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🇹🇼旅行記 Ep3 脂っこすぎるのよー!

<前回のお話>

 3日間滞在した台湾一人旅を振り返ってみて、Ep2で書いた事の他に特別な事は起きなかったから、ここでは台湾の料理に一言物申させて頂きたい。

脂っこすぎるのよー!」と。

 小籠包とその類の「⚪︎⚪︎まん」全般、鹹豆漿を初めとするスープ類、魯肉飯といった炒め物、思えば僕が食べたものの殆どで油が多かったなぁと思う。初日は本場の中華料理に興奮していたのもあり特に気になんなかったが、回数を重ねた3日目には「油っぽいなぁ」と感じた。普段和食を食べる日本のおじいやおばあが食べたら瞬く間に「胃もたれ」モンである。間違いない。
 そんな事を考えていたら、やはり日本人と向こうの人達の胃の作りは違うんじゃないかと思う。古くから、動物性脂質が少ない和食を食べてきた日本人の胃の能力、味覚からしたら、台湾で日常的に台湾料理を食べながら生活していくのは中々ハードルが高いのかもしれない。
  
 そんな訳で今回は「海外の食生活」をテーマに話していきたい。
 実はつい先日まで、トルコとギリシャを訪れていた。それぞれに一週間ずつの滞在。地理的に言えばこの2カ国は非常に近いが、その食文化は大きく異なる。一言で違いを表すならば、「ヨーロッパの影響」を受けているかいないかということ。
 トルコでは現地の友人の宅に泊まっていたから、幸運にも毎日トルコの郷土料理を食べる事が出来た。トルコ人はチーズをよく食べる。食事の度に食卓には数種類に及ぶチーズがそのまま出されるし、トーストには大抵チーズが挟まっていた。そして彼等はよく「チャイ」を飲む。いわゆる紅茶である。それも可愛いらしいサイズの「チャイグラス」と呼ばれるガラスの容器に熱々の状態で入って出てくる。街中には至る所に「チャイジュ」と呼ばれるチャイ屋さんがあって、近所から注文が入ると、日本の出前の様に注文先まで紅茶を運んで行く。金属のトレーを手で吊るしてチャイを運んでいく姿を、イスタンブールのバザール周辺ではよく目にした。問題はこのチャイに入れる砂糖である。何にも言わないとまず砂糖入りで出てくる。そしてそれがとてつもなく甘い。甘すぎるのだ。そもそも僕は日本でお茶に砂糖を入れる事はまず無いし、日常的に砂糖の摂取には気を使っているからこれには最初驚いた。そして、この「砂糖」文化はチャイだけでは無い。他の飲み物にも大抵砂糖が入っているのだ。コーヒーを買おうとスーパーに行っても砂糖入りのものしか売って無くて、これには本当に悩まされた。日本のコンビニに置いてあるような「コーヒーメーカー」を是非とも全世界に導入して頂きたい。日本にいたらその凄さに気づかなかったけど、あれがコンビニに導入されたおかげで、何時でも挽きたての珈琲を手頃な価格で手に入れる事が出来るのだ。という訳でトルコの食事の印象は「チーズ」と「砂糖」。
 そしてギリシャは、より日本人の舌に合う食事が多い印象。というのも地理的にトルコと比較してヨーロッパに近いから、トルコ料理とイタリアンが融合した感じ。19世紀半ばにギリシャが独立国家として承認される前まではギリシャもトルコも「オスマン帝国」の領土だったから、2カ国の食事を比較してみると、実は似通った所が結構ある。例えばケバブ。トルコ料理と聞いて真っ先に思い浮かぶのが「ケバブ!」という人も多いのではないだろうか。実はこれと殆ど変わらないものがギリシャにも存在する。「ギロピタ」といい、日本人には馴染みが無い料理だが、ギリシャに訪れるとそこら中にこのギロピタ屋さんがある。アメリカ人でいうハンバーガーの様に、ギリシャではこれが人気なファストフードなのだ。殆どケバブと同じなのだが、違いはヨーグルトベースのソースがかかっているかどうか。後は、お店によってはフライドポテトが入っていたり、若干の違いがある。
 世界各国の食生活を実際に見た後に日本食を見ると、ここまで健康的なスタイルはまぁ中々ないと思う。魚食を中心とし、野菜や海藻を食べ、漬物や納豆、味噌といった発酵食品を日常的に摂取する事はまさに体にとって理想的だ。自分含めて若い世代は、食の欧米化に伴って毎日和食を摂る人は少なくなってしまったが、それでもこの食文化だけは後世に残さなけらばならないと思う。
台湾旅行を振り返ってそんな事を考えた。


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