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自作プラリネでクリスマスリース風ブリオッシュ

サリュー!すでに曜日感覚ゼロどころかマイナスなユイじょりです。

こちら謎に気温10度以上もあって、冬の割にはぽっかぽか。北国でこれなので、パリはもっと暖かいのだろう。

クリスマスネタをまだ引っ張って、今日はクリスマスの甘いものに関するお話を。その前に最近のマイブームを少々。

「編む人」のはなし

だいぶ前から私の酔狂クッキングをご覧いただいている方には周知のことと推察するが、かねてから私は、「パイ生地を手にすると編みたくなる編み師なのだ」などと自称していた。

アップルパイはしのごの言わず、編む。

よつ編みも取り入れたり。

キッシュも編んでみたりして。


北にくると基本やることがなく、朝晩の俺散歩のほかはぼーっとしている怠け者の私の隣で、ものすごい勢いで俺(&スシ)の服を大量に作ってくださるリアルにプロ編み師の義母がいつも編み物をしている。自分が編み師だなんて自称していたのが恥ずかしくなるほどに。

これ義母作の俺服の一部

犬服だけでなく、バービー人形の服とか自身のジャケット・セーターなどなんでも編んでしまう筋金入りの編み師である。

前回来た時、ほんの遊び心で「これって私にもできる?」とつぶやいたら、速攻で私用の編み棒と糸を用意して基本のキをさっと教えてくれた。その後、パリに戻ってから好きな色の毛糸を買って俺のマフラーを編みまくったのは既出のお話。


今回、自分で買った毛糸を持参しつつ自作した俺のマフラーを見せたら、ガッタガタだけどブラボーと褒めてくれて、さらに色々と技を伝授してくださる。(義母は)自分のパッションを共有できるのがうれしいのだろう、とOtto氏。まあ私も刺繍とかビーズとか細かい作業大好きだからな、気の合うところがあってよかった。

そして現在、義母宅のメインテーブルは完全に編み物クラブと化している。これは新しく教わったtorsade。編み物用語はフランス語から入るので日本語でなんというのかはよくわからない。

デジタルデトックスにもなるし編み物のボキャブラリーも増えるし、なかなかいいなと思っている。肩こりまくりだけど。


キッチンでも、編む

そんなこんなで、編んでばかりいる12月後半。キッチンでも編みは続く。

きっかけは毎度お馴染み、日本のパリにお住まいの週末どころかスイーツのために有休とっちゃうガチのスイーツおじさま。


先日、おいたんの記事でプラリネを自作してブリオッシュを作られているのを目にしたときのこと。


咄嗟に脳内にイナズマが走るといいますか、天からの声がしたのですよね。マジカルバナナ風に。

プラリネ・・・クリスマスカラー・・・ブリオッシュ・・・編む・・・リース・・・・・・

ユイじょり脳内にこだまする天からの声


昨年はパリから北国にデザートとしてガトー・ダミエを運んで最後の仕上げをしたけれど、今年はデザートではなくクリスマス休暇の朝ごはん用にブリオッシュを持って参ろうということに決めた。


ちなみに私、すでにブリオッシュは編み込んでいる。よくやるよ本当。


ただ今回は、プラリネを自作するのに加えて、ブリオッシュを作るときの定番ロボ(キッチンエイドの超使えるやつ)が部屋のスペース上完全に格納されてしまったため、手ごねでいくしかない。マシンなら簡単だけど初の手ごねブリオッシュ生地、果たしてうまくいくのか?不安を抱えながらスタート。

2色のプラリネ

出発の前々日に、皮むきアーモンドを買ってきた。プラリネの作り方はおいたんの記事を熟読しながら作る。プラリネって砂糖と水と皮むきアーモンドだけで作れるんだなあ。発見。

クリスマスカラーで赤と緑のプラリネをつくりたい。緑の着色料がピスタチオグリーンしかなくてもう少しはっきりしたグリーンにしたいので、青と黄色を混ぜて作ることに。

皮むきアーモンドはamande émondéeっていうらしいよ(>おいたん)

