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死を想う

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死について、日頃考えていることを書いていきます。
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私が「死」について考え始めたわけ

私が「死」について考え始めたわけ

ここでは、日頃私が死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、私がなぜ死を考えることにしたのか。

物心ついた頃から、死ぬのが怖くて、なるべく考えないように、考えないようにと思って過ごしていました。
大切な人の死など、何か大きな出来事があったわけではありませんが、
ニュースとか、虫の死骸とか、古い家とか食べ物とか……
全部を死に結びつけて考えていたような気がします。

死ぬのが

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安楽死マシンについて

安楽死マシンについて

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、欧州で開発されたという安楽死マシンについて。

最近、佐々木俊尚さんのVoicyを聞き始めました。
新しい物からどんどん遡って聞いているのですが、そこで見つけたのが、『これからの「良い死にかた」のロールモデルが必要だと思う』というお話です。
昨年の12月のものなので、数ヶ月前の録音ですが、そこで紹介されていたのが、医師の手を介さ

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暇と退屈

暇と退屈

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、退屈について。

國分功一郎さんの、『暇と退屈の倫理学』という本を読み始めました。
まだ1章しか読んでいませんが、とても興味深いです。
日々、なんとなく不安に駆られたり、食べ物も住む家も着る服もあるのに、どうしてそれだけで毎日幸せに暮らせないのだろうと、思い悩んだりすることがあります。
私は確かに死を恐れているはずなのに、どうし

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芥子の種

芥子の種

久しぶりに、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。

今日、たまたまInstagramで仏教の漫画を読みました。
それは、「芥子の種」と題されたお話で、仏陀の弟子の女性のお話でした。

内容を簡単に要約してみます。
ある女性が、とても可愛がっていた幼い子供を病気で突然亡くしてしまいました。
悲しみにくれた女性は、子供の死が受け入れられず、狂ったように、その子供の病気を治せる人を探し

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「理想の死」を考えてみた

「理想の死」を考えてみた

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、理想の死について。

死んで無になるのが怖い。生まれ変わるのも怖い。と言っていたら、
「じゃあ、逆に、どんな死なら受け入れられるの?」
と訊かれたので、理想の死について考えてみました。

まず、死んだら無になる場合。
なんとなく、ずっと眠ったまま永遠に目覚めないという感じを想像します。
眠っていて、夢もみていない間は、何もない状

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シェリー・ケーガン『「死」とは何か』を読んで

シェリー・ケーガン『「死」とは何か』を読んで

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、シェリー・ケーガン『「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義』を読んで思ったことを書きたいと思います。
ただ私が思ったことを書くだけなので、内容にはあまり触れませんが、これから読もうと思っている方は、一応ネタバレ注意です。

本屋さんでも目立つところに置かれているこの本、10万部以上売れているようです。すごい。
死に関

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20代から「終活」始めます【生前整理編】

20代から「終活」始めます【生前整理編】

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回のテーマは「終活」。
高齢者が行うイメージがありますが、人間はいつ死ぬか分からないので、思い立ったが吉日、とやってみることにしました。

「人生の終わりのための活動」、終活。
高齢化や核家族化、人間関係の希薄化が進む現代、家族に負担を掛けないように自ら死の準備をしていくというもの。

内容は、ざっくり言うと次のようなものがあるようで

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「死を考えることの意味」ってなんだろう

「死を考えることの意味」ってなんだろう

日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
今回は、「死を考えることの意味」について。

私は、毎日のように、死について考えています。
友人知人と死について語り合うこともあります。

元々、死について考え始めたきっかけは、幼い頃から死ぬのが異常に怖かったので、その気持ちを何とかしたい、というものでした。
でも、誰かとお話したり、死についての本を読んだりするうちに、こうやって死につ

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「昨日の私」は生き続けているのか?

「昨日の私」は生き続けているのか?

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、「生の中の死」について。

 河合隼雄の『生と死の接点』という本を読み始めました。
 5歳のときから既に死の恐怖を感じており、「そんなことを考えている自分がそもそもいなくなってしまう」ということに不安を抱いていた。そんな河合隼雄の著作には、老いや死に関するものが多数あります。
 まだ本当に最初の方しか読んでいませんが、気にな

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自分の固定観念に気付けば、死への恐怖は軽減される……?

自分の固定観念に気付けば、死への恐怖は軽減される……?

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、死に対する固定観念について。

 最近、どこでだったか忘れてしまいましたが、臨死体験をした人の共通点について聞く(読む?)機会がありました。大雑把に言うとそれは、次のようなものでした。
 雑音のようなものが聞こえて、自分の体を上から見下ろして、何者かが現れて、自分の人生の価値を問われる。その時に、自分の人生を見せて、振り返り

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20代から「終活」始めます【人間関係の整理編】

20代から「終活」始めます【人間関係の整理編】

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、終活シリーズ第2弾、【人間関係の整理編】です。
 ※第1弾【生前整理編】はこちらです。

 久しぶりに、中学、高校時代の友人と会いたいと思い立ち、ラインを送ろうとしました。ところが、友人の名前がなかなか見つかりません。ラインを始めてから連絡先の整理をしていなかったので、「友だち」の数が膨大になっていたのです。顔も思い出せない

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『樹木希林 120の遺言』を読んで

『樹木希林 120の遺言』を読んで

 死について、日頃考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、『樹木希林 120の遺言』を読んだので、その感想を書きたいと思います。ただの感想なので、内容にはあまり触れませんが、一応ネタバレ注意です。

 買ってきたその日に、1日で全部読みました。良いなぁと思って、数日後に『一切なりゆき』も読みました。そのくらい素敵な内容でした。

 私の印象に残ったのは、「欲をなくすこと」。すごい。

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大切な誰かと「死」を語りたい:介護士になった友人から学んだこと

大切な誰かと「死」を語りたい:介護士になった友人から学んだこと

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、「死を語ること」について。

 こんな文章を書くくらいですから、私は、毎日のように死について考えています。しかし、考えることがやめられないだけで、死について考えることは特に楽しくありません。むしろ怖く、悲しく、辛いときの方が多いように思います。そこで、その恐怖、悲しみを軽減するために、「死について語り合う」ことを始めました。

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生と死は隣り合わせ

生と死は隣り合わせ

 日頃、死について考えていることを、ゆるゆると書いていきます。
 今回は、「生と死は隣り合わせ」の話です。

 前回のnoteでは、介護士になった友人と話したことの中から、「死について語ること」について書きました。他にも色々話したことがあったのですが、前回の記事には書き切れなかったので、今日はその中で私の心に残った言葉ついて書きたいと思います。

 「生きるための行動が、そのまま死のリスクに繋がる

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