「総力戦」に勝つために必要なこと/vol.6
自分たちの活動は、高い目標から逆算をし、いま何が必要でどのようなアプローチをしていけば一歩でも近づくのか試行錯誤の日々です。
同時に、「学んでいる」という面もあります。
自分自身は、ロンドン世代(大迫選手や酒井選手)なので、比較的昔の時代でもないですが、提言になるかどうかはその時代の価値観にもよりますので、フットボール経験者パパが一概に良いかは自分でもわかりません。
今のフットボール、未来のフットボールを予測しながら娘の育成を通して、一から学んでいるといった方がしっくりくるかもしれません。
何より自分の仕事は、常に成長できる「環境」を構築すること。
そのために、インプットを怠ることはしません。
住んでいる場所の近くで、そういう環境があればベストですが、なかなかそういうわけにもいかないのが現実です。
さて、今回のテーマは「総力戦に勝つために必要なこと」
自分たちの最大の目標トップ、トップに行く道のりには、過酷な生存競争があります。
それは、フットボールに限らずだと思いますが、自分が子どもの時に比べて大きく変わったと感じることがあります。
それは、サッカー界の「お受験化」です。
ジュニア(小学生)からジュニアユース(中学生)に行く進路を決める熱量が
最難関の部類に入る中学受験のようなことになっています。
これは、間違いなく当時に比べて競争が熾烈になっています。
男子では、毎年Jリーグの下部組織が小学校6年生を対象に実施するセレクションの競争倍率は、首都圏で300倍になることも珍しくなく、年によっては合格者ゼロになることもあるようです。
女子は、そこまでではなくとも先日お伝えしたようにFIFAランキング8位のサッカー強豪国の育成における競争において、レベルが低いようなことはありえないです。
育成のスタンダードが変わった
自分たちの年代の頃は、女子はどうかわかりませんが、フットボールはヤンチャな選手が上に行くイメージでした。そこまで、ストイックではなく遊びも好き、サッカーも好きみたいな選手が多い印象があります。
それでもなぜが、試合になると活躍してしまうみたいな。
Jリーガーも多かったですよね。よく言えば、個性的な選手達でした。
現代では、トップレベルのフットボールの余白はどんどんなくなっています。
トレーニングの手法や栄養補給などの知識が普及して純粋に「鍛え方」が変わってきた影響もあり、フットボールのインテンシティは日本においても昔に比べて大きく向上しています。
女子サッカーも2011なでしこJAPANが世界一に輝いたスタイルでは、その後限界だったことは知っている方も多いと思います。
なので、逆に言えば今の選手は、アスリート能力を高めるトレーニングを常に怠らず、真面目な努力タイプではないと生き残っていけない時代でもあります。
話は、少し脱線しましたが、要は高いVISIONは持ちながらも、難関中学受験=総力戦を突破していかなければ話にならないよねっていうのが本音です。
どんな進路があるのか調べてみた
中学受験をする際にも、いきなり受験勉強を始める人はいないと思います。
きっと、行きたい志望校をリサーチして、どんな学校なのか、雰囲気はどうなのか、実際に家から通えるのかといった具合にまず情報を集めることからしますよね。
新5年生頃になると、決める子が多いのかな?お勉強のことは、わかりませんが。
女子サッカーの進路は、大きくわけて進路は3つ。
1つは、WEリーグ・なでしこリーグクラブの下部組織に入ること。
男子がJリーグ下部組織に入る女子版ですね。
WEリーグU15下部組織だとこんなとこです。
マイナビ仙台レディースジュニアユース(宮城)
三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース(埼玉)
大宮アルディージャVENTUS U15(埼玉)
ちふれASエルフェン埼玉マリ(埼玉)
ジェフ千葉レディース U15(千葉)
日テレメニーナ(東京)
ノジマステラ神奈川アヴェニーレ(神奈川)
AC長野パルセイロ・シュヴェスター(長野)
アルビレックス新潟レディースU15(新潟)
セレッソ大阪ヤンマーレディースU15(大阪)
I NAC神戸テゾーロ(兵庫)
サンフレッチェ広島レジーナジュニアユース(広島)
WE下部を目指す最大のメリットは、やはりプロが身近にあることです。
ここからトップチームへの道は、狭き門ですが、チャンスがあるのも事実。
二つ目は、サッカーをメインとした全寮制の中学校への進学です。
JFAアカデミーは例外中の例外ですが、一応記載します。
JFAアカデミー福島(福島)→エリート女子が集まる全寮制のアカデミー
関東だと、自分の育成時の監督が運営する小美玉フットボールアカデミー
高校サッカーの強豪、藤枝順心(静岡)の下部組織
あとは、九州だと神村学園(鹿児島)当たりですかね
昨年の高円宮杯でもいいとこまで勝ち上がっていました
3つ目は、街クラブのクラブチームに入るですね。
クラブチームだからレベルが低いということではなく、女子では全国の4強に街クラブが勝ち上がるケースもあります。
この年代では、公式戦に出て経験を積むことも大事な時期でもあるので、より成長できる環境で街クラブを選ぶ選手は男子でも多いです。
JFAアカデミーor WE下部
なでしこに近づくのであれば、JFAアカデミーが第一の選択に入りそうですが、娘のメンタリティ的に”The”エリートと言われるような扱いは似合わないということで、早々にJFAアカデミーを目指す選択肢はないかなと思っています。
リスペクトはありつつ個人的には、型破りな選手を目指してもらいたい想いもあるので、どちらかというとU15年代でJFAアカデミーを倒す側の選手でいてほしいなと。
まぁあくまで親の願望ですが。
なので、自分たちはできる限り、彼女自身もWEリーグは日本の10歳で一番詳しいと思うくらい観ているので、必然的にまずは日本のトップリーグにできる限り早くデビューする→そのために、 U15の進路は「WE下部」一択かなと昨年から話していました。
そして、2024年
ついに具体的にWE下部への戦いがスタートした、現在といったところです。
少し長くなってしまいましたので、次回は総力戦への勝ち筋を掘り下げていきたいと思います。
ではまた。
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