川咲道穂

noteあまり更新してないです。 広島 自著・『ヒューマンライツ』『余白を塗る』 企画…

川咲道穂

noteあまり更新してないです。 広島 自著・『ヒューマンライツ』『余白を塗る』 企画編集・『伍糸布集』『伍糸布集 軽舟過ぐ』 参加・『クジラ、コオロギ、人間以外』(犬と街灯) 『凪組Anthology2024』(青い凪の会) ココア共和国(佳作6回) 文芸思潮現代詩賞入選

マガジン

  • 三日月のお宿 (詩を投稿します)

    詩を投稿します。

  • 随筆、雑記、日記、諸々のこと

    日常の小さな物事なんか書きます。

  • 英語勉強のための練習日記

    英語勉強のために日記を書きます。英語は小学生レベルなので、AIと辞書に添削してもらいながら続けていきます。

記事一覧

固定された記事

書籍や掲載、受賞など

覚えておくのが苦手なので備忘録です🐥 もっと書き足せるよう頑張ります🐥 〈著書〉『Human Lights』『余白を塗る』 Amazon、空の鏡社HPなど。 (配信休止中の書籍『夜珠…

川咲道穂
5か月前
6

となりで

 いま夏が来て  雑草だけが高く  声遠い祈念碑から  綺麗な花は咲きましたか  問う人は冷たい灰のなか  世界が誇る美しい未来都市に  祈念碑など初めから  アダー…

川咲道穂
1か月前
3

「青空の足元で」

今日からいっしょに歩こうね あの足跡まで歩こうね 明日が生まれる前に出て 終電時刻の二つ前 今日からわたしはだれでしょう 有刺鉄線越えたから リュックひとつに詰…

川咲道穂
1か月前
3

(「夜珠の雫」より)

 人は坂道を転がり落ちながらも、空を見上げる瞬間がいくつもある。その度に落ちていく悲哀と空の青さが心に沁みるのである。そうして私は空を見上げるたびに一輪の花に想…

川咲道穂
1か月前
3

入梅のころ

入梅雲居の空、気怠く体起こし窓際より認めるのは朧な日の光。 懇意であった友の晴れ着、見交わすこと叶わず、往時の喜びを思うにつれ昔が今に淋しさ覚える。

川咲道穂
1か月前
2

隅の老人

隅の老人 おじいさんは体を洗う余力もなく 訪ねる人もない部屋を暖める 年金の日だから美味しいものを 半額のちらし寿司とパウチのおかゆ 公共料金の請求書を泥だらけにし…

川咲道穂
2か月前
1

可笑しな気分 

四月に入り、世の中は浮足立ちお花見などしながら、今年度は何が出来ようか、などと話している。私も例に漏れず広島市内中心部へわざわざ出向き、「桜、きれいだ……」と感…

川咲道穂
3か月前
4

スタンディング

今日初めて原爆ドーム前のスタンディングに参加した。凄惨な状況を呈しているウクライナ、パレスチナでの人道危機に対し、改めて反暴力の意思を示したいと考えたためである…

川咲道穂
4か月前
2

新刊『余白を塗る』発売開始!

川咲道穂の短編集『余白を塗る』が3/3発売開始となりました! 三世代にわたる18もの作品を収録した一冊となっております。 日常にさりげなく宿る美しさにフォーカスし仕上…

川咲道穂
4か月前
6

Tuesday, February 6, 2024

I received a testimonial and commemorative item recently. That is modern poetry contest, but I hadn't got the highest award. My poems barely won a prize in the …

川咲道穂
5か月前
2

Sunday, January 28, 2024

I hadn't written in my diary for a long time; it's probably been a week. On Wednesday, I met two friends I hadn't seen in 8 years. I had a lively conversation, …

川咲道穂
6か月前
1

Sunday, January 21, 2024; Tensions Within.

I'm tense and nervous today; I can't understand why I'm feeling this way. I remember being annoyed yesterday. Possibly, I am seized with a feeling of impatience…

川咲道穂
6か月前

Saturday, January 20, 2024

The rain has been falling since it began at noon. I am worried about catching a cold; I already have the chills. I am trying hard to finish my remaining work.

川咲道穂
6か月前
3

Thursday, January 18, 2024

Today is very good day because I wrote four micro novels and poems. Besides that, I also worked on a long novel manuscript. I can't believe my concentration, bu…

川咲道穂
6か月前
3

ペン回しのカッキー

 ペン回しのカッキーは晴れやかな人でありました。お仕事中も休みの日も笑顔でペンを回します。とある超人ショーに訪れた時のこと、司会者はこう尋ねました。 「とても素…

川咲道穂
6か月前
2

感情の矢

 人の悲しみと怒りとを吸い上げて落とし、襲い来る感情の矢を捌き続ける雲中の人よ。  お前自身は感情を失くしてしまった。時として刺さる矢を己のものとして錯誤し、な…

川咲道穂
6か月前
2
書籍や掲載、受賞など

書籍や掲載、受賞など

覚えておくのが苦手なので備忘録です🐥
もっと書き足せるよう頑張ります🐥

〈著書〉『Human Lights』『余白を塗る』
Amazon、空の鏡社HPなど。
(配信休止中の書籍『夜珠の雫』『オリフィスの虜囚』)オリフィスの虜囚は『余白を塗る』に収録しています。

〈賞との戦い〉
第19回文芸思潮現代詩賞入選「月下の送別」「髪の命数」「解離、どこに落ちるのか」

〈参加・投稿〉『クジラ、コオロ

もっとみる
となりで

となりで

 いま夏が来て
 雑草だけが高く
 声遠い祈念碑から
 綺麗な花は咲きましたか
 問う人は冷たい灰のなか
 世界が誇る美しい未来都市に
 祈念碑など初めから
 アダージョ・カンタービレ
 骨の浮き出たあの人の隣
 わたしは確かにいた

