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南半球DE大号泣 〜アートに触れメンタル崩壊〜

前回の記事でメルボルンでの年越しで体調を崩した私
元旦に寝込んで、翌日2日には完治
VIVA健康体!!

私の辞書には病み上がりなんて言葉はない
ゼロか百か
健康か病体か

というわけで2日から通常運転でメルボルン観光再開

装いも新年を意識して華やかにキメる
こちらもスリフト調達

朝から向かうはもちろんカフェ
体はしっかりカフェインを欲している
街の中心の路地にある”Manchester Press”

誰かのぞいてるよ

店内の写真を撮るのを忘れる、、、広くもなく狭くもなく
ウッド調の内装(だったと思う)で居心地は良
サーモンのベーグルや卵料理など、しっかりした食事も楽しめるカフェ

朝イチだったので軽食をと思いショーケースにあったスコーンをオーダー
しかし全然軽くない、これはこれですんごいボリューミー
寝込んだ翌日の胃にハードアタック
半分はお持ち帰り用に包んでいただく

安定のカフェラテ

言わずもがなコーヒーはもちろんコクがあり美味しい
メルボルンのコーヒーはもうどこも美味しいので信頼度MAXなのである
2024年記念すべき1杯目のコーヒーを噛み締めるように飲んで美術館巡りへ

向かう道中2杯目のコーヒーを片手に街ブラ
”COMMON PLACE COFFEE”でラテを調達
ここは特にリサーチしたわけでもなく、道すがらあったキオスク的なコーヒースタンド
サクッとコーヒーが買え、待ち時間短めなのでオフィスワーカー達がちらほら訪れていた

ビル街に佇むオアシス


街の中心に掛かる橋はまだクリスマス仕様
一瞬、「あれ?今日まだ2023年?」と混乱させてくれる

いつまでクリスマスなのか謎である
街歩きに最高な快晴

アートの街 メルボルンは美術館も多い
加えて町並みもアートなのである
センスに溢れた街だなとしみじみ感じる

色んな人が勝手に貼ったり描いたりしているのに
共同作品のように仕上がっている

本日訪れるのは”ビクトリア国立美術館
1861年に完成したオーストラリア最古の美術館
なんと所蔵点数7万点!
これは必見というわけでメルボルンのコーヒーに次ぐ楽しみのひとつたっだ

歴史を感じる要塞のような壁

何でか知らないがエントランスフリーだった
新年からついている
ラッキーだ

フロアは4階建で常設展示は世界の地域ごとに展示エリアが分かれている
加えて期間限定の展示もあるから見応えは抜群
1日居ても飽きない

クッション積み上げアート
ダイソン扇風機アート
恐竜の骨が手取り足取り何かを教えてくれる教室
ランダムにゴザみたいなのが吊り下がってて迷路みたいなコーナー
警備員さん!あいつ落書きしてますよ!
こちらは日本のフラワーアーティストの方の作品
お名前ど忘れ、誰か知っていたらご一報ください
家具なんかも展示されてる
これ家にあったら素敵だわ〜
皿も欲しいやつ結構あるやん

途中すみっこに人だかりができていたので
なんだなんだと覗くと、、、

遊び心でしかない

ネズミがのぞいているではないか
なんて憎い演出
子供達が夢中になって見ていた光景も微笑ましい

中国の展示は中国らしさ💯
中国展示その2

個人的に感動したのは20世紀を代表するファッションデザイナーのエルザスキャパレリの展示コーナーがあったこと
ファッションとアートを融合させたシュールレアリズムのデザインを生み出した第一人者
そしてショッキングピンクを産んだ女
ショッキングピンクにはだいぶお世話になった私としては神のような存在

もちろん展示の先頭はショッキングピンクなわけ
人が負けるドレス
いつでもマッチョと一緒にいられるバッグ

写真はごく一部で、他にも日本の歴史を感じるジャパニーズエリアがあったり、映像のエキシビジョンがあったり
ジャンルに捉われない多種多様な作品があった
メルボルンに行かれる際は是非行って見て欲しいスポット


この時点では充分すぎるほどアートに触れ、欲を満たしてご満悦の状態の私
感性磨かれちゃったわ〜なんて呑気に意気揚々と最後のフロアへ
このあと己の精神が乱される事態が待ち受けるとも知らずに


最後のフロアに足を踏み入れるとそこにはだだっ広い部屋の壁一面に無数の紙が

これが壁全面に貼ってある

なんだろうと見回すと壁に何やら書いてあるではないか

My mom is Beautiful
私のママは美しい

Write your thoughts of your mother.
あなたのお母さんへの想いを書いてください。
Or pin a photograph of her on to the canvas.
もしくはキャンバスにお母さんの写真(似顔絵)を貼って。

母への愛で溢れた壁

あかん、、、
10ヶ月前に母を亡くした私には耐えられない

壁一面のメッセージを見ているだけで涙腺が崩壊
涙が込み上げてきて読めない
一気に母との思い出が走馬灯の様に蘇る
結果美術館で号泣

本当は私も想いを書きたかったが紙を手に取ることすらできなかった
今、それを悔やんでいる
いや、でもどう堪えても無理だっただろう
あのエキシビジョンにどこかの地でまた出会ったらリベンジしよう
今なら少しは冷静でいられる気がする


たくさんのアートに触れたが、最後の展示で一気にそれまでに見たアートを忘れた私
写真に収めといてよかった


すっかり気持ちが不安定になったことで
どこかに食事を食べに行く気にもなれず寿司をテイクアウトして部屋でしっぽりと新年を祝うことにした

きっとあの展示は何か運命的に呼ばれたのかも知れないな、と
ネタが違うのに全部同じ味がする寿司をワインで胃に流し込み
母との思い出に浸りながら迎えたオーストラリアでの新年


私の母はお茶目でチャーミングで、少し変わり者でした
4兄弟の長女に生まれ、しっかりしていて我慢強く弱音を吐かない人でした
愛に溢れ、子供達を愛情いっぱいに育ててくれました
おはぎとキャラメルコーンとお散歩が大好きでした
周りの人を大切にし、感謝を伝えることを大切にする人でした
そんな母は私の誇りです
お母さん、私を産んでくれてありがとう
愛してます














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