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自分史

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昔の私から今の私を紐解く出来事を綴ります。昔の私を知る人は、「何かあったの?」と聞くことでしょう。そして、今の私を知る人は「何があったの?」と聞くことでしょう。自分で自分をもっと…
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#日常

オオカミなんか怖くない

オオカミなんか怖くない

 地獄のひよこクラブには、どの程度の頻度で通っていたのかは覚えていない。しかし、マット運動のみならず、ボール遊びやお絵かきなど、体も手先も使った遊びを何度もさせられていたのを覚えている。そして、一番覚えているのは、「オオカミさん、今何時?」(確かこんな感じの名前)というゲームだ。

アブラハム体操 その日、準備運動としてやらされたのは「アブラハム体操」だった。

 私はこの体操が大嫌いだった。何が

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ガラス事件

ガラス事件

 父と荒川の土手へ散歩に行くことは、しょっちゅうだった。子どもの足で歩いて行ける距離に住んでいたことが大きかったかもしれないが、自然に親しませたいと思っていたこともあったようだ。

 その日は、父と兄と私の3人で出かけた。荒川の土手にあるゴーカート乗り場へ遊びに行ったのだ。コスモスが咲き乱れる時期で、風も涼しくなってきたころだったように記憶している。

赤いゴーカート ゴーカートは、当時の年齢では

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遠い遠い記憶の片隅で

遠い遠い記憶の片隅で

 昼寝をしすぎた。頭がぼーっとしていて、何も考えられないし、何もやる気が起きない。景色も霞んで見える。その中で、うっすらと、さっき見た夢の記憶がよみがえる。そしてその夢は、幼いころに実際に見た光景だということに気付く。

父42歳、私3歳頃の記憶 母に確認したので間違いない。この出来事は実際にあったとのこと。私が断片的に覚えている光景と、母の話を組み合わせて書いてみようと思う。

 どこか知らない

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