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【ドラッグストア】長期休暇目前、お薬の準備は大丈夫ですか?

今年もまた自粛気味になりそうですが、「お盆休み」がやって来ますね。
大抵の「薬剤師さん」たちはお休みになるでしょうが、私たち「登録販売者」は土日祝日など関係ありません。
「市販薬」の供給を止めない為に、
みんなが休んでいる時こそ働くのです…!

多くのドラッグストアは年中無休かつ長時間営業していますが、それは「登録販売者」が下支えをしているからこそ実現できているのです。

※現在の法律では、登録販売者(研修期間を終えている者)が不在のまま医薬品を販売すると、「違法営業」になります。

登録販売者とは?】

2009年の改正薬事法により新設された「一般用医薬品の販売」に関わる資格。(第2類・第3類医薬品の販売が可能。)
登録販売者の誕生により、医薬品の「調剤業務」と「販売業務」の分業が可能となり、薬剤師の負担軽減につながった。


【お薬の準備は大丈夫ですか?】

ところで皆さん、お盆休み前の準備はできていますでしょうか?

お盆休みに「薬剤師さんたちが休暇を取る」ということは、どんな事が起きるか分かりますよね…?
(年末年始やゴールデンウィーク等、他の連休にも当てはまりますね。)

こちらの記事を読んで頂くと分かるかと思います。↓

ドラッグストアが営業していても、薬剤師さんが不在だと
「処方せんの受付、要指導医薬品・第1類医薬品の販売」ができなくなります。

日頃から通院されている方は、お盆休み前に病院へ行って必要なお薬をもらうと思います。

落とし穴は「要指導医薬品と第1類医薬品」の販売です。

市販薬なので忘れがちですが、法律上これらは登録販売者では販売できません。

例えば、日頃からロキソニン(解熱鎮痛剤・第1類医薬品)を必要とされている方は、連休前の調剤薬局の営業日を調べて事前に準備をしておく必要があります。

私の勤務先でも連休中によく、「処方せんの受付はできますか?」や「要指導医薬品や第1類医薬品が欲しいのですが…。」という問い合わせがあります。
(※私の勤務先は、そもそも薬剤師さんが勤務していません。にも関わらず、その様な問い合わせが多いのです。)

解熱鎮痛剤や鼻炎薬であれば代替品(第2類医薬品)を提案できますが、登録販売者ではどうすることもできない事例も多いのです。
だからこそ、日頃からお薬を必要とされている場合は、自分が使用している市販薬の「リスク区分」を把握し、事前準備をしておく必要があるのです。

第2類医薬品・第3類医薬品の購入時や、軽度な体調不良(風邪・飲み過ぎ食べ過ぎ・便秘・疲れ・軽度な皮膚トラブル等)の際は、登録販売者にお気軽にご相談くださいね。(^^)


【知っていると便利な電話番号】

もう一つよくある事例は、「重度な怪我・体調不良の方」がご来店されることです。
日頃から利用している「地域の医療機関」が休診になるのでやむを得ないと思いますが、症状によっては医療機関の受診を優先した方が良い場合もあります。(夜間・休日診療を行っている医療機関もあります。)

登録販売者は、原因が比較的はっきりした「軽度な体調不良」の場合に「市販薬(第2類・第3類医薬品)」のご提案ができます。
しかし、医師ではないので「重度の怪我や体調不良」の対応や、医師が行う様な医療行為はできません。(←ここが重要ポイントです!)
私もよく、市販薬での対応が難しそうだと思った場合は、医療機関の受診を促しています。

また、夜間や休日に急病になった場合に「救急車」の利用をためらう方も多いと思いますが、明らかに重篤で緊急性が高い場合は利用した方が良いでしょう。(※適正利用を心がけましょう。)
電話予約をして「夜間・休日診療」を利用するか、「救急車」を利用するかの判断に迷った際に相談できる窓口もあります。
それらを利用することも一つの手段だと思うので、事前に電話番号を確認しておくことをオススメします。

※地域ごとに対応方法が異なると思うので、必ずお住まいの地域のホームページで確認して下さい。

全国版救急受診アプリ「Q助(きゅーすけ)」
→当てはまる症状を画面上で選択していくと「緊急度の目安」が分かり、必要な対応が表示される。

●救急安心センター事業「# 7119」(一部地域限定)
→診察可能な医療機関の電話番号を教えてくれる他、医師や看護師等の相談員が医療相談を行う。
※現状「一部地域のみ」でしか実施していないので、お住まいの地域で利用可能かを確認して下さい。

●小児救急電話相談事業「# 8000」(全国共通)
→休日や夜間の子どもの急病の際に、どの様に対処したら良いか相談できる。全国共通の電話番号。

●県や市町村のホームページに記載の「小児救急電話相談」や「救急病院案内」の利用。
→県や市町村のホームページに、「夜間や休日に急病になった場合」の相談窓口の電話番号が記載されている。
※地域によって対応方法が異なると思うので、必ずお住まいの地域のホームページで事前にご確認下さい。

参照:政府広報オンライン「もしものときの救急車の利用法」↓


一番良いのは、怪我や病気することなく過ごせることです。
怪我や病気をしない様に注意する事も重要ですが、何が起こるか分からないのが人生です。

●お盆休み前後の医療機関の診療日程調剤薬局(ドラッグストアの調剤部門も含む)の営業日の確認。

いつも飲んでいるお薬(第1類医薬品・要指導医薬品も含む)の事前準備。
(※もう一度言いますが、登録販売者では処方せんの受付や、第1類医薬品・要指導医薬品の販売はできません。)

●お住まいの地域のホームページで「夜間や休日に急病になった場合の相談窓口」を確認する。

…といった事前準備をして、楽しいお盆休みを迎えましょう!
備えあれば憂いなし!(^-^)


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