ドイツでの無期限滞在許可取得の道のり:移民局での手続き実体験
在独7年目の去年、無期限滞在許可を得た。
3回目のビザ更新でようやく実現したものであり、自身の大きな前進と感じた。
今回はその申請過程について書こうと思う。
ビザの期限が切れると1か月前に気がつき、2月に慌てて移民局にメールを送る。
レスポンスの遅さ、人手不足で申請日が延期されるなどの事情から、実際に移民局を訪れたのは5ヶ月後の7月だった。(その間、持っていたビザの期限はとっくに切れて仮ビザを持ち歩いていた)
申請に必要な書類は多岐にわたる。
以下がその内容。
◻︎ パスポート
◻︎ ドイツ人旦那の身分証
◻︎ 雇用契約書
◻︎ 職場発行の在籍証明書
◻︎ 過去6か月分の給料明細
◻︎ 上記3点旦那の分も
◻︎ 旦那自身の付き添い
◻︎ 毎月の家賃証明書
◻︎ 証明写真
◻︎ 申請料 113,00ユーロ
あとメールのやり取りの間にドイツ語能力証明書(B1以上)を送るように求められた。すでに送ったけど念のためその書類も当日持って行った。
ほぼ全部の書類を揃えることが出来たが、給料明細だけ用意出来なかった。
私の職場は給料明細がデジタル化されていて、専用サイトにログインすると詳細が見れる。
それを印刷すれば良いと思っていたがログインが出来ない。何度試してもダメ。
すぐ上司に連絡したが新しいID発行に時間を要し、結局、申請日までに間に合わなかった。
給料明細の不備は気がかりだった。
在外邦人なら分かると思うが、海外での手続きは担当者個人の裁量に大きく左右される。
厳しい担当者に当たれば、出直さなければいけない可能性もある。
そんな羽目になるのは断固避けたいが用意出来ないものは用意出来ないので、完璧とは言えない状態で当日移民局を訪れた。
待合室で待っている間、隣に旦那がいたこともあって、リラックスした状態でいることが出来た。
しかし目の前の液晶掲示板に自分の番号が表示されるとさすがに少し緊張した。ドキドキしながら表示された部屋に向かう。
部屋に入ると中年女性がいた。
両腕いっぱいにタトゥー⋯⋯。と目を奪われながらHalloと対面に座る。
なぜかイスは一脚しかなかった。
旦那も連れて来いって書いてあったのに???と謎に思いながらも、旦那はその担当女性に言われた通り私から少し離れた背後、入り口付近で立って待っていた。
一対一と言う状況に身体が強張る。
持ってきた書類を提出する際には給料明細のことを触れずに出した。
一つ一つに目を通していく担当女性⋯⋯⋯。
(給料明細のことは無視してくれ!無視!)
強く念じたが通じなかった。
給料明細がないことを指摘される。
こういうことがありまして⋯と用意出来なかった事情を内心ハラハラしながら説明した⋯⋯⋯。
彼女の返事は
„Mm-hmm“
それのみだった。
とうやら担当者は理解してくれたようで、次の手続きに移った。
(問題ないっぽいぞ!?)と胸を撫で下ろした。
当たりの担当だったのか、私の国籍や旦那の職業が信頼度が高いからクリア出来たのか、理由は不明だが助かった。
これに記入して欲しいと一枚の紙が出される。
旦那の基本情報について尋ねる内容だった。
それを書き終えて返すと、本ビザが出来るまでの間の仮ビザを渡された。あとピックアップの日時を指定されてやり取り終了。
次は旦那のターン。旦那も同じように私に関することを書かされる。
15分ほどで全てが終了した。
移民局を後にする際には、今回の担当者は対応が良い方だったと感じた。
2か月後のビザ受け取りにはトラブルがあるが、それについては別の機会に述べたいと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?