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Ⅰ 低学年で覚えて欲しい生活スキル    1 家庭での学習準備 その5

2️⃣ 時間割や連絡ノート・お便りを見ながら、明日の準備ができるようになる。 【育て方】 

⑵ 書いてあることを見て、その指示通り動く
 これを育てる「いい方法」は、2つあります。「お使い」と「クッキング」です。まず、「お使い」から説明します。

 「お使い」は、メモを持ってスーパーやコンビニに買い物に行かせるのがいいでしょう。安全に注意しながら、実施しましょう。
  (ア)初めは、親と一緒に行きます。このとき、車や溝など危ないとこ
     ろをきちんと「覚えて」で教えます。
  (イ)「にんじん」と言う文字メモに書いて「覚えて」で覚えてもら
     い、本物の人参を教えます。そして、この文字を見てこの赤い野
     菜を買うことを教えます。その後、レジでのお金の払い方も教え
     ましょう。
        注)どうしても困ったら、店の人に頼む「すみません」の
          方法を教えておいた方が安全です。
  (ウ)次に「にんじん」のメモとお金を渡して、一人で行かせます。
     当面は、後ろからついて行きましょう。
  (エ)慣れてきたら、「だいこん」「とうふ」など本人と「やりとり」
     しながら買えるものを増やしましょう。まず、1回のお使いで、
     一つの買い物です。
  (オ)更に慣れてきたら、複数の品物を書いたメモを渡しましょう。
  (カ)最終的には、一人で「お使い」にけるように育てましょう。

お使い最終形

    

 「クッキング」はレシピを見て材料を用意し、レシピの指示された通りに作っていきます。まずは、ホットケーキ位から始めるといいでしょう。その例で書きます。

 まず、ホットケーキのレシピを書きます。二人前です。レシピは、「ひらがな」のルビをふったカードを用意しましょう。
【材料】
   ホットケーキミックス  200g
   卵           1個
   牛乳          150ml
   バター         10グラム2個 
               (切れてるバターを買いましょう)
   メープルシロップ    適量 
【道具】
   ボール   泡立て器   フライパン返し  お玉
   ホットプレート  キッチンタイマー  お皿2枚
   ナイフとフォーク2組
【作り方】
  1  卵と牛乳を、泡立て器で混ぜ合わせる(A)。
  2 (A)のボールにミックス粉を加え、泡立て器で手早く混ぜる。
  3   ホットプレートのスイッチを入れる。(180度から200度)
  4 (A)をお玉ですくってホットプレートに丸く垂らす。      
    5   表面に穴が開いてきたらフライパン返しで裏返して、さらに2分程
     焼く。
  6   フライパン返しで、皿にのせる。バターをトッピングし、メープル
    シロップをかける。

ホットプレートでホットケーキ

 【育て方】を書きます。要は、親が口で指示して子どもを動かすのではなく、二人でレシピのカードを読みながら共に作っていくことです。「説明する」と書いてあるのは、「レシピを読んでいる」ということです。

  (ア)ひらがなで書いたレシピを見て、文字を覚えながら親子で材料と
     道具を揃える。慣れてきたら、レシピだけ見せて集めさせる。  
  (イ)ホットケーキミックスや牛乳の量りかたを説明する。その際、
     200グラムと150mlをカードを見せて数字を覚えてもらう。初め
     は、量りと計量カップに目印をつけるが、慣れてきたら数字を見
     て量らせる。
  (ウ)卵の割り方と混ぜ方を説明する。ホットプレートの設置の方法も  
     説明する。慣れてきたら、子どもにか任せていく。
  (エ)お玉でタネをすくう量、お玉から垂らす高さ、タネの大きさがど
     れだけになったらやめるかを説明する。慣れてきたら子どもに
     任せていく。
  (オ)穴がどれだけ出てきたら、フライパン返しでどうやってひっくり
     返すか教える。「全面に穴が出たら、焼き過ぎだ」と教える。返
     してから、キッチンタイマーで2分計る方法を教える。慣れてき
     たら、子どもに任せる。
  (カ)フライパン返しで皿に載せ、バターをトッピングしてメープルシ
     ロップをかける方法を説明する。

⑶⑷は、次の記事に書きます。


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