お待ちしております。 otomiyuri3@gmail.com 迄
暗い病室の中でひとり死んだ筈の貴方の声を聴く この世界の外は危険でわたしは此処から出ることはできない 貴方の声を辿って 霞んで見えなくなる視界を繋ぎ合わせて 光を創…
静かな海に浮かんでいる初夏の月 浸透した雨の色に揺れている影 サイダーの透明が音を拡散して 麦わら帽子が空に浮かんだら 宇宙まで飛んでいきそうになる 地面が私を引…
あれから何年も経って 夏の匂いに誘われ また記憶を呼び戻している あの時の私はもう此処には居ないのに 胸の奥の方で疼いている霊の囁きが 私の記憶を塗り替えている 夕…
機械化される世界の裏側で終末から遡って空の色を塗り替えてゆく 虚な眼の中にはわたしがいて貴方が居る 応答している貴方の信号は弱々しくて 今にもわたしの中で消えてし…
8月 夢と現実の狭間で貴方の記憶を視たよ 白くてふわふわのベッドから起き上がって、 窓の外に広がるのは透明な青の世界 鳥達がさえずり柔らかい風が貴方の頬を撫でたら …
言葉を遣うごとに 言葉の限界の先にあるものへと近づいてゆく 振り子のように揺れ続ける意識の中 自分はもう其処に居ないのだと気付いた 音の中に溶けている過去から未来…
世界が狂っていく過程で私は彼の夢を見詰めている 屹度二人どん底まで堕ちても互いを認めて離さない 天上で約束をした呪文の言葉を想い出して そうすれば終えた後海の中で…
もうすぐわたしたち永遠のお別れね 肩くらいの髪に纏ったきらきらした粒子 髪が揺れてふわりふわりと身体が数センチ浮いてゆく 白昼夢の中に溶けていく 水面に沈んでゆ…
雨滴の音を聴く 竜胆の花が見る夢の合間と 仄暗く染まった窓辺の街 狂気に翻弄された儘、街路を歩いて居る テールランプの残像が私の眼を破壊する ラジオから流れる知ら…
佑里
2022年5月14日 17:56
お待ちしております。otomiyuri3@gmail.com迄
2024年6月24日 15:15
暗い病室の中でひとり死んだ筈の貴方の声を聴くこの世界の外は危険でわたしは此処から出ることはできない貴方の声を辿って霞んで見えなくなる視界を繋ぎ合わせて光を創り出して見せてもう感じなくなった想い出の中に確かに私は生きているこもった熱がぐらぐらと私の身体を燃やして窓の外からは私を殺すための矢が飛んでくる私は死んだ筈のその日の夜を暗闇に重ねた悲しい声は聴こえない其処には無感情の月と
2024年5月28日 16:47
静かな海に浮かんでいる初夏の月浸透した雨の色に揺れている影サイダーの透明が音を拡散して麦わら帽子が空に浮かんだら宇宙まで飛んでいきそうになる地面が私を引き離さない限り私はこの水平線に瞳を溶かして彗星の青の中曇りがかった夜空にひとときの煌めきを見つけていたいから夜空の果てまで君の光を乗せて
2024年5月23日 17:32
あれから何年も経って夏の匂いに誘われ また記憶を呼び戻しているあの時の私はもう此処には居ないのに胸の奥の方で疼いている霊の囁きが私の記憶を塗り替えている夕暮れの公園のベンチの上に忘れていた悲しみと昇華された筈の私の暗い夢がいま混じり合ってまた黒い雲が辺りを覆い始めた囁き声が大きくなって、世界が聴こえなくなる私には何も感知できない私は作り変えることはできない暗い夢を引き
2024年3月7日 21:49
貴方の過去と私の過去はいつも異なる地点から定点観測さえできない暗がりの闇深く落ちた場所から唱えている私が口ずさむ訳が遠い過去に在るとしたら見つけた私は月に引き返す過程で揺らいでいるつれないモーヴのアイシャドウに溶かす夢の続きを見ている
2023年12月31日 08:57
