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《聞いたことをまとめるのが苦手なタイプ》のアセスメントとその支援の方法 その3 算数の支援の方法②

②文章題を読んでも「何を聞かれているのか」分からない

 言葉の数が少なかったり、言葉をまとめる力が弱かったりするために、文章の内容が理解できないのです。つまり、国語力がないということです。このあと書く予定の《国語の支援の方法》を【参考】にしてください。

 文章内容を大まかにつかめている場合は、図を書くとわかりやすくなる子もいます。 
 簡単に、支援のまとめだけ書いておきます。

  ➪語彙を増す活動
    e.g. 言葉遊び(クイズ、なぞなぞ、しりとり)、
       絵のない本(2歳上)の読み聞かせ
       読書
       計算の分かる算数用語を丸覚えするなど

  ➪たくさんの大人との会話、様々な体験をすることも大切 
   体験は、何でもいい。砂遊び、遊具遊び、ブロック、散歩
   虫取り、お手伝い、買い物など。

  ➪数字を確認して読みながら、図や絵に書いて考えていく
     e.g. リボン図 シェーマ図 距離の線図 割合図など
     e.g. 本当に物語のように絵に書いてもいい 楽しんで
        書いているうちに、イメージが湧いてくる

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③複雑な計算ができない・「計算の手続き」が覚えられない

 《聞いたことをまとめるが苦手ないタイプ》は、長い手続きを順番に覚えるのが苦手です。途中で混乱します。全体的に大まかにつかむ方が、得意なのです。だから、計算が複雑になったり、桁数が増えると計算できなくなることがあります。
 支援としては、手続き表を作りそれに沿って計算する方法がいいでしょう。そのうち、手続きを覚えてしまいます(丸覚え)。

  ➪手続き・手順表を作った上で、それを守って計算する
  ➪それでも困る場合は、矢印や補助線、記号などを自分なりに工夫する

 一例を上げておきます

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 次回は、《聞いたことをまとめるのが苦手なタイプ》の国語の支援について書きます。

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