ユカヲ

妄想を食べて生きています

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記事一覧

創作大賞2024に小説を応募してイライラした件

はじめに noteの街の住人になったはずなのに、約3か月半程noteから失踪しておりました。 こんにちは、ユカヲです。 急にこの街(note)へ戻ってきたのは、創作大賞2024へ…

ユカヲ
2週間前
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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第三十一話】

「きっと征之介様にも、ワタクシと藤孝様のように、心から結ばれる方がいらっしゃると思いますわ」  私は少し照れて両手の指を、胸の前で組み合わせた。  藤孝様と心か…

ユカヲ
2週間前
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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第三十話】

 征之介様の話ぶりには淀みがなく、こうやって話ができるようになるまでに、何度もこのことを心の中で考えていたんだろう。 「俺の家も体面が一番大事で、精神を病んだ彼…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十九話】

「櫻子、大丈夫か?」  優しく私を抱き寄せ、背中を擦ってくれる。  絵に描いてもらうために着た、お気に入りの京友禅の袖が、いつのまにか溢れた涙で濡れていた。 「…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十八話】

「お友達ならば、ずっと好きでいられましてよ。  征之介様はもう、ワタクシと藤孝様の深い友情愛をお持ちですわ」 「フ、ハハハハ……。  本当に君は面白くて、優しい子…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十七話】

「ほら征之介様、この世は楽しいことも、ございますでしょう?」  笑っている征之介様を見ながら、川で初めて会った時に、冷たく『この世はつまらない』と言った彼に対し…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十六話】

 藤孝様の『来てもいいよ』の合図にお返事すると、鏡で全身を最終点検して、隣の部屋へ行き、二人で『お勉強』に耽るのだった。 「あーぁ。 せっかく奥手の孝ちゃんの代…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十五話】

 藤孝様の首に絡ませていた腕を外して、細いけれど、私よりもしっかりとした筋肉がついた肩に触れる。 「いや、ヘタだった僕が悪いんだ」 「ごめんなさい」 「すまない…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十四話】

「『まだ』だなんて、頬と手首以外にも、征之介さんから口づけされるつもり?」  急に深く唇を合わせられた私は、頭が惚けてしまって、返事が出来なかった。  藤孝様は…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十三話】

 食堂から二階へ上がった私は、洗面所で口をゆすいで、口紅を塗り直す。  あぁ、あんなに怒った顔の藤孝様、見たことないわ。  後ろめたいことがあるのを、黙っている…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十二話】

 食堂はきれいに片づけられており、お義父様はお出かけになって、お義母様もすでにお食事なさったみたいで、私と藤孝様は、二人だけで遅めの昼食をとる。 「今日は、こう…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十一話】

 目ざとく私たちの、ぎこちなさを見つけた征之介様は、更に追い詰める。 「あれ? 俺、なんか悪い事言ったか?  もしかして、孝ちゃん……新婚なのに、若奥様に淋しい…

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十話】

「ワタクシ、藤孝様が大好きなんですの。  離してくださいませっ」  上等な着物の上から、征之介様の腕を思いっきりつねりあげ、そのアブナイ雰囲気から脱出する。  …

ユカヲ
2週間前

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十九話】

「本気で死のうと思うやつが、あんな浅くて流れの遅い川を選ぶと思うか?」  スケッチブックから、少し顔を出し、切れ長のきれいな左目で見られる。  声の調子は私をか…

ユカヲ
2週間前
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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十八話】

 私は驚いてしまって、言葉が引っ込んでしまった。 「ハハハハ、そうだろう?  ウチの自慢の嫁だ」  身分が高い美青年から、この一井家の嫁である私を誉められたお義…

ユカヲ
2週間前
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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十七話】

 その方は、目にかかりそうなほどの長い前髪の間から、切れ長の美しい瞳がのぞく。  頬の色は白く、少々不健康そうな容貌を呈した、白皙の美青年。    品のいい大島紬…

ユカヲ
2週間前
創作大賞2024に小説を応募してイライラした件

創作大賞2024に小説を応募してイライラした件

はじめに
noteの街の住人になったはずなのに、約3か月半程noteから失踪しておりました。
こんにちは、ユカヲです。

急にこの街(note)へ戻ってきたのは、創作大賞2024へ応募するため。

タイトルの「イライラした」とは、noteを触るのが久しぶりすぎて、いろいろ忘れちゃってたからです……(;^ω^)

