見出し画像

連休中に観たら社会復帰できなくなりそう。Netflix「ポケモンコンシェルジュ」感想

念のために言いますが、良い意味です。

Netflixで配信されている「ポケモンコンシェルジュ」。正月休みに一気観してみました。

まあ、一気観って言ってもそもそも20分弱×4話しかないので全部で1時間ちょっと。
『ちょっと興味あるかも』と思ったら、すぐ観れちゃう尺感です。

ぶっちゃけ、ストーリーはほぼないに等しいです。
というか、ご覧頂けると分かるんですけど本作にそういう要素を求めるのはお門違い。

本作にあるのは、ポケモンの可愛さと癒し。
そして、違いを受容する優しさです。
なんなら、それしかない作品なので小ネタとか伏線とか、そういうのが好きなら『ストレンジャー・シングス』とか観てください(逆ギレ)。

まあ、とにかく出てくるポケモンの動きや表情が可愛いこと。
ストップモーションで描かれるアニメのテイストも可愛いので、色んなカットで悶えまくれます。
特にコダック、めちゃかわです。
僕はヒノアラシとゼニガメ推しなんですが、推し変しそうな勢いです。

一応、話としては彼氏に突然別れを告げられ、仕事でも病んでしまったハル(声:のん)がポケモンリゾートのコンシェルジュとして働き始める、という流れなんですけど。

ポケモンリゾートにいる人は、ポケモンのことも働く人のことも絶対に否定しないんです。
ハルは最初上司に対して形式ばった報告をしようとするんですけど、『そういうの要らないから素直な気持ちを教えて』と言われます。
で、上司も同僚も不器用なハルを注意することなく、ただただ優しく見守ってくれます。ちょっとホワイト過ぎて怖い。こんな求人、リクナビNEXTには載ってなかったぞ!

けど、実際こういう世界があったら心が癒されるでしょうねー。ポケモンも人も、ありのままで良い。
最終回では、元気がなくて大きな声で鳴くことができないピカチュウが登場します。
トレーナーの男の子は、最初そのピカチュウを無理やり元気にしようとするのですが、ハルはやがて『そのままでも、素敵なところがいっぱいあるよ』と男の子を諭します。素敵。

アニメーション全体があまりにも優しさに満ちているので、連休中にこんなの観ちゃったら社会に復帰するのが難しくなりそう。
僕は正月休みに観たことを若干後悔し始めています。新年からまともに出社できる気がしない

というわけで、小難しいことを考えずに可愛さに癒されたい人や、社会の波に揉まれ疲れている社会人の方にはオススメできる作品です。
観る人の年齢層や性別も問わない。どちらかと言うと、子供の方が楽しめるのかもしれません。

そもそもポケモンが好きじゃない人や、緻密なストーリーや派手な演出を求める人には合わないでしょうね。

良い意味で、『小品』という表現がぴったりな作品です。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?