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0円でもごきげんになる

前にこんな記事を書いた。

外出自粛の今は、こういう楽しみ方はできない。外に出ない生活を1週間続けてみて、少しでも気分が上がることを考えた。

・マニキュアを塗る

リモートワークの最初の頃は、あまり爪のことを気にしていなかったけれど、ふと私がマニキュアを塗っていたのは誰かに見せるために塗っていたのではなく、自分が指先を見た時にテンションが上がるからだったということを思い出した。むしろ人に会う機会が減ったので、持っている中で一番出番が少なかった一番派手な色を塗っている。爪がカラフルだとテンションが上がる。指ごとに色を変えるなど、単色セルフネイルでも色々遊べるのでこの機会にいろんな組み合わせを試したい。

・家にいるときでも、好きな服を着る

部屋着だとどうも仕事という感じがしないので、普段とあまり変わらない服で過ごすようにしている。ちょっと会社には着ていけないような派手な服をあえて家で着てみるのも楽しいかもしれない。ずっと着ていなかった服を着て過ごしてみて、「やっぱり違うな」と思ったら捨てれば断捨離にもなる。

・積ん読の解消。昔読んだ本の再読。

本屋さんにもいけない今こそ、積ん読を解消する時だ。今読まなかったらもう一生読まないだろうという思いで読んでみる。積ん読がない人には、「再読」がいい。たまに、本は1回読めばいいという人がいるけれど私はその考え方が信じられない。私は基本的に好きな本は繰り返し読むものと思っている。本当に良い本や好きな本は、人生の折に触れて読み返すからこそ自分の体と心に染み付いていくものだし、読むタイミングで見方が変わるからいつも新しい発見があるものだ。とはいえ大人になるとなかなか何十回も読む本は少なくなってくる。だから時間がある今こそ「再読」のチャンス。再読の価値がある本かどうか、見直したい。これは極論でちょっと乱暴かもしれないけれど「1回読んで十分」となる本は、1回も読む必要もないようなそもそも価値のない本だろう、と思ってしまう。

積ん読で今読んでいて面白いのは、『暇と退屈の倫理学』(國分 功一郎)。この機会に再読したいと思っているのは『存在の耐えられない軽さ』(ミラン・クンデラ)、『月の満ち欠け』(佐藤正午)、『パールストリートのクレイジー女たち』(トレヴェニアン)。こういうときこそ長い本を読もう。

ちょっと余談だけど、コロナ前とコロナ後で世界のあり方も人の考え方も変わると思うので、その変化に耐えられる本とそうでない本があるなと思っている。そう考えながら、本棚の本を整理するのも良いかもしれない。

・料理をする

一人でも、パートナーと一緒でも、普段しないような料理を試してみるのが楽しい。リモートワークになってから、毎朝トーストにバターを載せて食べるようになった。これだけでも楽しい。餃子や唐揚げをパートナーと一緒に作るのは、ほぼ外出と同じくらいのエンタメだ。ブルーノのホットプレートが大活躍している。お家ごはん需要で自宅用に買う人が増えたというニュースをワイドショーでみたけれど、退屈している人にはこれはすごくおすすめな買い物だ。餃子作りにはまっていて、基本のレシピを基準に、焼き方や焼くときの時間や水の量、具材などをその都度メモって次回に活かしていたらめちゃくちゃ上手にできるようになった。私はこういうマメなことはしないけど、パートナーが全部メモってくれたおかげでどんどん美味しくなっていた。こうやって料理を研究しながら作るのも楽しいと思う。

他にも思いついたら書きたいけれど、外出自粛でできないことも増えたぶん、逆に今までにないできることも探したらたくさんありそう。多分今は、自分にとっているものいらないものを考え直すタイミングなのかなと思っている。

色々書いていて思ったのは、今こそわたしたちが憧れていた「丁寧な暮らし」をやってみるチャンスかもしれないということ。家の中を整理し、コーヒーをいれ(いつもハンドドリップでいれているけれど豆を引くミルを買おうか検討している・・・)、パンを焼き、時間のかかるごはんを作る・・・。コロナの外出自粛も、「丁寧な暮らし」ごっこだと思って楽しみたい。


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