【ドラッグストア】何歳まで「子ども用の薬」を飲むべきなの…?
接客時に子どもさんのお薬の相談を受けることがあるのですが、よくこんな事を聞かれます。
…といった事です。
家族や知人に聞いてみてもなかなか分からないですし、自己判断で薬を与えてしまうと危険な場合もあります。
結論この様な事は専門家に聞かないと、ハッキリとした事は分からないですよね。
※個人的には、かかりつけ医や薬剤師さんに相談することをオススメします。
今回は私が接客時によく聞かれる事を、本で学んだ事に加え、私の見解も交えながら説明していきたいと思います。
一般的に大人用として作られた市販薬は、「15歳以上」の方が飲むことができると外箱や説明書に記載されています。
なので、15歳が境界線と考えて良いと思います。
医薬品の使用上の注意点等における年齢区分を見ると、
1歳未満を「乳児」、7歳未満を「幼児」、15歳未満を「小児」
と区分けしています。
小学校高学年~中学生で、体格が大人の様にしっかりとしている、生理が来ているからといっても、15歳未満であれば「小児」なのです。(←ここが重要なポイントです!)
基本的には、子どもさんに大人用のお薬を与えないでください。
理由は、15歳未満の小児には禁忌(与えてはいけない)とされている成分があるからです。
年齢制限が幅広く設定されているお薬もありますが、市販薬を購入する際は、なるべく「子ども用お薬売場」に置いてある物を選択するのが無難です。
(※特に区分けせずに、大人用の薬と同じ棚に置いてある場合もあります。)
子ども用のお薬であっても、「注意書き」をよく読み、「何歳から使用できるのか」や「用法用量」を必ず確認してください。
一部例外として、乳酸菌のお薬・便秘薬・漢方薬で、量を減らして飲ませても良いと表記されている物もあります。
そういうお薬を使用する場合であっても、外箱や添付文書に記載の「注意書き」をよく読み、何歳から使用できるのか、どのくらいの分量を与えて良いのか、どの様な副作用があるのかをよく確認してください。
簡単に言うと、子どもは身体の機能が「未発達」で、「副作用」が出やすいのです。
以下は、子どもの身体の特徴です。
身体の特徴から見ると、医薬品を使用する際は、大人以上に注意が必要なことが分かるかと思います。
その為、必ず「子ども用」のお薬や、注意書きに「子どもから大人まで飲むことができる」と明記されているお薬を選択してください。
【!注意点!】
薬が喉につかえる等の危険性があるので、必ず保護者の監督の元で服用しましょう。
また医薬品を使用した日は、変わった兆候が出ていないかをよく観察してください。
基本的には、医師の診察を受けることが優先だと思います。
特に「乳児」は、医薬品の影響を受けやすく、状態が急変しやすいです。
市販薬の使用が適切なのかの見極めが難しいので、医師の診察を受ける方が良いのです。
また子どもさん(特に乳児・幼児)は、自分の「体調の不具合」や「体調の変化」を上手く伝えることができません。
受診が遅れると、知らず知らずのうちに重症化してしまう可能性もあります。
市販薬の使用は最小限(夜間や休診日など、医師の診察を受けることが困難な場合のみ)にとどめることが望ましいです。
かかりつけ医と連絡が取れない場合は、市町村のホームページに、「小児救急電話相談」や「救急病院案内」の電話番号が書いてあるので、それらを活用することも一つの手段だと思います。
【まとめ】
●15歳未満は「小児」と区分けされている。
いくら体格がしっかりとしていても「子ども」である。
●子どもは「身体の機能」が未発達であるため、作用が強く出過ぎたり、副作用がより強く出る場合がある。
●15歳未満の小児には禁忌(与えてはいけない)とされている成分がある。
大人用の薬を与えることはせず、「子ども用お薬売場に置いてある物」や、「年齢制限が幅広く設定されている物」を選択する。
●購入時は、外箱に記載の「年齢制限」や「注意書き」をよく読み、自分の子どもに使用できる薬なのかを必ず確認する。
(注意書きを読むことは、基本中の基本。)
薬剤師や登録販売者に相談して購入するのが無難です。
●子どもさんの体調不良の際は、医師の診察を受けることが優先(特に乳児・幼児)。
市販薬の使用は最小限にとどめる。
夜間や休診日には市町村の「小児救急電話相談」等の相談窓口を活用することも一つの手段。
(お住まいの地域のホームページにてご確認ください。)
いち登録販売者の意見なので参考までに。
ちょっとでも皆さんの生活のお役に立てると嬉しいです。
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