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序章(事故で意識不明~卒業~アートセラピスト~デンマーク留学~国際結婚~妊活*)

もう2月になろうかという緊迫した真冬の夜更けどき。山口県の小さな駅から叔母と高校生の弟が大阪に向かった。駅で電車を待つ間、次第に雪がちらつき始める。その風景が心情を物語り、なんともドラマチック。


その数時間前、一本の電話を受けて、母と父が、東大阪の救急病院に向かっていた。ドラマで見るような、娘さんが救急車で運ばれてきてます、至急来てください、の連絡。血縁者は身近にいるかと、大阪にいる従兄弟達も、即座に駆けつけた。

戸惑うなか、母は「大丈夫よ〜なに心配しとるん」そんな、いつものあっけらかんとした私の姿を願って、新幹線に乗り込んだ。


ドラマで見るようにICUに横たわる私を見て、母はなにを思っただろう。涙は出なかった、とだけ聞く。

数時間が経ち、伯母と弟が駆けつけた。横たわる姉を見た瞬間、弟はICUを飛び出す。従兄弟がすぐに探しに行ってくれたと聞くが、この時高校生の弟は、なにを感じたんだろう。なにも知らず、管に繋がれて、ただ横たわるだけだった姉。


この時、私の人生がもう一度スタートする。







15年間の記録、連載していきます。吐き出すように、綴りたい。


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