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【読書感想】『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』

こんにちは、Yukiです!

今回ご紹介する本は、山口周(著)『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』です。

かなり話題になった本なので、もしかしたらあなたも一度は耳にしたことがあるかもしれません。

僕は前から存在は知っていましたが、しっかりと読んだのは今回が初めてです。

昨日立ち寄ったジュンク堂で大々的に宣伝されていたので、思わず買ってしまいました。

今回はこの本を見ていくことにします。

本の紹介

この本を一言で言えば、「これからの経営において、美意識の重要性を説いた本」です。

そもそも「美意識」とは何か、山口さんは本書の中で以下のように説明しています。

ひっくるめて言えば、本書では、「経営における美意識」という言葉を、これらの様々な企業活動の側面における「良い」「悪い」を、判断するための認識基準として用います。

何か物事を見て、美しいとか整っている、といったデザイン面での意味合いだけではなく、それら一般的な考え方を拡大して「良い」「悪い」を判断するための基準が、「美意識」ということです。

では、なぜ「美意識」が重要なのか。

山口さんによれば、3つのことを指摘しています。

①「論理的情報処理スキルの限界」という問題

②自己実現欲求の市場の登場

③システムの変化にルールの制定が追いつかない世界

これら3つの変化が進む中、適切な意思決定を行うためには自分なりの判断基準である「美意識」を高める必要があると山口さんは言います。


ここまでかなり簡単に本書の内容を紹介しました。今回取り上げた内容は、本書を通じて最も山口さんが主張したいことだと、僕は捉えています。

それをさらに補強するために、本書では様々なことが取り上げられています。

あれもこれも紹介していると長くなってしまうので、内容が気になったら、ぜひ手に取って楽しんでください!

読んだ感想

この本は、僕にとってとて面白い本でした。つい1日で2回読んでしまいました。

その理由は、「読みやすさ」「内容の充実度の高さ」この2つのためです。

まず、読みやすさについて、いくつか考えられます。

1つ目は無駄がないということです。話をあちこちに展開せず「この節ではこの内容」と、「1パラグラフ 1トピック」の形を終始徹底しておられます。このお陰で、今の話題は何かがすぐに分かりました。

また、読者にやさしいということも挙げられます。「前節では○○ということを考えてきました。」「この節では◇◇ということを考察していきたいと思います。」と、読者が話の展開について来れるように、内容を整理されています。例えるならば、道先案内人でしょうか。読者を置いていくことなく、話を展開しているのでとてもありがたいです。

そして、難しい表現・遠回しの表現、これらを一切使わず簡潔に言いたいことを伝える。このため、何を伝えたいのかがはっきりと分かります。

これらのことは、文章を分りやすく伝えるための基本であり、重要なことだと思います。しかし、口で言うのと実行するのではまるで違います。最初から最後まで貫く徹底ぶりには、「さすが」としか言いようがありません。読みやすいと同時に、文章を書く上で大切な心構えを教えてくれた本です。

次に内容の充実度についてです。

まず、圧倒的にベースとなる知識の量が多いのです。山口さんは博識な方のだと思います。その証拠に、本書において様々な分野の話題に触れています。哲学、脳科学、法学、美術、文学、数学、映画など、その範囲は多岐にわたります。

さらに、ただ知識があるだけではなく、思考力がとてつもなく高いのです。そのため、一つ一つの話題が表面的な内容で終わらず、より深く奥行きを持って展開されています。

圧倒的な知識量とハイレベルな思考力に裏付けされた本書の内容には、終始納得されられっぱなしでした。思い返せば、僕は「なるほどね!」「そういうことか~」しか言っていなかったように思います(笑)

そのくらい内容の充実度が高かったです。

「読みやすさ」「内容の充実度」、この2点において優れている本書を読んでいてとても面白かったです。

面白かっただけでなく、僕は山口さんに魅了されたのかもしれません。読み終えた後はずっと、「どうしたら山口さんのようになれるのか?」を考えていました。

それには、知識・思考力といった「論理的情報処理スキル」だけに偏るのではなく、山口さんが指摘していた自分なりの判断基準である「美意識」、この2つを高めることが重要なのかもしれません。

僕はずっと美術が苦手で正直読む前は、「アートなんて必要ないでしょ」と少し距離を置いていました。ただ、これを読んだことで、絵が上手・下手ということではなく、自分は何を美しいと思うのかという主観的な価値観も大切だと学びました。

終りに

本を読んで、ここまで満足したのは久しぶりかもしれません。面白いと思う本の中でもかなりの上位に食い込む本でした。

これからはとりあえず山口さんの考え方を知りたいので、山口さんの著書をすべて読むことにします!


最後までお読み頂き、ありがとうございました!

また、貴重な時間をいただきまして、ありがとうございました!

今後もがんばっていきますので
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