無限

言葉を遣うごとに
言葉の限界の先にあるものへと近づいてゆく

振り子のように揺れ続ける意識の中
自分はもう其処に居ないのだと気付いた

音の中に溶けている過去から未来の記憶
5℃に光る

表現し難い意識の先の言葉は見つからなくて
それこそがわたしの宙だと
彼がわたしに云った
8℃に揺れる華
小さく光っていたあの空の隙間に
貴方の声が吸い込まれてゆく

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