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カッコばっかりつけてた日々も、悪くはなかったな

東京に出てきて12年。
22歳から34歳になった僕は、大分落ち着いたと思う。

22歳の僕は、最高にいけ好かない野郎だった。
とにかくオシャレになって、モテたいというクソみたいな願望だけを持っている人間だった。

ただ、そんな浅はかな願望のためにあそこまで必死で動いていたのは我ながら中々凄いと思う。

自分がオシャレだ、カッコ良いと思ったものは無理してでも買っていたし、ルミネや伊勢丹に週2ぐらいの頻度で通っていた。
休みの日は、かわいい女の子を探して街を歩きまくった。
まあ、ナンパをする度胸も自信もなかったので主戦場は合コンや街コンだったんだけど。

買い物する時は一日仕事になるのは当たり前だったし、街コン行った後にそのまま合コン行ったりもしたなあ。
今考えたら、凄まじい行動力と根性だ。今ならすぐ筋トレしちゃうな。

でも、ああいううだつの上がらない日々が今の自分を作ってくれたのかもと思う時もある。

なんか、あれはあれで青春だったんですよね。
どうやったらモテるかなーって話しながら、マックで友達とグダったり。
友達がカッコ良い服を着てたら、それカッケーなって真似してみたりとか。
あれはあれで、何かに夢中になれてた気がする。

今も、ふとした拍子にあの頃のことを思い出すことがある。原宿とか歩いてると、特に。
昔通ったショップを見たり、昔の自分みたいにオシャレすることに命を賭けていそうな若者を見ると、あの時のことかフラッシュバックするのだ。

バカみたいな毎日だったけど、思い出してみたら悪くなかったなーと思う。

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