140字小説コンテスト「月々の星々」
九月のお題は「実」でした。
no.3が予選通過しました。ありがとうございます。
九月……何してたのかな、ってくらい記憶がないです。頑張って生きて、生かしていました。悲しいことが多くてよく泣いていました。
ではふりかえり。
食卓を整えるのは愛だよ。私一人だけだったらポテチとお酒で済ませてしまう夜も、子どもがいると思えばへろへろしながらおかずを揃えるよ。冷食もミールキットも使うけどさ。切っただけのトマトとりんごとかだけどさ。
病んでますねぇ。いくら危険に備えたって対策をしたって、最後は祈るしかない。私と私の大切な人たちがおそろしいことにつかまらないように。
私の見ている赤を貴方も見ているとは限らない。私にはただの暗闇でも、貴方はかすかな星を見ているのかもしれない。
燃えるような夕焼けを美しいと思う人もいれば、怖いと感じる人もいるでしょう。
視力、性差、年齢、文化。様々な隔たりの下で、それぞれ違う夕焼けを見て、一緒にいる。
「庭の彼岸花が実を結んだ」というフレーズを使いたかっただけで、特に意味はないのです。
五作目がなかなか書き上がらなくて、書きかけのものばかり溜まっていって、そんな中でえーい!と書いたもの。書き上げられなかったやつもいつか芽吹くといいんだけれど、と下書きだけ溜まっていきます。
以上、ふりかえりでした。
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