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ドイツこぼれ話

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歴史から文化、ライフスタイルまで、ドイツを探る新しい視点をお届け
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#ワーホリ

お墓参りをするためだけの場所ではないドイツ墓地

お墓参りをするためだけの場所ではないドイツ墓地

ドイツ人旦那につられて、こっちに来てからよく散歩するようになった。ドイツ人は散歩が好き。行き先は近所の川辺だったり公園だったり森の中だったり、驚いたのは墓地でも散歩をするという事。

最初知った時は〝それ大丈夫なの?〟と思ったけど、実際に訪れてみてその考えはなくなった。こっちの墓地は日本のと雰囲気が随分違う。自然と寄り添っている閑静な場所だ。

一般的に散歩okなんだけど、場所が場所なだけに、勿論

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ドイツで乗車券検査員に捕まった話

ドイツで乗車券検査員に捕まった話

ドイツの鉄道では改札がない。
簡単にキセルが出来てしまう環境のため、検査員が抜き打ちチェックで時々乗り込んで来る。

これまで3回捕まった。
定期が入っている財布を家に忘れた時に限って奴らはやって来る。

今回はチケットを持っていない状態で検査員に見つかったらどうなるか、以下に書く。

無賃乗車がバレると次の駅で降りるように指示され、身分証の提示を求められる。

これは3回目の話になるけど、全部財

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ドイツでの無期限滞在許可取得の道のり:移民局での手続き実体験

ドイツでの無期限滞在許可取得の道のり:移民局での手続き実体験

在独7年目の去年、無期限滞在許可を得た。
3回目のビザ更新でようやく実現したものであり、自身の大きな前進と感じた。
今回はその申請過程について書こうと思う。

ビザの期限が切れると1か月前に気がつき、2月に慌てて移民局にメールを送る。
レスポンスの遅さ、人手不足で申請日が延期されるなどの事情から、実際に移民局を訪れたのは5ヶ月後の7月だった。(その間、持っていたビザの期限はとっくに切れて仮ビザを持

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ドイツの病欠事情:柔軟性と悪用の間で

ドイツの病欠事情:柔軟性と悪用の間で

うちの職場では、体調不良になったらほとんどの人がすぐに休む。この点は日本とは異なり、ありがたいにはありがたい。

しかし「体調不良なので休みます」と言って済む訳ではない。

職場の規定によるが、うちの場合、1日でも病欠する場合は医師の診断書が必要になる。
まぁこっちの医師は、例え軽いカゼでも最低3日の安静を必要とする診断書を出すけど。

これを受け取り、写真で撮って上司に提出する。
これでやり取り

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東西ドイツの対立・長年親しまれているマスコット、サンドマンの色ある過去

東西ドイツの対立・長年親しまれているマスコット、サンドマンの色ある過去

赤い服に身を包みつぶらな瞳のサンドマン。
ドイツ人ならば誰でも知っているこのキャラクターは、夜7時前に流れる子ども番組に出演し、心地よい夢を見せる存在として慕われている。
かつてはテレビにサンドマンが登場すれば、子供たちはそろそろおやすみの時間と、ベッドに入るきっかけとなっていた。

59年から現在まで、サンドマンはドイツの子供たちに愛され続けているが、その歴史には諜報活動の一幕があった。

ドイ

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