石森みさお

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石森みさお

ツイッターで放流した短文をまとめています。 アイコン:SS名刺メーカー/Photo by Maranatha Pizzaras on Unsplash

記事一覧

#文披31題(未完)|140字小説

#文披31題で書いた 、すこしふしぎで、すこしさみしい連作。未完。 Day1『傘』 世界中で雨がふって大地にしみていつか海にかえってまた空にのぼるのなら、この世から消えて…

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140字小説まとめ9

2023.1〜2023.5

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春の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト『季節の星々』 春のお題は『明』でした。 『月々の星々』から『季節の星々』に変わってから、記念すべき1回目のコンテスト。ありがたいことに一席を…

石森みさお
3か月前
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140字小説まとめ8

2022.08〜2023.01

石森みさお
3か月前
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二月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 一月のお題は「分」でした。 今更まとめ二つ目。 いつもと違う感じ。勢いだけで乗り切ろうとしている。自分でもわかるくらい不出来な…

石森みさお
3か月前
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一月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 一月のお題は「定」でした。 2024.01 今更ですが、2023年の月々の星々に投稿した作品をまとめようかと思います…。備忘録的に。Twitte…

石森みさお
3か月前
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300字小説『ほんのひとり語り』

 私は待つことが得意な性質である。扉を閉じて黙することを苦と思わない生まれである。さりとて一度扉が開かれたならば弁が止まらず、語り続け謳い上げ滔々と誦じ説を述べ…

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十二月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 十二月のお題は「調」でした。 家族全員が体調不良に悩まされた12月。くたくたにゆでたうどんを啜りながら、健康のありがたみを噛みし…

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十一月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 十一月のお題は「保」でした。 月々の星々に参加して一年が経ちました。昨年の十一月に初めて投稿したらまさかの一席をいただけて、そ…

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十月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 十月のお題は「着」でした。 no.4が予選通過しました。ありがとうございます。 書き出す前は「着……着……?!」と悩みましたが、書…

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九月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 九月のお題は「実」でした。 no.3が予選通過しました。ありがとうございます。 九月……何してたのかな、ってくらい記憶がないです。…

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八月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 八月のお題は「遊」でした。 ようやくまとめができました。特に何が忙しいわけでもないのに妙に気力が萎えていた八月。暑かったから、…

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140字小説まとめ7(ときどき300字)

#深夜の真剣140字60分一本勝負 お題①投げる②バニラビーンズ③終点 #深夜の真剣140字60分一本勝負 お題①帰郷②ドライヤー③飽食 #深夜の真剣140字60分一本勝負 お題①…

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七月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 七月のお題は「放」でした。 放つ、放る、放置する。文字だけだとなんだか硬いのに、できあがったものはなんだか脆い? うすい? 薄…

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七月の宝石箱|140字小説

#文披31題 で綴った140字小説のまとめ。 サブテーマは『宝石(鉱石)』でした。 Day1「黄昏」 神様が黄昏色のドロップを舐めて、流れた涙が琥珀になった。古代の葉を飲み…

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六月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」 六月のお題は「流」でした。 相変わらず子どもは寝ず、深夜にひいこら書き上げました。 センチメンタル?な作品が多くなったように思…

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#文披31題(未完)|140字小説

#文披31題(未完)|140字小説

#文披31題で書いた 、すこしふしぎで、すこしさみしい連作。未完。

Day1『傘』
世界中で雨がふって大地にしみていつか海にかえってまた空にのぼるのなら、この世から消えてなくなれる水がないのならいつまでも涙は枯れなくて、僕の傘をうつ雨もたぶんだれかの涙です。ひとつぶか、ふたつぶか。これからそういうはなしをしようと思う。傘からこぼれたひとしずくのようなおはなしを。

Day2『透明』
最終戦争で人間

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春の星々、ふりかえり|140字小説

春の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト『季節の星々』
春のお題は『明』でした。

『月々の星々』から『季節の星々』に変わってから、記念すべき1回目のコンテスト。ありがたいことに一席を賜ることができました。
ではふりかえり。

『明るい方へゆきなさい』という言葉を使いたくて考えているうちに生まれたお話。
おぎゃあと産まれて生きてるからには、どうせなら明るい方へ歩いていきたいものだと思っています。
一席をいただいたと

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二月の星々、ふりかえり|140字小説

二月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
一月のお題は「分」でした。

今更まとめ二つ目。

いつもと違う感じ。勢いだけで乗り切ろうとしている。自分でもわかるくらい不出来なんだけど、思いついちゃったから書かないわけにはいかなかった。

ザ・体験談。『別れめ』を『分かれ目』だと思っていたのも私だし、『いま〜こそ〜わか〜れぇめ〜〜〜』って脳内リフレインしちゃうのも私。

なんだか今回、体験談が多いな。当時

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一月の星々、ふりかえり|140字小説

一月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
一月のお題は「定」でした。

2024.01
今更ですが、2023年の月々の星々に投稿した作品をまとめようかと思います…。備忘録的に。TwitterがXになり、なんだか足場が不安定になってきましたしね。