機械化される世界の裏側で終末から遡って空の色を塗り替えてゆく虚な眼の中にはわたしがいて貴方が居る応答している貴方の信号は弱々しくて今にもわたしの中で消えてしまいそう運命論なんてもう聞かないでいて冷たく光る青い空の反対側に貴方の世界の終わりがあるのならわたしは赤く揺れるこの空から貴方の糸を手繰るわ朱色のピアスが霊の囁きを受信する「この世界には本当は何もなくて混ざり合えるのがわ
2023年8月31日 19:25
8月夢と現実の狭間で貴方の記憶を視たよ白くてふわふわのベッドから起き上がって、窓の外に広がるのは透明な青の世界鳥達がさえずり柔らかい風が貴方の頬を撫でたらきっと貴方は安心してもう一度深く眠れるわ大きな月があの日も夜空に浮かび上がって貴方は新しい期待を胸に明日の音を聴いた貴方の願いは私を胸に抱くことね貴方の愛した数式を子守唄に変えて聴かせてほしいし絵本をめくるように一緒に遊
2023年8月13日 07:21
言葉を遣うごとに言葉の限界の先にあるものへと近づいてゆく振り子のように揺れ続ける意識の中自分はもう其処に居ないのだと気付いた音の中に溶けている過去から未来の記憶5℃に光る表現し難い意識の先の言葉は見つからなくてそれこそがわたしの宙だと彼がわたしに云った8℃に揺れる華小さく光っていたあの空の隙間に貴方の声が吸い込まれてゆく
2023年7月30日 08:25
世界が狂っていく過程で私は彼の夢を見詰めている屹度二人どん底まで堕ちても互いを認めて離さない天上で約束をした呪文の言葉を想い出してそうすれば終えた後海の中でまた会えるから揺れる世界の上で私は貴方を赦す白い光が私の髪に纏わりついて私の中で花が咲くたび過去の面影が其処に溢れていく悲しみの色が私を汚してもう戻れない位に溢れ出して苦しいようなけれどもっとコントロールして私の色に重ねて
2023年7月29日 23:05
暗がりで見つけた光の中に過去の夢が在って過去の夢の中幻覚と幻聴の狭間で揺れる、見えない扉の中の得体の知れない黒い影は私を追う夜に照らされた桜の木の側で彼の名前を呼ぶ今は知らない二人雛壇が嗤う深夜3時の病院で私の声を聴いて一番初めに巻き戻してお願い
2023年6月21日 16:54
もうすぐわたしたち永遠のお別れね肩くらいの髪に纏ったきらきらした粒子髪が揺れてふわりふわりと身体が数センチ浮いてゆく白昼夢の中に溶けていく 水面に沈んでゆくあなたの暗号理論に基づいて想像して大きな月の中吸い込まれてゆく想いは愚かなわたしの淡く儚い願い完璧だと言われたあの数式の中にもあの巨大組織の悪意が含まれていて貴方に赤い花を手向けて嗤う悪魔たちが居るでしょう脅威は
2023年5月15日 19:32
雨滴の音を聴く竜胆の花が見る夢の合間と仄暗く染まった窓辺の街狂気に翻弄された儘、街路を歩いて居るテールランプの残像が私の眼を破壊するラジオから流れる知らない歌に共鳴して彼方に膨らんで消えていく黒い雲郵便物が幾つにも重なり合って光を遮る貴方からの来信は見当たらない侭遠くに見える月の光が目映い私の犯した罪を清めてくれるかと期待為る昨日から消えない鈍痛は私の生命を唯々削って
2023年4月24日 15:12
世界はふたつに分かれ其々正と逆の間を縫ってあたらしい世界を創ろうとしている此処はユートピアにもディストピアにもなれないただ一つの詰まらない世界だ
2023年4月21日 12:26
夢現の中初めて見た太陽の光が教えたあなたの記憶と多面体の浮かぶ空に遠感を飛ばして夢の続きを現世に映す
2023年4月16日 13:58
春の幻覚はわたしを違う世界へ連れていく
2023年4月15日 23:09
残夢の中聴こえる神託は桜の散る頃強い風が見せたひと時の映画のような空想の中に消える