自分のせいじゃねぃか。

noteってこんなにめんどくさかったっけ?普段、私はエブリス

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第三十一話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第三十一話】

「きっと征之介様にも、ワタクシと藤孝様のように、心から結ばれる方がいらっしゃると思いますわ」

 私は少し照れて両手の指を、胸の前で組み合わせた。
 藤孝様と心から結ばれるなんて、自分で言って顔が熱くなる。
 
「征之介様は、まずご自身がお幸せであることを、お感じになることが肝要(※非常に大事な事)でしてよ。
 すでにお相手がいらっしゃる方とお付き合いなさっていては、運命の方と結ばれるのを逃してし

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第三十話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第三十話】

 征之介様の話ぶりには淀みがなく、こうやって話ができるようになるまでに、何度もこのことを心の中で考えていたんだろう。

「俺の家も体面が一番大事で、精神を病んだ彼女と結ばれることは許されない。
 時折変わった行動を見せるようになった彼女は、精神分裂病(※現在は統合失調症という。幻覚や妄想、興奮状態になるなどの症状もある)だと言われていたが、俺から見ると、何の色にも染まらない純粋な心を持った人で……

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十九話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十九話】

「櫻子、大丈夫か?」

 優しく私を抱き寄せ、背中を擦ってくれる。

 絵に描いてもらうために着た、お気に入りの京友禅の袖が、いつのまにか溢れた涙で濡れていた。

「藤孝様……征之介様は、大丈夫ですわよね?」

 自分で首を切った女性が亡くなったと聞いて、自然と身体が震えてしまって止まらない。

「大丈夫、あの征さんが死ぬはずない」

 力強く私を抱きしめて、藤孝様も少し震える声で、だけどしっかり

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十八話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十八話】

「お友達ならば、ずっと好きでいられましてよ。
 征之介様はもう、ワタクシと藤孝様の深い友情愛をお持ちですわ」

「フ、ハハハハ……。
 本当に君は面白くて、優しい子だな」

 これまでに見たことのない、穏やかな顔で微笑む征之介様に、私と藤孝様も顔を見合わせて笑いあった。

「いい絵が描けそうな気がするよ。
 じゃあ、また来週の日曜日に。
 三人での『お勉強』には、いつでも誘ってくれ」

 征之介様

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十七話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十七話】

「ほら征之介様、この世は楽しいことも、ございますでしょう?」

 笑っている征之介様を見ながら、川で初めて会った時に、冷たく『この世はつまらない』と言った彼に対して問うてみた。

「そうだな。
 若妻と孝ちゃんの濡れ場に、俺も参加して三人でやったら楽しそうだな」

 スケッチブックと私たちを見比べて、美しい顔をチラチラとのぞかせていた彼は、ニヤニヤとした笑いを投げかける。

「えっ? 『お勉強』っ

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十六話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十六話】

 藤孝様の『来てもいいよ』の合図にお返事すると、鏡で全身を最終点検して、隣の部屋へ行き、二人で『お勉強』に耽るのだった。

「あーぁ。 せっかく奥手の孝ちゃんの代わりに、天女のように愛らしく瑞々しい若妻と、睦み合えると思っていたのに」

 征之介様は、藤孝様の反応を面白がっているみたいにニヤニヤする。

「征さんっ! 櫻子は、僕のものだ。
 絶対に渡さないっ」

 征之介様の言葉に怒って、しっかり

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十五話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十五話】

 藤孝様の首に絡ませていた腕を外して、細いけれど、私よりもしっかりとした筋肉がついた肩に触れる。

「いや、ヘタだった僕が悪いんだ」

「ごめんなさい」
「すまない」

 二人で同時に謝って、また笑いあった。

 自然と再び、口づけをかわす。

「ワタクシ達、お互いに遠慮しあって、何もしないまま過ごしていたんですわね」

 優しく髪を撫でている藤孝様の右手を捕らえて、自分の口元に近づけると、私はき

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十四話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十四話】

