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感情人間

書きたい時に書く。触れたい時に触れる。一過性の感情は、陽が昇ると消えてしまう。今だけの、わたしのこころ。

記事の固定を解除した。今のわたしにとって、その記事は過去になった。変わる、変わる。変わることが怖かった、過去を忘れてしまうことが怖かった、思い出が思い出になることが怖かった、けど、忘れてしまうこと=悪ではないって、最近気づいた、って友達に言った。言いながら、自分の胸の内を知った。言葉にして初めて気づくことがある。誰かに触れて知った自分がいる。そんなことが多い、最近。

自問自答が好き。質問されたいし、答えたい。わたしの変なところを知ってほしい、と思ってしまう。だから、いつも心の中に、わたしに問いかけるわたしがいて、それに対して自信満々に答えるわたしがいる。過去に、心の声が音になって出てきてしまって、「誰と話していたの?」と母に言われたことがある。さすがに、わたしもわたしが怖くなった。でも、自問自答は、やめられない。服を捨てるタイミング。わたしは、いつも帰省するときに一泊二日用のキャリーバッグに一週間分の服をパンパンに詰めて持っていく。もちろん、その時のお気に入りの服ばっかり。だけど、絶対に一枚は一度も切ることなく持ち帰る服がある。そんな服は、帰ってからすぐに捨てると決めている。実家ではなくて、わたしの一人暮らしの家に帰ってから。変なこだわりなんだけど。みたいな感じ。わたし、就職活動の面接が嫌いじゃないの、もう一人の自分とよく会話しているからかもしれない。

わたしが何人もいる感覚に襲われることがある。ただ単に、いろんな感情がぶつかり合って、行き場をなくしている。頑張りたいのに頑張れない。だれかと笑えたことが、一人になった途端に価値を失くす。過去の自分を追い続けたいわたしと、歩き出したいわたし。上手くバランスが取れない日のわたしのことを、沈んでいる、と表現している。沈んだ分、浮き上がる、もしくは、それ以上に跳ねる、でも、空は飛べない。それがわたしであると分かっている。沈んでいるときは、何も見えなくなってしまうけれど。

音楽の楽しみ方は歌詞と声だけではないらしい。知らない、に触れるのは本当に楽しい。知らない、を教えてくれる人の存在が、嬉しい。

最近は、なにもしない、を楽しめるようになった。なにもしないは悪だった。無駄だった。消したい自分だった。なにもしない、から、生まれる焦りが、心地悪い、それは今も変わらない。でも、なにもしない、からなにかしないといけないわたしが生まれて、なにかしているわたしになる。なにもしなかったけど、好きなようにnoteを書いている。なにもしない、はわたしのなにかを満たしている。

実家は麦茶だった。外出先で麦茶を買わなくなってから、麦茶以外のお茶を美味しいと感じるようになった。ここ数か月はほうじ茶にハマっていた。お気に入りの物はお気に入りの間、ずっと愛してしまう。ほうじ茶がわたしのお出かけのお供に加わっていた。最近は、緑茶を愛しつつある。きっかけは、実家から大量に送られてきた緑茶。どうしてこんなにも美味しいのか、と思って調べたら、ほうじ茶は緑茶の一種らしい。納得。また、知らないを知った。嬉しい。そういえば、無印のとうもろこし茶も捨てがたい。

去年はプールに行かなかった。可愛い水着も買わなかった。浴衣も着なかった。夏がこないまま、雪が降った。SNS上に溢れる雪の写真を、布団の上で眺めている。

冷たい物を飲むと、全身が冷え切ってしまうようになった。高校生の時は、何を飲んでも平気だったのに。年を取るって、こういうこと?駅から家までの帰り道。家に着くころには汗をかいていた。汗っかきなところは相変わらずで、少し安心した。

必要のない言葉を吸収してしまった。人を信じることは難しい。裏切ること、裏切られることに慣れたくない。わたしの中の正義は、年を取らないでいてほしい。

アニメを観て泣いた。家族とか、信頼とか、わたしの中の欠けた部分を満たそうとする人がアニメの中にいた。あなたの心の強さ、わたしにも分けてくれませんか。ちがう。あなたが横に居て、わたしの弱さを包み込んでくれたなら、どんなにいいか。恋人に会いたくなった。

美味しいの基準は、テレビでやっているような「舌の正確さ」だけではないと思った。正直、母の手料理が他の人に比べて特別美味しいかと聞かれると、分からない。母の手料理を、美味しい、とも、まずい、とも思ったことがなかった。今日、母の手料理を食べている時、あっという間にお皿が空になっていた。美味しいは言わず、文句ばかり言う、と今のお父さんの愚痴をこぼしていた母を思い出した。美味しい、美味しい、と言いながらご飯を食べてくれる恋人の顔を思い出した。これ、とっても美味しかった。考えるよりも先に、感情をのせた言葉が音になった。

今のお父さん、の機嫌がよかった。機嫌よく接する方法を身に付けた。賢さで生き延びた。学ぶことが好きで良かったと思う。今以上に、彼を恨まないといけなくなるところだった。いいところ、も、ある。いいところを必死に見つけて宝物のようにしてあげないといけない。そんな大人に嫌でも触れなければいけない環境は、やっぱりぎこちなくて、苦しい。でも、母のことが心配で、母が眠るまで、わたしは自分の部屋にこもるのをやめた。

楽しいは保存できないのに、悲しいはシミのように残る。シミに触れる気力がなくなって、シミを隠すことを覚えたら、少しは上手に生きられるようになった。たまに、こうしてシミを見せびらかして、わたしの悲しみに触れる。もう、一人では抱えきれないから。

付き合う喜びを知ってから、一人では生きられなくなった、と友人が言っていた。恋も愛も、薬物みたいなもの。貪欲なわたしたちは、一度知った快楽を求めずにはいられない。そんなあなたと、言葉を交わし続けたい、と思った。

一人では生きられない、の意味を一人になってから知った。後になって知ることばかり。後悔せずに生きることは不可能だった。過去の後悔を悔やみ続けることをやめた。後悔してもいいと思える選択を増やした。黒歴史を受け入れることにした。

時間は有限なのに、わたしの感情は無限。もう少し、制御させてほしいなあ。書きたい時に書く。だからほら、もうこんな時間。明日の朝は早いのに。明日のわたしは時間がないのに。時間の速さや量が、毎日変化している気がする。そんなことはないと、頭では分かっているのに。時間が有限であるということを、いつまでも理解できない。不思議だね。わたしが、心で生きている証拠、かも。そう、だから、感情人間。

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