アーモンドが大きいかなと思ったので、半分に砕いて空焼きしてから1度目の砂糖まぶし。



その後2等分して赤と緑に着色した砂糖をまぶしたら、あっという間に完成。

グリーンは黄色を入れすぎてちょっとイメージとちがったけど、まあいいか。

砂糖がまとわりついていく様子とか着色するのが楽しかった。こりゃ今後プラリネは買わないでいいな。好きな色で作れるし。
毎度レイチェル&エルメというフランスにいても手をつけない複雑怪奇(?)レシピに日本から果敢にチャレンジするおいたんに、心からの尊敬と感謝を😊

手ごねでブリオッシュ生地

さて一番不安な手ごねブリオッシュ。
いつもの生地はマシン用なのかも?と思って、「brioche à la main recette」(ブリオッシュ 手ごね レシピ)でググる。

こういうときYoutubeって本当便利ねえ。こちらの動画にお世話になることにした。


仕事納めも近いせいか、年に1度か2度あるかないかレベルでOtto氏が全然帰ってこないので、すでにいい感じの酔っ払いが夜な夜な作業開始。

時は12月22日午後22時46分。

薄力粉に砂糖・塩・イースト・卵をいれてお箸でぐるぐる。その後牛乳もいれてぐるぐるからの手ごね。

12月22日、午後23時39分。まとまってきたのでバターを加えてこねていく。おいたんも手ごねでブリオッシュ生地を作っていてバター入り後の生地と格闘していたから覚悟はしていたが・・・。

たしかに最初はやっばこれどうしよう!?ってなるけど、根気よくこねてたら20分くらいでまとまってきたぞ!まとまってきたときは、たしかに快感。頑張っている様子がこちら。


私がバター入り後の生地と格闘している最中、すなわちちょうど0時頃に帰宅したOtto氏が何故か手にしていたのが市販のブリオッシュトレッセだった時にはもうなんていうかpu****。

12月23日、午前0時3分


それでもめげずにこね続け、12月23日、午前0時10分。生地完成。ビニール袋に入れて輪ゴムで留めたら冷蔵庫でしばしの間おやすみなさい。


北国で仕上げる

冷蔵状態のままパリから運んできたブリオッシュ生地、2色のプラリネたち。義母宅で仕上げに入ったのはクリスマスを過ぎた26日の午後のことであった。

生地を3等分する。

小分けにした生地を棒状にのばす。上にかけるだけじゃなくて中にもプラリネを入れたいなと思い、生地を横に伸ばしてその中にプラリネを散らす。

プラリネを並べたら口を閉じる。これを3つ分。餃子が食べたくなるなおい・・・。

閉じ目を下にして、編む。今回は三つ編み。三つ編みはお手の物である。

編みきったら、リースっぽくしたいのでくるんと最初と最後をくっつける。まあこんな感じでしょうかね。このあと1時間くらいオーブンにいれておいた。

この間もひたすら編み物クラブして1時間後、仕上げに卵液をたっぷり塗って、プラリネ2色をバランスよく散らしたら、あとはオーブンで焼かれるがいいさ。170-180度で20-25分。

焼けたぁ〜!

美味しそ〜〜

編みなのかなんなのかよくわからないことになってるけど、それもご愛嬌。

切ってみる。
あーもう少しプラリネを編みの間とかにも詰めたり散らしたりしてもよかったかな。

3日ちかく冷蔵庫で休んでいたからかふわっふわというよりちょっと詰まった感じの生地に仕上がったけど、美味しかった。


そんなこんなで計画どおり充実した朝ごはんを迎えることができたのと、手ごねでもブリオッシュいけるじゃん?ってことがわかったのがうれしい年の瀬。

あ、いわずもがな、Otto氏はヌテラぬりぬりしてましたよ?



おまけ

俺ファンのあなたへ。

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