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Uniearth
2020年11月5日 15:23
窓を叩きつける風横殴りの雨霧に包まれた朝風と雨で木から剥がれ落ち、茶色くなった葉っぱを踏む毎年雨のハロウィンだけど、今年は晴れ46年ぶりの満月ピローケースをバッグ代わりに5kg分のキャンディーを集めた息子は、特大チョコバーがいくつ入っていたかを友達と競い合う。その横で娘はお菓子の山の中から高級チョコレートを探し出し、口に頬張る。この日、私と夫がハロウィンにもらったのは、キャンデ
2020年10月8日 13:57
物心がついた頃からピアノを弾いていた。ピアノを弾いていると無になれた。初めは何度も練習して指と頭で曲を覚える。楽譜を見なくても弾けるようになった頃から、音に心をのせていく。何も考えないでただただ、心をのせてピアノを弾く。そういう感覚が好きだった。実家のピアノは、10年以上調律されていないアップライトピアノだった。全体的に音がずれていて、中でも「ラ」の音が思いっきし狂っていた。
2020年10月4日 12:59
秋の夕焼けは、ほーんとに綺麗。ピンクと群青色の空。あまりの美しさに、リアルワールドのものとは思えなくて心が異次元にトリップしてしまう。パワフルな夏の間は、一息つくような暇もなかったけど、秋は、空を見上げたり、森を感じたり、そういう時間が、オートマティックにやってくるので好きだなあ。Autumn Awareness 芽吹きの勢いを経て旬を経験した後の、枯れていくまでの長い道
2020年9月23日 07:25
亡くなった、私の父は、才能があった。「天才」と呼ばれる部類に入るといっても、許されるだろう。しかし、振り返ると、大変な人だったなあーと思う。父の実姉ですら、亡くなった時に、「この世の中では彼は相当に生きづらかったから、おばあちゃんのところに行けて良かったねえ」と言うほどだった。ピュアな故の生きにくさ芸術やITや科学の分野で、「天才」と呼ばれる人は、得てしてピュアで自分に正直であるよう
2020年9月18日 13:54
Save on foodの前で、晴れの日も、雨の日も、夏も、冬も、物乞いをしている男がいた。汚れたダウンジャケットを羽織い、ボロボロのリュックを背負って、キャップ帽を募金箱代わりにコインを恵んでもらうのをずっと待っている男。私の記憶が正しければ、私がスコーミッシュに越してきたときから彼はそこにいた気がする。BC coastには、物乞い(beggar)がとても多い。見るからにホームレス
2020年9月16日 05:04
実家の猫が旅立った。18年前の夜のこと。うちの前の道路に、小さな塊がポツンと落ちていた。ネズミかと思ってよくみたら、耳の大きな死にかけの子猫だった。周りをみてみると、子育て中の母猫がいた。死にかけのその子のことは、目に入らないのか、見捨てたようだった。片手の手のひらよりも小さい子猫は、かろうじてまだ息をしていた。あれから18年。私が一緒に暮らしたのは3年ほどで、あとの15年は
2020年9月14日 12:16
短い夏 息をゆっくり吸う暇もなく毎日がめいっぱいに過ぎていく。子どもとの日々が慌ただしく元気にすぎていき空いた時間でクラフト作業を進めていく。頭も体も動きっぱなしで振り子が「動」のメーターで振り切れそうになる。短い夜の静かな時間に、ようやく深呼吸。とっちらかっている心を落ち着かせる時間。この夏は、静かな夜の時間に、小説をたくさん読んだ。空いた時間の使い方。人と会って、「