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Photo by
take_kuroki
the ghost
もうすぐわたしたち永遠のお別れね
肩くらいの髪に纏ったきらきらした粒子
髪が揺れてふわりふわりと身体が数センチ浮いてゆく
白昼夢の中に溶けていく
水面に沈んでゆくあなたの暗号
理論に基づいて想像して
大きな月の中吸い込まれてゆく想いは
愚かなわたしの淡く儚い願い
完璧だと言われたあの数式の中にも
あの巨大組織の悪意が含まれていて
貴方に赤い花を手向けて嗤う悪魔たちが居るでしょう
脅威は天使のふりをしていつでも隣に居るのよ
もう油断しては飲み込まれてしまうから
貴方のその理論に基づいて判断して
後数分で消えてゆく夢の中へと迎えに行くから
不平等な世界は実は私達が想像で創っているのよ
私たちはいつでも鍵を解いてこの鳥かごから出て
重力に逆らって天空へと飛んでいくことが出来るの
血に塗れた重い身体は貴方だけのもの
私にはその下に広がる貴方の大きな地図が視えるわ
今目の前に広がる瓦礫の山の中に遠い日の貴方を思い出してご覧
錯視は今揺れる花びらを大きな神様に変えて
一斉に御仕舞いの合図を囁くでしょう
耳を劈くその透明な声は貴方の中に浸透して
その声は貴方のものとなるのよ
貴方のその理論で判断してわたしに解を教えて頂戴
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