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機械化される世界の裏側で終末から遡って空の色を塗り替えてゆく

虚な眼の中にはわたしがいて貴方が居る
応答している貴方の信号は弱々しくて
今にもわたしの中で消えてしまいそう
運命論なんてもう聞かないでいて
冷たく光る青い空の反対側に
貴方の世界の終わりがあるのなら
わたしは赤く揺れるこの空から貴方の糸を手繰るわ

朱色のピアスが霊の囁きを受信する
「この世界には本当は何もなくて
混ざり合えるのがわたしと貴方だけなら」

混乱する街の灯は
2℃に光って揺れている
今夜「さようなら」を告げる

貴方が存在していた筈の交差点の白い海で
わたしは今もその手紙を頼りに探し続ける
夢の中一度も私たち逢えない
わたしは貴方のエーテルを認識できないから
屹度、貴方はこの世界の全てを知ってさめざめと泣いている

「だって貴方は最初から幽霊だから」

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