習い事は何をやったらいいのでしょうか?~勉強をさせないと不安と言う親に~
「習い事」に「塾」「勉強」を入れていないと不安だ…という親の方々がいます。
計算や漢字は学校で習います。
限られた放課後の時間を使って、それを先取りして覚えることにあまり意味はありません。
私立の小学校、中学校を受験するという場合の塾は、希望される方には必要だと言われています。
ただ合格がゴールではないので、「こども時代の時間を何に使うか」は、それ以降のことも加味して考えてあげたらよいかと思います。
志望する中学に合格してみると、クラスメイトが広い教養を身につけていると感じることは多いです。「勉強」一辺倒ではなさそうです。
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中学受験するつもりがないにもかかわらず、「習い事」に「塾」「勉強」を入れていないと不安だ…という声も多く聞きます。
我が子の将来の進学に不安があると口を揃えます。
どのように説明してもその心配を払拭することがあまりできません。未知への不安が凝り固まっているようです。
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中学受験をしない人は、高校受験をします。
小学校・中学校を公立の学校で過ごしています。
高校も公立を希望する場合が多いようです。
いざ高校受験のシステムを理解する頃に、成績の内申書が必要なことがわかります。
それは一生懸命勉強してきた「国語」「数学」「理科」「社会」「英語」だけではありません。
「体育」
「音楽」
「美術」
「技術・家庭科」
…の4科目も、です。
しかも、都道府県によって計算方法は異なりますが、この4教科の点数を主要5教科の点数より何倍か加算して計算するところがあります。
例えば東京都では、5教科は5段階評定そのままで(5×5)、4教科は5段階評定を2倍します(5×2×4)。合計で65点満点です。音楽が「5」の人は「10」点とれますが、「3」の人は「6」点です。
4教科は当日の受験科目にないという理由で加点されています。幅広くその生徒の成績を知るために、日頃の勉強の成果である「内申書」+当日の「試験結果」によって合否を出すのです。「内申書」が足りなくて受験することさえ難しい学校も出てきます、国語も数学も英語も高得点を取れるにも関わらず…。
5教科(国語・数学・理科・社会・英語)は、勉強することによって成績は上がっていきます。受験が迫ってきてからも集中すればどんどん上げていくことは可能です。けれども他4教科は、「勉強すれば上がる」ということとは異なるシステムです。
「実技」の得点が必要だからです。「筆記試験」の点数を確保することができても、それだけでは足りません。
吹奏楽部や合唱部の生徒の音楽の成績が良いのは、音楽に触れてきている時間が長いからです。もっと言えば、以前に何らかの音楽の習い事をしていた人がそのような音楽系の部活に入ることが多いのですが。
美術部の生徒が絵を上手に描くのは、描いている時間が長いからですし、
運動部の生徒が体育の成績が良いのは、やはり運動してきている時間が長いからなのです。
いずれにしろ突然中学生になってやり始めたというよりは、小学生の時から、あるいはもっと前から、携わっていることも多いのです。
使ってきた時間が長いので、それを得意になっているという面があります。未体験のものに関して、経験者よりできないというのは、いわば当たり前の結果なのです。楽譜を読める人が音楽の筆記試験も楽に高得点を取れる仕組みです。
受験が近づいてきて内申点が必要だと気づいても、一朝一夕には成績を上げることが難しい4教科。
幼き頃から携わる機会があれば、身につきます。糧となるのです。
それは「成績」に関わるからということだけではなく、長きに渡りその人の財産となっていくのです。
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「今」、何をするのか。
選択肢を知らない我が子に、親はより良い選択をします。
こども時代の貴重な時間を
何に使う …のか。
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