「『まだ』だなんて、頬と手首以外にも、征之介さんから口づけされるつもり?」

 急に深く唇を合わせられた私は、頭が惚けてしまって、返事が出来なかった。

 藤孝様は片手で、詰襟のホックと一番上のボタンを外す。

 いつもきちんと留められている詰襟を着崩す、その手慣れた様子と、普段は見えない白いシャツの襟が見えて、ドキッとした。

 まじめな藤孝様の裏側を知れた気がして、嬉しい。

 もう結婚して四

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十三話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十三話】

 食堂から二階へ上がった私は、洗面所で口をゆすいで、口紅を塗り直す。

 あぁ、あんなに怒った顔の藤孝様、見たことないわ。
 後ろめたいことがあるのを、黙っている私が悪いのですもの。
 誠心誠意、お詫び申し上げよう。

 鏡に映った私は、眉根を寄せて、藤孝様に嫌われてしまったかもしれないことに、悲しんでいた。

 言い訳などせず、すべてお話しようと心に決めて、藤孝様の部屋のドアを叩く。

「はい」

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十二話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十二話】

 食堂はきれいに片づけられており、お義父様はお出かけになって、お義母様もすでにお食事なさったみたいで、私と藤孝様は、二人だけで遅めの昼食をとる。

「今日は、こうやってお昼も藤孝様とご一緒出来て、ワタクシ嬉しいですわ。
 お風邪を召した教授には申し訳ないですけれど、時々は先生方もお風邪を引いて、お休みくださったら、よろしいのに」

 私の言葉に、ちょっと笑ってくれたが、藤孝様のご機嫌はナナメのまま

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十一話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十一話】

 目ざとく私たちの、ぎこちなさを見つけた征之介様は、更に追い詰める。

「あれ? 俺、なんか悪い事言ったか?
 もしかして、孝ちゃん……新婚なのに、若奥様に淋しい思いをさせてるんじゃないだろうね?
 だったら、かわいそうだな。
 こんなに美しい妻を放っておくなんて」

 征之介様は、長いソファーにゆったりと背をもたれかけ、脚を組んでニヤニヤしている。

 なんで、そんなことまで分かるのかしら?
 

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第二十話】

「ワタクシ、藤孝様が大好きなんですの。
 離してくださいませっ」

 上等な着物の上から、征之介様の腕を思いっきりつねりあげ、そのアブナイ雰囲気から脱出する。

 つい、征之介様の魅力に取り込まれてしまうところだったわ。
 藤孝様、ごめんなさい。

「いたたたっ。 ひどいなぁ、画家の右腕をつまみ上げるなんて」

 大げさに痛がるように冗談めかして、征之介様は私を離した。

 そうだった、この方は将

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十九話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十九話】

「本気で死のうと思うやつが、あんな浅くて流れの遅い川を選ぶと思うか?」

 スケッチブックから、少し顔を出し、切れ長のきれいな左目で見られる。
 声の調子は私をからかっているのに、その目は空虚さに満ちて、笑っていない。

 私はドキリとしたのを悟られまいと、少し不愛想に答えた。

「存じ上げませんわよ。
 ワタクシは、本気で死のうと思ったことなど、ないのですから」

「そうだろうな」

 征之介様

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十八話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十八話】

 私は驚いてしまって、言葉が引っ込んでしまった。

「ハハハハ、そうだろう?
 ウチの自慢の嫁だ」

 身分が高い美青年から、この一井家の嫁である私を誉められたお義父様は、声を上げて笑う。

「だが、もうすでに藤孝とは、見ていてこちらが照れてしまうほどに仲がいいからな。
 いくら、美男子の征之介君とはいえ、櫻子さんを落とすなんてことは、できまいよ。
 なぁ、櫻子さん」

 失礼にも笑い続けているこ

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(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十七話】

(創作大賞2024)大正浪漫チックな花嫁は恋する夫とお勉強がしたい【第十七話】

 その方は、目にかかりそうなほどの長い前髪の間から、切れ長の美しい瞳がのぞく。
 頬の色は白く、少々不健康そうな容貌を呈した、白皙の美青年。
 
 品のいい大島紬(※着物の織り物のひとつ。高価)を、あえて今風に白いシャツをのぞかせて着崩して、ソファーに背筋を伸ばして座っていた。

「な、何で?」

 どうして、川で会った征之介様が、ウチにいるの?

「櫻子さん、こちらは松原公爵のお孫さんになられる

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