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友達がFIREした話

4年ぶりに学生時代からの友人と再会した。彼はなんとFIREしていた。

どんな人?

彼との出会いは私が大学生のころ、沖縄のリゾートホテルでともにフロントで働いた事がきっかけだ。

当時私は大学生でアルバイトスタッフとしてフロント業務を手伝わせてもらっていたが、彼はすでに北海道のスキーリゾートで社員として働いており、そのホテルから出向社員として夏場だけ沖縄のリゾートホテルで手伝いをしていた。

私と彼は同じ年だが彼は高校卒業後すぐに社会に出ていたため、私と比べると社会経験が豊富で、フロント業務は私とは比べ物にならないほど仕事が出来た。

大学生でふわふわしていた私に比べ、彼は精神的にも社会的にも自立した大人であった。同じ年ではあるが、仕事の出来や精神年齢の差を感じたのは事実だ。

その後

彼は確か22歳くらいまではホテルマンの仕事を継続したが、その後は札幌の車の中古車ディーラーの社員として働くようになった。

彼の業績はディーラー内で車の販売数でトップの成績を何度も収めるほど優秀な販売員であった。

彼から車の販売スキルを一度聞いたことがあったが、「すごいな」の一言でしかなかった。潜在顧客を見極める眼力、そしてクロージングまでのプロセスは磨きあがられているに違いない話の内容だった。プロの仕事は話を聞いているだけで面白いが、彼の話はまさにそれだった。

高卒でありながら、ホテルマンとして秀でており、車のディーラーでも営業成績でトップを収めるようなとても優秀な社会人と成長していった。

彼は20年近く車の販売に携わり、2021年夏、退職したのだ。

不動産投資

現在彼は不労所得が250万円/月ほどある。ここから経費やローンの返済、さらに固定資産税などを差し引いても手元に130万ほど残るという。年収にすると1560万円である。

年齢はまだ43歳だ。勤務してもらっている年収ではない。文字通り不労所得である。

ではなぜこれだけの不労所得があるのかというと、彼はアパート及びマンションを4棟所有しており、家賃収入が入ってきているのだ。

実際これら4棟のマンションを計5億円ほどで建て、すでに5年が経過しているという事である。

そもそも4棟もアパート及びマンションには総工費5億円がかかっている。しかしながら普通のサラリーマンはどのようにしてこれほどまでの金額の建物を建てることが出来たのか?まずきっかけは彼が交通事故に会い、まとまった保険金が入ってきたという事があったようだ。しかし最終的にそのお金を頭金にするようなことは無かったようだが、彼はある時にきっかけを手に入れ、不動産投資の判断をし、当時の地銀の融資の柔軟性も手伝って、現在悠々自適の生活を手に入れている。

悠々自適の生活

彼に再会したのはこの記事の投稿から1週間前の事となるが、彼は現在住んでいる札幌を離れ、しばらく関東に住む予定を立てているという。目的は2021年夏に仕事を辞めた後、作業車の免許資格を取得したようでどのような仕事があるのかなどを経験する予定なのだという。

その際、札幌にある車とバイクを持ってくるために、まずはバイクで札幌からこちらに来る予定を立てているようだ。

彼の言葉を借りれば「東京にゆっくりとバイクで南下していろいろと見ながら降りてくるよ。」という事だ。

なんとも優雅な時間の過ごし方だ。

私は金融教育のサービスを開発しているが、彼のようにFIREするのは金融教育の目的の一つにもなる。そういう意味では彼の話は大変興味深いものだった。

経済的自立

FIREは英語でFinancial Independence, Retire Earlyなるが、経済的に自立する、そして早めに引退するという事だ。

注目は経済的に自立するというところだ。通常経済的に自立しているというと、例えば親から経済的に自立しているという意味になることが多い。すなわち親元を離れ、手に職を持ち、自分の経済力で生活を営んでいるという事だ。

しかしFIREが言う経済的自立は、会社からもらうお給料ではなく、自分で自分を養うことが出来ている状態を指しているのだ。さらに通常は不動産、証券などを活用し、資産を運用して生活費をまかなっている状態を指すのだそうだ。

会社からもらうお給料をあてにしている状態はFIREとは言えないのである。

すなわち金融教育を受ける受けないに関わらず、自分なりに資産運用を行う事がFIREへの道しるべとなるのである。

天才でなくてもFIREは手にいれられる

私の札幌の友人はFIREを計画していたわけではなく、交通事故に会い、保険金を手に入れた事でFIREに取り組むきっかけを手に入れた。彼は交通事故重傷を負い、今でも手のしびれが残っているということで、事故は相当大きなものだった。私が彼の生死を心配したくらいの事故だった。

しかし彼は事故をきっかけとし、まとまったお金を運用できないかと考え、不動産投資の窓口をたたいた。彼は特に事前にFIREを計画していたわけではないが、あるきっかけを機に不動産を建て、5年後に文字通りFIREする事が出来たのだ。

すべての人がこのようにきっかけを手にいれるわけでは無い。見方を変えれば私の友人は仕事や不動産投資においては天才的な直観や才能が働いているようにも考えられる。ただ、FIREを目指すために何も天才である必要はない。多くの人はお金の教育を通してFIREへの進むことができるのである。金融教育を受ければお金が自分の為に稼いでくれるという体験を手に入れることが出来る。この体験は次のステップへと学習を進めてくれるのである。このようにお金の学習を進めてくれるのが金融教育のメリットなのである。一つの学習ステップが次への学習ステップへの扉を開いてくれるのである。開かれるステップの中には不動産投資も含まれているに違いないのだ。

お金の教育は子供たちに経済的な自立(FIRE)を考えるきっかけとなる

お金の教育には「運用」が学習のテーマに含まれている。我が家の中1男子の長男はすでに投資信託による資産運用にチャレンジしている。そして彼は文字通り相場を体験し、相場が良い時はお金が自分の為に働いてくれる体験をしているのだ。

「運用」を体験することに加え、「稼ぐ」を通して「稼ぎ」の限界を知り、「使う」を通して使ったお金は決して戻ってこないという理解を手に入れ、さらには「貯める」という体験を通し、将来の自分の為に最初にお金を支払うという事を理解する。このような体験型金融教育は将来FIREを志したときにはきっと役に立つ教育となっていると私は考えているのである。

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