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体で考えて、頭で感じて、心で動きたい。

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自分の感覚と世間の擦れに、たまに驚くマガジンの記事が100件になったので第2弾作りました。
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#エッセイ

古くなるものならないもの

古くなるものならないもの

コロナの影響で、最近ドラマの再放送が多いらしい。友達は「愛してると言ってくれ」にはまっていると言っていた。私は最近アマゾンプライムで現代版になった「東京ラブストーリー」を観て石橋静河演じる赤名リカが大好きになった。伝説のドラマと言われるオリジナル版も見てみたいと思ったけど、サムネイルにうつっていた江口洋介の長すぎる髪型にどうにも時代を感じてしまい見る気が無くなった。

数十年前の作品は、近い分逆に

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0円でもごきげんになる

0円でもごきげんになる

前にこんな記事を書いた。

外出自粛の今は、こういう楽しみ方はできない。外に出ない生活を1週間続けてみて、少しでも気分が上がることを考えた。

・マニキュアを塗る

リモートワークの最初の頃は、あまり爪のことを気にしていなかったけれど、ふと私がマニキュアを塗っていたのは誰かに見せるために塗っていたのではなく、自分が指先を見た時にテンションが上がるからだったということを思い出した。むしろ人に会う機会

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人の顔を見ると元気になる

人の顔を見ると元気になる

リモートワーク生活3日目。

今日も晴れているので無駄に洗濯してしまう。洗濯が趣味になりそう。今日はシーツを洗った。明日も晴れっぽいので布団カバーかタオルケットのどちらかを洗おうと思う。

洗濯物を干す以外は特に利用していないのに無駄に広い庭は、雑草が生え放題。家にいる生活を続ける中で、今まで気づかないことに気づいた。ただの雑草だと思っていたやたら背の高い草はタンポポみたいな花を咲かせる。タンポポ

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動きのない日々の中で嬉しかったこと

動きのない日々の中で嬉しかったこと

リモートワーク2日目。

NHKの朝の天気予報によると、1週間ぶりの快晴らしい。今の家は浴室乾燥機はないがわりとひろい庭がある。洗濯物を外で干せると幸福度が上がる。前からその傾向があったが、これから家にいる生活の中ではより天気に気持ちが左右されそう。窓が大きくて庭がある家に住んでいるのはラッキーだった。あと10日くらいで引っ越すけど、次のお家も窓が大きくてベランダが広いからそれは嬉しい。

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緊急事態に大事なことがわかる

緊急事態に大事なことがわかる

人との約束も、「コロナが落ち着いたら」というのが挨拶みたいになった。先週の三連休は、むしろ人が街に出ていてコロナ前の頃のようだったけれど、東京オリンピック延期、小池都知事の会見で状況が一変したよう。

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甲斐みのりさんの生き方が素敵だった

甲斐みのりさんの生き方が素敵だった

甲斐みのりさんと渋谷直角さんのトークイベント(@手紙舎)に行った。

甲斐みのりさんのことは実はよく知らなくて「手土産特集」とかの雑誌でよく出ている方だなーくらいの認識だったけれど、初めてちゃんと話を聞いてみたら思っていたよりもずっと熱い人だった。トークイベントの中でも言われていたけれど、いわゆる「暮らし系」みたいな人(素敵な暮らしを作る素敵なものやライフスタイルを紹介するような人という認識で使っ

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自分以外になろうとしないでいいと思う

自分以外になろうとしないでいいと思う

この業界に入る前から出版不況という言葉は聞いていた。前の職場では昔は本が売れたから毎年社員旅行に行っていたらしい。そんな話を昔話として聞かされた。

最近では(というか私がこの業界に入ってからずっと)ただ出すだけでは本は売るのは難しい。SNSで宣伝したり、著者のイベントを企画したり、新聞や雑誌に書評を書いてもらったり、新聞広告を出したり、TVでとりあげてもらったり、どこの会社の編集者もみんなそれぞ

