント)、ソシレ(ドミナント)。このたった3つの協和音の組み合わせで、いろんな曲を作ることができる。また逆に、ある学者は、どんな楽曲も分解すれば究極的にはこの3つの和音に行き着くと唱えた(シェンカー理論という音楽分析の有名な手法である)。ピタゴラスのギリシャ時代からラモー、バッハのバロック時代へ、そして現代に至るまで長い時間をかけて見い

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作曲は独学、の作曲家が好きな件

作曲は独学、の作曲家が好きな件

 仕事休みの平日の夜、東京都内のレコーディングスタジオへ。僕が作った合唱曲のレコーディングがあり、作曲者として立ち会いました。
 とある音楽出版社(実は昨年まで僕が勤めていた会社でもあるのですが)から出版される合唱曲集のために作品を書く機会を得て、小学生用の3分ほどの2部合唱曲を書き下ろしました。
 演奏してくれたのは名の知れた児童合唱団。レコーディングにも慣れていて、1時間ぐらいで録り終えました

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ライブの良さとは

 先日、よく利用していた東京都内の練習室(スタジオ)が3月いっぱいで閉まってしまうというので、yoshiroとふたりで練習しに行きました=写真。
 僕ら3pageはアコースティックなバンドなので、ピアノが置いてあるスタジオでの練習が望ましいのだけど、アクセスが便利で価格的にも手ごろな場所ってなかなかないんですよね。どこか、おすすめの場所があったら教えてください。

 練習帰りに立ち寄ったビアバーで

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公演レビュー「イリアーヌ・イリアス・トリオ」

公演レビュー「イリアーヌ・イリアス・トリオ」

こちら、バンドのアカウントながら私的利用が多くてすみません。3pageとしてのネタが最近あまりないので、せめてメンバーの個人的なネタをもってして、この不毛な大地を潤そうという魂胆です。ははは。

さて、ブラジルの音楽を聴きにブルーノートへ。表参道駅B1出口から徒歩8分ほど。

今宵はピアニストでシンガーのイリアーヌ・イリアスが自ら率いるトリオで登場。僕がブラジル音楽にハマりだした初期のころから聴い

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リハビリ

リハビリ

ご無沙汰しております。

今日は約半年ぶりの練習でした。

練習といっても、今のところライブの予定は特に決まっていませんが…

前にやった曲を何曲かリハビリがてら。

借りた練習室にローズ・ピアノが置いてあったので、こんな曲も。

(ruitoは仕事の都合で残念ながら来られず。)

晩夏ないし初秋のころにライブができれば、と相談中です。[り]

意外ではなかったSEIKO

こういう店が意外と美味しかったりするんだよなー、と思わせる店構のラーメン屋(というよりは中華料理店?)が職場の近くにあって、以前ランチを食べに行ってみたのだけど、残念ながら「意外と“意外と”おいしくなかった」んです。

さて、今日はひとつ酷評というものに挑戦してみよう。

半年ほど前に僕もついにApple Musicを導入した。本音をいえば僕はCDという形あるモノを蒐集して、アルバムの一枚一枚をの

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君の三月は。

現代の日本ではライオン派が圧倒的に多いと思う(この文を入力するのに使っているiPhone君がライオン派なんだから間違いない)けど、誰がなんと言おうと僕は断固として雨派だ。

三月の、に続く言葉のはなしです。垂乳根の母、千早振る神、そして三月の雨。いちおう言っておきます、三月は雨の枕詞です。というのは真っ赤なあれです。

『三月の雨』。アントニオ・カルロス・ジョビン師の傑作であり、人類の財産です。僕

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鳥のプレイリスト

鳥のプレイリスト

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

さて、新年のご挨拶代わり(?)にこんな企画を考えてみました。題して、

鳥のプレイリスト!
(じゃじゃん!って感じの効果音を各自脳内再生してください)

酉年にちなんで、メンバーそれぞれが「鳥」に関連した曲を選んでコメントをつけました。ちなみにyukaとruitoはnote初登場です。

想像以上に結構な分量になってしまいましたが

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2016/11/26_3page:レコーディング挑戦の巻

2016/11/26_3page:レコーディング挑戦の巻

 4人組のバンドとして3pageが結成されてから一年と少し経ち、ライブの回数も重ねてきたところで「そろそろ新しいことをやってみようか」ということでついにレコーディングデビュー!

 レコーディングというものをいつかやってみたいなあ……という昔からの夢が一つ叶いました。全国の子ども達、夢を諦めずに持ち続けていれば、そしていくらかの時間とお金があれば、それなりの夢はいつか叶うよ!(身もふたもない)

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レコーディング@逗子 Y-zone

 先日、写真だけポンと投稿しておりましたが、先だっての10月23日、よく晴れた秋の日の爽やかな風をいっさい満喫することなく一日中室内にこもり、レコーディングなるものをしてきました。

 僕(yoshiro)とryotaroの二人で、ピアノ&歌のシンプルなオリジナル曲を3曲ほど録ってみたので、もしよかったら聴いてみてください↓

https://soundcloud.com/user-8668294

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はじめてのわたしの声とギター

何も予定のない日曜日だったので、風呂場でギターを弾いていた。

2年ほど前にyoshiroに貸してもらい、ずっと借りっぱなしなのも悪いからと、去年の12月に買ったクラシック・ギター。

せっかくだから高校生以来の「習い事」としてレッスンを受けてみようと思っているが、行動力がないので今のところ楽譜を読んだりインターネットの動画を見たりしながら、見よう見まねで弾いているだけ。それも休みの日にほんの少し

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ライブのご案内/虹をみつけて、素敵なバーへ

ライブのご案内/虹をみつけて、素敵なバーへ

下手な前置きを省略しまして、ライブのご案内です。

今月18日に東横線は学芸大学駅近くのライブハウスで、いわゆる「対バン」形式でのライブをやります。

今回は自主企画でして、僕とyoshiroの共通の知り合い──というか高校の同級生の女の子──さらには僕の幼なじみ──からの提案で、その子が所属するバンドと3pageのふた組でライブがやりたいというとで実現しました。以下詳細。

River Side

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夏の終わりのボサノヴァの青い夜

夏の終わりのボサノヴァの青い夜

このところ個人的な話ばかりですみません。と思いつつ凝りずに今日も個人的なことです。

足を運ぶのは年に二、三回という場所に三日ぶりに行ってきました。
今年二回めのブルーノート東京にて、今日はボサノヴァ・ユニット naomi & goro のライブ、題して〈Special Summer Bossa Nova Night〉。

1曲めは『Rosinha (ホジーニャ)』。ジョアン・ジルベルトのアルバム

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カリオカの二人を聴く

カリオカの二人を聴く

今日はBLUE NOTE TOKYOで、ジョイス・モレーノとイヴァン・リンスを聴いてきた。生でジョイスを聴くのは二回め、イヴァン・リンスは念願かなって初めてだったけど、予想していた何倍もよかったです。

まずはイヴァン・リンスがギターのレオナルド・ アムエドとともに登場。僕がこの数ヶ月ヘビーローテーションで再生している『Somos Todos Iguais Está Noite (今宵踊ろう)』か

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