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今までの私

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2021年7月の記事一覧

出来なかった

出来なかった

塾へ向かうバスの中で、私は、
なんで勉強しなくちゃいけないのだろう?
良い高校へ行って
良い大学へ行って
良い会社に就職しなくては行けないのだろうか?

中卒、高卒は、そんなに行けない事なのだろうか?

そう思いながら、
降りなくてはいけない停留所を
過ぎて行った。

終点の駅まで来てしまった。
降りれなかった。

塾へ行きたくなかったのだ。

勉強する意味も、
進学する意味も分からなかった。

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6年生の時に産まれた弟

私には、妹と、弟が2人ずついる。
2つ下の妹。
4つ下の弟。
一回りしたの弟。
15歳下の妹。

母は、父に子供は5人欲しいと言っていたそうだ。

上3人と、下2人の間が8年空いているが、その間に、2人の命があった。
生まれてこれなかったけど。

でも、母の願いは叶った。

なかなか兄弟が5人いる家族はいなかったので、珍しがられた。

次男が生まれる時、私は6年生だった。

ある日、父が、
クリス

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ぼっち生活

ぼっち生活

保育園、小学校の8年間、
私は「ぼっち」だった。

友達の作り方を知らなかった。
自分から、話しかけられず、話しかけられても首を、縦か横に振る事しかできなかった。

自宅の隣に同じ年の女の子、年子で続いた2人の弟とぐらいしか会話はしていなかったと思う。

5年生になるまでは、私の声を聞いた事がある人はいたのだろうか?

そのぐらい、何も喋らなかった。

授業中も、当てられても一切答えなかった。

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私の人生

私の人生

この!ばかタレが!

父が怒る時は、「アホか!」でも
「バカやろう!」でもなく、いつも
「ばかタレ!」だった。

子供の頃から、父の怒鳴り声に怯えていた。

機嫌が悪いと、子供達に当たりまくってストレスを発散していたのだろう。

私は、いつも怒られないように、良い子でいた。
そうやって自分の身を守っていた。

それでも、理不尽に怒る父から逃げる事は出来なかった。

父の言う事は、絶対で、反抗など出

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