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【読書関係】私の読書 私と読書

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読書とそれにまつわることのまとめ。 主なコンテンツ(?) 【私的読書生活】読書についてつれづれつらつらと書き連ねたもの 【週刊読書録】その週のおすすめ本などを紹介。2022年1…
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2022年8月の記事一覧

【ゆる書評】松本清張 「鬼畜」

【ゆる書評】松本清張 「鬼畜」

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2022/08/24、表題作「鬼畜」読了。

ちょっと金ができたら、2号さん囲うのは男の甲斐性みたいな時代が背景にあるのだろう。(今でも「援助交際」とか「パパ活」とか、名前や層は変わっていても、似たような構図はあるのかもしれないが。)

金の切れ目は縁の切れ目とはよく言ったものだ。

最初は愚直に仕事をし、糟糠の妻と共に生計を営んでいた夫が、ちょっと金が出来たことで、外に女を作る。

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【私的読書生活】週刊読書録vol.34(2022/8/20〜8/26)

終わりましたね、高校野球。
夏が終わった感じがします。
毎年のことながら甲子園ロスになる私たちは、過去の名勝負や、『熱闘甲子園』を観返しては、青春の輝きにうるうるしながら鳥肌立ててます。

もうね、みんな孫。
そんな気持ち。

「青春って密」

言い得て妙。

まぁ、人と集まるだけが、「密」ではない(はず)。
「密度の濃い」何かを味わえれば、それもまた「密」。それぞれの「密」を見つけていければいい

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【私的読書生活】「挫折」ではないのです。読み時を待っているだけなのです。

【私的読書生活】「挫折」ではないのです。読み時を待っているだけなのです。

先日、こんな記事を書かせていただいた。

noteのマガジンにも収めていただいたよう。

しかしここで宣言しよう。

今後は「挫折」とは言わない!

こちらの本の受け売り。
(先日、“週刊読書録”でも紹介しました)

以下、引用。

これは「第3回 プルースト『失われた時を求めて』」の項で高橋弘美さんが述べている言葉からさらに引用されている。

ということは、上の記事で私が「挫折本」と言っているも

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【私的読書生活】週刊読書録vol.33(2022/8/13〜8/19)

【私的読書生活】週刊読書録vol.33(2022/8/13〜8/19)

お盆です。
恒例です。

まんまとね。
後ろの積読が目に入らないのかな?自分。

いや、でも今回ね、豊作だったんですよ。
ありがたや。

またいつか少しずつ紹介します。

そんな今週の本はこちら。

今週の一冊/どれも読めそうな気がしてくる

こういうのね、読むとね、どんな本でも読めるような気がしてくる。
でも、あらすじとか図解とかだけだと、読んだ気になるだけで(まぁ、それでもいいらしいが)、実際

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【ゆる書評】松本清張 「疑惑」

【ゆる書評】松本清張 「疑惑」

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2022/8/8、表題作「疑惑」読了。

一見、「後妻業」的な犯罪の法廷劇。

しかしそこに松本清張の仕掛けがある。

実際はマスコミによる冤罪の作られ方を糾弾する話になっている。
そしてその作られた「疑惑」に、自身が飲み込まれ、正常を失っていく様も描かれていく。

先入観や扇状的な報道の問題、そして人を裁こうとすることの難しさがこの話の本当の怖さだ。

物語の最後の最後、その怖さに

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【私的読書生活】週刊読書録vol.32(2022/8/6〜8/12)

【私的読書生活】週刊読書録vol.32(2022/8/6〜8/12)

夏休み真っ只中と言いつつ、暦の上では秋なんですね。

早く読書が捗る季節が来てほしい。

ちなみに私は子供の頃は、宿題早めに終わらすタイプでした。連れ合いは31日に追い込み派。

でも今、積読溜めがちなのは私の方です…。

さてそんな今週の本はこちら。

今週の一冊/いくつになっても

すべてのページを引用したくなる。
そんな本にひさしぶりに出会えた。

現在101歳、現役ピアニスト。
ふと知るき

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【私的読書生活】挫折本の一例とその要因

【私的読書生活】挫折本の一例とその要因

挫折本とは絶対面白い!
すぐに読みたい!

そう思って、手に取ったものの、挫折している本ってありませんか?

手に取って、ちらっとでも読んで、その上で面白くないとやめる本は、挫折本とは言わないと思うのです。
単に出会うタイミングではなかっただけ。
すれ違う恋人みたいなもんです。
「ラ・ラ・ランド」かな。

挫折本というのは、最初にも述べた通り、読みたいと思い、実際にある程度読み進め、そしてその面白

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【私的読書生活】こまぎれ読書(あるいはストレス軽減の特効薬)

【私的読書生活】こまぎれ読書(あるいはストレス軽減の特効薬)

「読書でストレスが減る」

よくこんなことを目にする。

残念ながら今の手元の本で、直接の記述は見つけられなかったけれど。

なのでGoogle先生に聞いてみた。

なんと6分で68%も減ると!

この記事では音楽鑑賞で61%減、コーヒーで54%減。

ということは。
音楽聴きながら、コーヒー飲みながら、読書するとか最強じゃない?
ストレスゼロじゃない?
(そういう計算じゃない)

ここで注意しな

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【私的読書生活】週刊読書録vol.31(2022/7/30〜8/5)

【私的読書生活】週刊読書録vol.31(2022/7/30〜8/5)

暑…
もうそれしか言葉が出ない今日この頃。
皆様、ご無事でしょうか?

暑すぎて本なんか読んでられるか!とならないのが読書にとりつかれた者の定め。

皆様が読みたくなるのはどんな本でしょうか?
定番のホラー?
現実を忘れるミステリーやファンタジー?
旅に出た気分でエッセイなんかも良さそうですね。

私が手に取った本はこちらです。

今週の一冊/あなたのための物語

これはホラーではない。
少なくと

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【ゆる書評】出口治明『復活への底力』

【ゆる書評】出口治明『復活への底力』

本の紹介記事や読書感想文を、このnoteで書きたいと、かねてから思っていた。

面白い本も、ためになる本も、感動する本もたくさんある。
初めに紹介する本を、何にするか迷っていた。
結局なかなか決まらない。
まぁ、こういうのは無理に決めるものじゃない。
ぜひ取り上げたいと思う本がそのうち出来る。
そう思うようになっていた。

先日、それが唐突に決まった。

面白く、ためになり、そして感動をくれる本だ

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【私的読書生活】松本清張を追い掛けたくて

【私的読書生活】松本清張を追い掛けたくて

30年目の清張忌によせて

本日、8月4日は「清張忌」

そう、松本清張氏の御命日です。

今年は没後30年ということで、ドラマシリーズなどもたくさん放送されている様子。
(連れ合い、せっせと録画してます)

楽しみ。

清張との出会い

私の松本清張との出会いは、高校生の時。
国語の模試の時間。
(何年まえの話だよ)

現代文の問題文に載っていた「運慶」があまりに格好よすぎて。
試験中であること

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