年明け早々、家族で寝込んでいた時の文。どうにか症状も治まって、健康ってありがたいな……と当たり前の幸福を噛み締めていました。
思えば、衣食住に困ることなく、

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300字小説『ほんのひとり語り』

300字小説『ほんのひとり語り』

 私は待つことが得意な性質である。扉を閉じて黙することを苦と思わない生まれである。さりとて一度扉が開かれたならば弁が止まらず、語り続け謳い上げ滔々と誦じ説を述べ、一気呵成に相手を引き込むことを至上の喜びとするのである。
 故郷を離れて久しく、愛でられ捨てられ拾われているうちにこの店に流れ着いた。苦ではない。私はそういう存在である。ただ少しばかり疲れたので、この肌にやたらと誰ぞの手が触れるのも、身の

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十二月の星々、ふりかえり|140字小説

十二月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
十二月のお題は「調」でした。

家族全員が体調不良に悩まされた12月。くたくたにゆでたうどんを啜りながら、健康のありがたみを噛みしめる年末でした。
朦朧とする意識の中でほぼ記憶のないまま書いたno.4が予選通過。小手先の奇想より日々の実感ということかしら。好きなものを好きなときに好きに書く、が信条ですが、最近少し迷走気味です。
ではふりかえり。

ひとたびつま

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十一月の星々、ふりかえり|140字小説

十一月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
十一月のお題は「保」でした。

月々の星々に参加して一年が経ちました。昨年の十一月に初めて投稿したらまさかの一席をいただけて、そこから毎月せっせと投稿してはまとめ、投稿してはまとめ、とここまでやって参りました。
回を追うごとにコンテスト全体のレベルが上がっていて、最近はずっと予選通過どまりだったのですが、今回久しぶりに佳作をいただくことができました。ありがとう

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十月の星々、ふりかえり|140字小説

十月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
十月のお題は「着」でした。

no.4が予選通過しました。ありがとうございます。
書き出す前は「着……着……?!」と悩みましたが、書き始めたら気持ちよく書けました。ふんわり雰囲気SFが私は好きだ。
ではふりかえり。

めっちゃ好き(自分で言う)
光の速さで遠くへゆくひとたちと、追いかけて夜空を飛びたつ手紙。追いつけやしないのなんてわかってる。進化しすぎて滅びの

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九月の星々、ふりかえり|140字小説

九月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
九月のお題は「実」でした。

no.3が予選通過しました。ありがとうございます。
九月……何してたのかな、ってくらい記憶がないです。頑張って生きて、生かしていました。悲しいことが多くてよく泣いていました。
ではふりかえり。

食卓を整えるのは愛だよ。私一人だけだったらポテチとお酒で済ませてしまう夜も、子どもがいると思えばへろへろしながらおかずを揃えるよ。冷食も

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八月の星々、ふりかえり|140字小説

八月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
八月のお題は「遊」でした。

ようやくまとめができました。特に何が忙しいわけでもないのに妙に気力が萎えていた八月。暑かったから、と思っておきましょう。
ではふりかえり。

予選通過作。子ども時代を思い出して。
夏休みになると母の実家へ一週間ほどお泊まりに行っていました。従兄弟親戚みんな集まって、大人たちは毎晩宴会。子どもたちは連れ立って田んぼの畦道を走ったり、

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七月の星々、ふりかえり|140字小説

七月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
七月のお題は「放」でした。

放つ、放る、放置する。文字だけだとなんだか硬いのに、できあがったものはなんだか脆い? うすい? 薄氷がパキッと割れそうな? そんな仕上がりになりました。
ありがたいことにno.3が予選を通過。小手先の幻想より日々の実感か……。
ではふりかえり。

Twitterで140字小説を放流しはじめてもうじき二年になります。
だれにも届かな

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七月の宝石箱|140字小説

七月の宝石箱|140字小説

#文披31題 で綴った140字小説のまとめ。
サブテーマは『宝石(鉱石)』でした。

Day1「黄昏」
神様が黄昏色のドロップを舐めて、流れた涙が琥珀になった。古代の葉を飲みこんだ宝石を光に透かすと、そんな幻想が生まれ出た。ひいやりとした鉱石と違って、琥珀はまろやかに温かい。命の、涙の温度だ。七月、とろけるような暑さの中で色とりどりの宝石箱を開く。貴石たちが、己の軌跡を語り出した。

Day2「金

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六月の星々、ふりかえり|140字小説

六月の星々、ふりかえり|140字小説

140字小説コンテスト「月々の星々」
六月のお題は「流」でした。

相変わらず子どもは寝ず、深夜にひいこら書き上げました。
センチメンタル?な作品が多くなったように思います。湿っぽいとも言う。時節柄ということでひとつ。
ではふりかえり!

連日ワンオペ育児が続いた夜に書いたやつ。疲れが滲んでますね。
少し前の話ですが、流星群の夜に流れ星を探したのは本当です。そして子どもの頃以来、数十年ぶりに流れ星

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