「青空の足元で」

「青空の足元で」

今日からいっしょに歩こうね

あの足跡まで歩こうね

明日が生まれる前に出て

終電時刻の二つ前

今日からわたしはだれでしょう

有刺鉄線越えたから

リュックひとつに詰め込んだ

いのち重いだろうね?と奪う

句読点を打つさようなら

愛と心とわたしの子

それは旅立つ前の日に

Hotchkiss 詰め寄せ綴じられた

どうぞ写真はご自由に

歴史が求める顔を指示をして

どうぞ空だけ青いま

もっとみる
(「夜珠の雫」より)

(「夜珠の雫」より)

 人は坂道を転がり落ちながらも、空を見上げる瞬間がいくつもある。その度に落ちていく悲哀と空の青さが心に沁みるのである。そうして私は空を見上げるたびに一輪の花に想いを馳せる。
 空に花は咲かない。いつだって地面から顔を覗かせているばかりなのだ。
 その花は渡り鳥達を妬み、羨み、降りてきた羽根に話しかけては自らの境遇との差に、根を少しずつ枯らしていくのかもしれない。
 けれど私には鳥よりも、根腐れした

もっとみる

入梅のころ

入梅雲居の空、気怠く体起こし窓際より認めるのは朧な日の光。
懇意であった友の晴れ着、見交わすこと叶わず、往時の喜びを思うにつれ昔が今に淋しさ覚える。

隅の老人

隅の老人

隅の老人
おじいさんは体を洗う余力もなく
訪ねる人もない部屋を暖める
年金の日だから美味しいものを
半額のちらし寿司とパウチのおかゆ
公共料金の請求書を泥だらけにして渡したので
嫌な顔されたが溜め息は耳に届かなかった
ATM に老人が並んで
若者は物欲しそうに見つめている
小便漏らしたおじいさんは
廃棄弁当を思い出しながら帰る

可笑しな気分 

四月に入り、世の中は浮足立ちお花見などしながら、今年度は何が出来ようか、などと話している。私も例に漏れず広島市内中心部へわざわざ出向き、「桜、きれいだ……」と感傷に浸った。
このところは円もお安いようで、海外から訪れる旅行客が街を賑やかにしている。私は海外に友人を持たないが、こんな機会であれば一人くらいは作れそうな気になる。そうなったところで、かなしいことに彼と私の間には翻訳AIが同居するだろう。

もっとみる
スタンディング

スタンディング

今日初めて原爆ドーム前のスタンディングに参加した。凄惨な状況を呈しているウクライナ、パレスチナでの人道危機に対し、改めて反暴力の意思を示したいと考えたためである。
原爆ドーム前でスタンディングが実施されていることは、作家の小山田浩子さんや吉美駿一郎さんがSNS上で発信される情報から既知していた。
スタンディングが始まる前からベンチに座り、ピースマークを掲げ静かに訴えた。声高らかな活動はむしろ反発を

もっとみる
新刊『余白を塗る』発売開始!

新刊『余白を塗る』発売開始!

川咲道穂の短編集『余白を塗る』が3/3発売開始となりました!
三世代にわたる18もの作品を収録した一冊となっております。

日常にさりげなく宿る美しさにフォーカスし仕上げられたと思います。

収録作品

・余白を塗る

・たんぽぽ

・ひっこしともだちさみしいきもち

・老雪と犬

・雨に降られて知らぬ人と

・タンスの引き出し

・ながれぼし

・月の五線譜

・はしゃぐボロのこと

・エトラン

もっとみる
Tuesday, February 6, 2024

Tuesday, February 6, 2024

I received a testimonial and commemorative item recently. That is modern poetry contest, but I hadn't got the highest award. My poems barely won a prize in the contest. But I'm very happy.

Sunday, January 28, 2024

Sunday, January 28, 2024

I hadn't written in my diary for a long time; it's probably been a week.
On Wednesday, I met two friends I hadn't seen in 8 years. I had a lively conversation, enjoyed plenty of yakitori and liquor. I

もっとみる
Sunday, January 21, 2024; Tensions Within.

Sunday, January 21, 2024; Tensions Within.

I'm tense and nervous today; I can't understand why I'm feeling this way. I remember being annoyed yesterday. Possibly, I am seized with a feeling of impatience and irritation.
I told myself ’Don't go

もっとみる

Saturday, January 20, 2024

The rain has been falling since it began at noon. I am worried about catching a cold; I already have the chills.
I am trying hard to finish my remaining work.

Thursday, January 18, 2024

Today is very good day because I wrote four micro novels and poems. Besides that, I also worked on a long novel manuscript.
I can't believe my concentration, but there seems to be no end in sight for

もっとみる
ペン回しのカッキー

ペン回しのカッキー

 ペン回しのカッキーは晴れやかな人でありました。お仕事中も休みの日も笑顔でペンを回します。とある超人ショーに訪れた時のこと、司会者はこう尋ねました。
「とても素晴らしいわ。どうしていつも回しているの? 」
「ボンドでくっついたから外そうとしているのさ、ずっとね。客として来たんだよ」

感情の矢

感情の矢

 人の悲しみと怒りとを吸い上げて落とし、襲い来る感情の矢を捌き続ける雲中の人よ。
 お前自身は感情を失くしてしまった。時として刺さる矢を己のものとして錯誤し、なおも剣を振るい続ける。あくまでも強者として立ち向かう。
 この雨のなか一滴さえ許せば、かわりに泣く者もあろうに。