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MY BEST MUSIC OF THE YEAR【2013年編】

今回の「MY BEST MUSIC OF THE YEAR」は2013年編。
もうちょうど10年前ですか。時が経つのは早い。
邦楽不作と言われたこの時代ですが、どんな曲があったか改めて振り返ってみたいと思います。

MY BEST MUSIC OF THE YEAR(2013)

金賞(1曲)

高嶺の花子さん/back number

軽快なポップロックに高音が際立つキャッチ―なメロディ。
そして、それに載せられた鬼クソ情けない歌詞。
「会いたいんだ」
まではわかるけど、その後に「その角から飛び出してきてくれないか」って!どんだけ他力本願なんだよ。笑
しかしながら、これこそが現在まで連綿と続くback numberイズム。
その魅力が完璧に開眼したのがこの曲な気がする。
おとぎ話が幕を開けるような雰囲気のストリングス、そこから続くアルペジオのイントロも完璧。
文句なく、この年のNo.1ソングです。


銀賞(2曲)

Deeper Deeper/ONE OK ROCK

何気に3年連続でこの位置にいるワンオク。
これだけ高水準の曲を連発できるのは流石。

ベースから始まる地を這うようなイントロ、キムタクも真っ青なTAKAの「プルルーハー!」の直後に殴り込んでくるギターフレーズ。
サビも決して覚えやすいものではないし、おおよそJ-POPの売れ線からは程遠い雰囲気。
しかしながら、これをしっかりヒット曲にできるバランス感が素晴らしい。
この辺から、歌詞における英語と日本語の比率が完全に逆転。
これもワンオクの魅力のひとつですよね。


恋するフォーチュンクッキー/AKB48

AKBも多くの曲を出していますけど、最高傑作はこれなんじゃないかなあ。
子供から大人まで歌って踊れる曲って、そう簡単には作れないですよ。
それに、こんなに覚えやすいのにメロディはめちゃくちゃソウルフルなのも面白い。どうやったらこんな曲作れるんだ、っていう。

あと、この曲はやっぱりセンターが指原莉乃じゃないとダメですね。
彼女って、何歳になろうと本当にAKBを象徴する存在で。
彼女の等身大さが、この曲を更にリスナーにとって身近なモノにしている気がします。

銅賞(3曲)

Joy!!/SMAP

全ての人を包み込んでくれるような歌詞のコンセプトと、これまでのジャニーズの楽曲にはないお祭り感と緩さのバランス感が素敵。
「無駄なことを一緒にしようよ」とか、ほんとリスナーに寄り添ってくれいるというか。
歌詞がすごく小市民的で、多くの人の胸に刺さります。
オンリーワンであることさえ見つけられない人にそっと寄り添う曲という意味で、ある種「世界に一つだけの花」と対極の位置にある楽曲ですよね。

RPG/SEKAI NO OWARI

中二バンドと揶揄する人もいますけど、個人的には彼ら独自の世界観と自由な音楽性は素晴らしいと思います。
この曲は、バンドの持つ空気感とバチっとマッチしていることが一番の強み。「RPG」ってタイトルの曲を自然に歌えるバンドって何気にセカオワだけだと思うんですけど、どうでしょう?
仲間や冒険をテーマとした作品のようですけども、RPGを意識した楽曲なんて普通は作れないですよ。でも、Fukaseのボーカルはそれを可能にする魔力を持っていますよね。

Yin Yang/桑田佳祐

こういう曲をシングルで切って、しっかりヒットチャートに殴り込みをかけられるのって日本にこの人しかいないと思うんですよ。それがまずスゴい。
どことなくバブリーな雰囲気のイントロ、サビでのハスキーなのに艶のある歌声、これぞ彼にしか生み出せないグルーブ。
「酒 to me baby」という謎フレーズも彼にしか生み出せないもので、聴く度に圧巻だなあと思う。
この曲が主題歌だったドラマ『最高の離婚』も名作で、エンドクレジットの映像も良かったなあ。


佳作(5曲)

イジメ、ダメ、ゼッタイ/BABYMETAL

「メギツネ」とどっちにするか迷ったんですけど、こっちにしてみました。
まず、ヘヴィメタにかわいらしい歌声が載るっていう新鮮さ。
ある種、ジャンルの破壊というか。コンセプトが素晴らしいですよね。
更に、「イジメ」っていう超等身大な歌詞。
このヘヴィメタ×アイドル×コモンセンス漲る歌詞、という違和感を圧倒的な歌声でかき消すSU-METALの存在感。


ガールズルール/乃木坂46

デビュー2年目、まだまだニューフェイスだった頃の乃木坂。
この年も良い楽曲を連発していましたが、ピックアップしたのはこの曲。
とにかくキラキラで、THE王道アイドルを行く曲。
まず、既にタイトルが良いですよね。どんなルールかは分からないけど、この時点でもうかわいいもん。笑
実は、こういう曲って乃木坂っぽくないというか。彼女たちの曲ってもっと清純派っぽいというか、ここまで王道って逆に珍しい気がする。
でも、だからこそ「君の名は希望」とか「制服のマネキン」よりも印象に残っているんだろうな。


Endless Game/嵐

この年はシングルリリース自体少なかった嵐。
「Calling」「Breathless」は王道ソングで売上は高かったものの、どこかパンチ不足。
一方で、この曲は久々の変化球路線。
ミュージカルでも始まりそうなドラマチックなイントロからダークなAメロ、テンポを変えるBメロ、サビの中でも変わるリズムパターン。
こういう王道を外した曲もたまには良いなあっていう。

ただ、そもそも嵐って元々は変化球的な曲の方が多かったんですよねえ。
ある種、原点回帰とも言えるかもしれない。


恋する季節/ナオト・インティライミ

ファンには怒られると思うんですけど、ナオト・インティライミのCDとか家にあったらちょっと恥ずかしいって思っちゃうタイプなんですよ。笑

しかしながら、この曲の爽やかさはちょっと他の人にはマネできなさそうで魅力的。Bメロの清涼感から、サビの強烈な破壊力。テンポが良いですよねえ。口ずさみたくなるというか。
彼の歌声も良いっす。ファルセットがこれでもかってぐらい綺麗ですよね。


紙飛行機/コブクロ

「桜」「蕾」「ここにしか咲かない華」あたりのイメージが強い彼らですけど、この曲も結構良いですよ。
なんせ、前述の3曲と違ってサラッとしてるのが良い。
個人的になんですけど、コブクロの楽曲って全力で良い曲し過ぎててどこか惹かれないんですよね。笑
その点、この「紙飛行機」はサビメロがくど過ぎないしボーカル二人もサラッと歌ってる感じがして好感が持てます。
あんまバラードばっかりやられると胃もたれするし、たまにはこういうの聴きたいよね。


というわけで、2013年編をお送りしましたけども。
この企画が始まって以来、初めて全曲埋めるのが大変でした。
僕自身社会人になって音楽聴くことが減ってきていたのもあるんでしょうけど、ジャニーズの楽曲が比較的不作だったのも大きいですね。
この年はSMAPと嵐しか入れてないもんなあ。

そんな中でも、back numberやONE OK ROCK、SEKAI NO OWARI辺りが頭角を顕わしてきたのが嬉しい。

2014年編、今から執筆が不安です。笑

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