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死を想う

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死について、日頃考えていることを書いていきます。
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#死

私が「死」について考え始めたわけ

私が「死」について考え始めたわけ

ここでは、日頃私が死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、私がなぜ死を考えることにしたのか。

物心ついた頃から、死ぬのが怖くて、なるべく考えないように、考えないようにと思って過ごしていました。
大切な人の死など、何か大きな出来事があったわけではありませんが、
ニュースとか、虫の死骸とか、古い家とか食べ物とか……
全部を死に結びつけて考えていたような気がします。

死ぬのが

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「理想の死」を考えてみた

「理想の死」を考えてみた

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、理想の死について。

死んで無になるのが怖い。生まれ変わるのも怖い。と言っていたら、
「じゃあ、逆に、どんな死なら受け入れられるの?」
と訊かれたので、理想の死について考えてみました。

まず、死んだら無になる場合。
なんとなく、ずっと眠ったまま永遠に目覚めないという感じを想像します。
眠っていて、夢もみていない間は、何もない状

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シェリー・ケーガン『「死」とは何か』を読んで

シェリー・ケーガン『「死」とは何か』を読んで

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、シェリー・ケーガン『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義』を読んで思ったことを書きたいと思います。
ただ私が思ったことを書くだけなので、内容にはあまり触れませんが、これから読もうと思っている方は、一応ネタバレ注意です。

本屋さんでも目立つところに置かれているこの本、10万部以上売れているようです。すごい。
死に関

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20代から「終活」始めます【生前整理編】

20代から「終活」始めます【生前整理編】

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回のテーマは「終活」。
高齢者が行うイメージがありますが、人間はいつ死ぬか分からないので、思い立ったが吉日、とやってみることにしました。

「人生の終わりのための活動」、終活。
高齢化や核家族化、人間関係の希薄化が進む現代、家族に負担を掛けないように自ら死の準備をしていくというもの。

内容は、ざっくり言うと次のようなものがあるようで

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「死を考えることの意味」ってなんだろう

「死を考えることの意味」ってなんだろう

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、「死を考えることの意味」について。

私は、毎日のように、死について考えています。
友人知人と死について語り合うこともあります。

元々、死について考え始めたきっかけは、幼い頃から死ぬのが異常に怖かったので、その気持ちを何とかしたい、というものでした。
でも、誰かとお話したり、死についての本を読んだりするうちに、こうやって死につ

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「昨日の私」は生き続けているのか?

「昨日の私」は生き続けているのか?

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、「生の中の死」について。

 河合隼雄の『生と死の接点』という本を読み始めました。
 5歳のときから既に死の恐怖を感じており、「そんなことを考えている自分がそもそもいなくなってしまう」ということに不安を抱いていた。そんな河合隼雄の著作には、老いや死に関するものが多数あります。
 まだ本当に最初の方しか読んでいませんが、気にな

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自分の固定観念に気付けば、死への恐怖は軽減される……?

自分の固定観念に気付けば、死への恐怖は軽減される……?

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、死に対する固定観念について。

 最近、どこでだったか忘れてしまいましたが、臨死体験をした人の共通点について聞く(読む?)機会がありました。大雑把に言うとそれは、次のようなものでした。
 雑音のようなものが聞こえて、自分の体を上から見下ろして、何者かが現れて、自分の人生の価値を問われる。その時に、自分の人生を見せて、振り返り

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20代から「終活」始めます【人間関係の整理編】

20代から「終活」始めます【人間関係の整理編】

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、終活シリーズ第2弾、【人間関係の整理編】です。
 ※第1弾【生前整理編】はこちらです。

 久しぶりに、中学、高校時代の友人と会いたいと思い立ち、ラインを送ろうとしました。ところが、友人の名前がなかなか見つかりません。ラインを始めてから連絡先の整理をしていなかったので、「友だち」の数が膨大になっていたのです。顔も思い出せない

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『樹木希林 120の遺言』を読んで

『樹木希林 120の遺言』を読んで

 死について、日頃考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、『樹木希林 120の遺言』を読んだので、その感想を書きたいと思います。ただの感想なので、内容にはあまり触れませんが、一応ネタバレ注意です。

 買ってきたその日に、1日で全部読みました。良いなぁと思って、数日後に『一切なりゆき』も読みました。そのくらい素敵な内容でした。

 私の印象に残ったのは、「欲をなくすこと」。すごい。

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大切な誰かと「死」を語りたい:介護士になった友人から学んだこと

大切な誰かと「死」を語りたい:介護士になった友人から学んだこと

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、「死を語ること」について。

 こんな文章を書くくらいですから、私は、毎日のように死について考えています。しかし、考えることがやめられないだけで、死について考えることは特に楽しくありません。むしろ怖く、悲しく、辛いときの方が多いように思います。そこで、その恐怖、悲しみを軽減するために、「死について語り合う」ことを始めました。

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生と死は隣り合わせ

生と死は隣り合わせ

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、「生と死は隣り合わせ」の話です。

 前回のnoteでは、介護士になった友人と話したことの中から、「死について語ること」について書きました。他にも色々話したことがあったのですが、前回の記事には書き切れなかったので、今日はその中で私の心に残った言葉ついて書きたいと思います。

 「生きるための行動が、そのまま死のリスクに繋がる

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20代から「終活」始めます【エンディングノート編】

20代から「終活」始めます【エンディングノート編】

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、終活シリーズ第3弾、エンディングノート編です。

 友人がエンディングノートを書いていたので、それに触発されて、私も書くことにしました。意識のあるうちに、自分の意思や希望を書き記しておこう。ノートは、以前、人間関係の整理をしたときに、友人関係について記したものがあるので、それに続けて書くことにします。

 まず、財産について

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河合隼雄『生と死の接点』を読んで

河合隼雄『生と死の接点』を読んで

  日頃、死について考えていることを、ゆるゆると考えていきます。
 今回は、河合隼雄『生と死の接点』を読み終えたので、その感想を書きたいと思います。ただの感想であり、内容には詳しく触れませんが、一応ネタバレ注意です。

 読み終えて最初に思ったのは、「これは、”生”についての話だ」ということです。死とはどういうものか、死後の世界は存在するかといった考察をするよりは、老いることに伴う心の課題や、どう

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リビング・ウィル、書けない……!

リビング・ウィル、書けない……!

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると考えていきます。
 今回は、リビング・ウィルについて。

 何となくネットを見ていたとき、リビング・ウィルという言葉を見つけました。あまり聞いたことがなかったので、ちょっと調べてみました。ざっくり言うと、認知症などで意思表示ができなくなる場面を想定して、その前に終末期の医療に対する希望を表明するもののようです。日本語にすると、生前意思でしょうか。

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