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受け入れの方法とスキル 第4段階  その5

 4時間目は、通常学級の音楽に参加することになっています。みーちゃんは、学校ルールを学び落ち着いてきたので、3学期から通常学級の音楽と図工に参加してます。
 でも、長く参加できときもあるので、嫌になったときにはおしまいにして、好きなことをしても良いルールです。もちろん、最後まで参加できるときは、そのまま参加します。
 今日は、嫌になったらときの遊びは、運動場で「大きなシャボン玉と小さなシャボン玉」遊びをすることになっています。それは、みーちゃんが、選びました。

 今日の授業は、合奏の練習です。ピアニカで「チューリプ」を演奏します。

担任「では、教科書の8ページを開いてください。『チューリプ』の曲を見
  えるようにして、半分に折ってピアニカの譜面台の上に置いてくださ
  い。今日は、今まで歌ってきた『チューリプ』をピアニカで吹いてみる
  よ。」

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「チューリップ」の楽譜

 少し、みんなざわつきます。伊藤先生が『「チューリップ」を演奏するみたいよ(「覚えて」)』と伝えると、みーちゃんは少し固まってしまいました。でも、もう以前のように騒いだりはしません。

担任「なんか、楽しみたいね。もうだいぶ、ドレミの練習はしてきたから、
  演奏できると思うのよ。まず、ドレミで1回歌ってみましょうか。」

 伊藤先生が「まず、ドレミで歌うんだって(「覚えて」)」とみーちゃんに、耳打ちすると。みーちゃんは、一部だけ覚えているようで、覚えているところだけ歌っていました。

担任「じゃ、次は、先生がオルガンでゆっくり弾いてみるので、できるだけ
  ピアニカでついてきましょう。間違ってもなんでもいいから、とにかく
  最後まで頑張ってね。・・・はい、どうぞ!」

 担任の先生が、チューリプをゆっくり弾き始めました。みーちゃんは、まだピアニカのドレミがうまく弾けません。指の動きが、悪いのです。そこで、今のところ、みーちゃんは吹く役専門で、鍵盤は伊藤先生が担当しています。みーちゃんの吹くタイミングが合っているので、ちゃんと「チューリップ」に聞こえます。
 伊藤先生はみーちゃんの耳元で「うまくいたね。上出来(「共感」)。」と呟きました。みーちゃんは、少し笑いました。

担任「みんな、どう?できそう?」

 子どもたちは、口々にお話します。少し、興奮気味です。いろいろ感想を行っているようです。

担任「気が付いた。みーちゃんと伊藤先生のコンビも弾いてたよ。」

 隣の良君が「僕、聞こえてたよ」と言ってれたので、他の子達が「へぇー」と大きな声を上げました。

 みーちゃんと伊藤先生は、少し照れくさくなりました。

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ピアニカを吹く子ども

担任「それじゃ、2回目やってみようか?今度は、先生が音階をゆっくり歌
  うから、みんな吹いてみて。いい。いくよ。ファーソーラ-・・・」

 それから、2回ほど練習して、そのあとは、今度行われる校内音楽会の合唱の練習に移りました。

先生「みーちゃん。合唱の練習をすると言っているね(「覚えて」)。これ
  は、みーちゃんは、支援学級の方の歌で参加するので、もうおしまいに
  しようか?」

みー「うん。」

 伊藤先生は、吾妻先生の話の切れ目に「おしまい」の合図を送りました。

担任「分かりました。あのね、みーちゃんは1組の合唱に参加しないので、
  音楽の参加はおしまいにして、支援学級に帰るそうです。じゃ、挨拶し
  ます。みーちゃん、さようなら。」

 クラスのみんなが、声を揃えて「さようなら」を言ってくれました。みーちゃんは、さようならを言う代わりに手を振りました。

先生「みーちゃんは、支援に帰ってシャボン玉の勉強を頑張ってきまー
  す。」

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大きなシャボン玉

 みーちゃんと伊藤先生は、支援学級に帰るとシャボン玉セットを持って運動場に行きました、針金と毛糸で作った輪っかで大きなシャボン玉を作って追いかけたり、うちわの骨作ったもので小さなシャボン玉をたくさん作って遊びました。
 「大きいと小さい」の勉強で、みーちゃんは「おっきいの」「ちっさいのいっぱい」と言いながら、シャボン玉を楽しみました。

本好きです。本を買います。余暇のための本ではなく、勉強のための本を買います。よろしくお願いします。