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フランクフルトブックフェア、こんな感じでした

フランクフルトブックフェア、こんな感じでした

ブックフェアでは海外の美しいデザインの本をたくさん見れた。
日本の本にある帯という習慣もないし、商業的な要素が少ないところは羨ましい。

書店に行っても、分厚い本をよく見かけた。
日本の本の方が、読者の裾野を広く(本が苦手な人でも読めるように薄く簡単にする)しようとしているのかもしれない。
ロンドン在住の通訳さんは、イギリス人よりも日本人の方が本を日常的に買うといっていた。本の値段が高いせいもある

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フランクフルトにきました

フランクフルトにきました

さきほどドイツのフランクフルトについた。
これからしばらく、フランクフルト滞在日記になりそう。

ルフトハンザのCAさんが足でゴミ箱を蹴って奥に押し込んでいるのをみて、いいなと思った。日本の航空機だったらありえないだろう。

機内食の軽食で、日本のコンビニおにぎりみたいなおにぎりが出たのが地味に美味しかった。

気づけば四年ぶりのヨーロッパ。四年前に行ったときは、出版社に就職する前。新卒で入っ

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優しさと社会へ適応すること

優しさと社会へ適応すること

映画『万引き家族』を観てきました。
ネタバレ含め、感想です。

リリーフランキーや安藤さくら、樹木希林たちが演じる、日雇い労働や年金、そして万引きで生計を立てている人たちの、社会的にだめなところの描き方が、すごくリアルだと思った。

クリーニング工場で衣服についていたネクタイピンを罪悪感なくくすねる、カンのゴミを捨てちゃいけない日にまぁいっかと捨てる、部屋はよくわからないものでぐちゃぐちゃ、ビール

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want to do より want to be で考えている

want to do より want to be で考えている

今週は新しい人に会う機会が多かった。

初めて会った瞬間に、「この人素敵だな」と惹かれてしまう人がいる。雰囲気、オーラといってもいいのかな、とにかくその人の存在全体から魅力を感じる。そんな初対面で惹かれてしまうような人にふたり会えた。

ひとりはこれから一緒に本を作らせていただく著者の方。詳しくはもう少しかたまってきてから書くと思うけれど、医師として現役で働いていらっしゃる。

ふだん命が有限であ

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#notemeetup でnoteがより好きになった

#notemeetup でnoteがより好きになった

最所あさみさんのお話を聴いてみたくて、#notemeetup に参加しました。

最所さんが最初に言っていた、「noteは儲けるため、読まれるよりも、自分の好きなことを書くもの」という言葉が強く印象に残った。

私がnoteを好きな理由も、最所さんのnoteが好きな理由もここだと改めて思った。

noteで仕事に関する文章を読むのも好きだけれど、書き手がどんな人か(朝はパンなのかごはんなのか、甘い

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大人になってから出会って仲良くなる

大人になってから出会って仲良くなる

ここ数年で、大人になってから出会って仲良くなる友人が増えた。

初めて会う人と臆することなく話せるようになったのは、編集者になってからかもしれない。

臆することなく話せるとは、自分を大きく見せることもせず、縮こまることもなく、そのままで話せるようになったということだ。聞きたいことを聞いたり、自分についてもどんな人間か前より上手に説明できるようになった。転職や仕事を通じてじぶんがどんな人間か考える

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プロダクトとして「近くにおいときたい」と思うか

プロダクトとして「近くにおいときたい」と思うか

最近作った本は、できてみたら今まで作った本の中で一番美しい本になった。

カバーには、ウィリアム・モリスの柄をイギリスのV&A博物館から貸していただき使わせてもらった。

デザイナーさんは、石間淳さんというオーソドックスな美しい装丁がお得意な方。石間さんがデザインされる本の明朝体の美しさがすごく好きで、この本のデザイナーさんは石間さんしかいないと思って初めて依頼をさせていただいた。

この本、36

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