Rebuilding of "Love or Madness"Vol.0
私、「社会不適合者」に類されると思います。
どうしてこうなったのかな。
働きに出れば、どんどん課せられるものが溜まって心身とも限界を超えて崩壊し職場を去る..の繰り返し。
当時からその大きな要因として、「物言えないこと」は間違いないと感じていた。
自分に余力があるかないか言えないから、キャパオーバーになる。
そりゃそうよね。
じゃあ、どうして物言えないのか。
これは..文章で残して、いやまあわからないかなと思うけど死後に身内が読んで後味悪いことにならないことを祈って。
私には弟と妹がいて、ふたりともおそらくそんなに思っていないんだろうけど私にとっては父がとても厳しく感じられた。
厳しい..もう、恐怖の対象になるぐらい。
いや、決して悪いひとでもひどいひとでもないんですよ。
でも私の印象として自分のしていることや考えは正しい、違った意見は受け入れないひとなんだと幼少期にしてすでに思っていた。
もっとも鮮烈に残っている情景は、なにかどこかへ出かける際に私がぐずっていて。
しびれを切らした父が、腕を引っ張った。
腕が、抜けたんですね。
なんか、もうだめだったな。
小学生の日曜日、サイクリングとかボール遊びとか外に連れ出そうとされて。
正直、楽しいことなんてひとつもない。
私はマンガ読んだりゲームしたりしたくてイヤだったけど、イヤって言ったら怒られるからイヤイヤついていってイヤな気持ちで帰って来る。
そんなうちに自分が何か発することは相手の怒りを買う、気分を害するみたいなものができあがっちゃったんです。
おそるおそる発言するにしても、こんな心理状態だからおずおずとなんだかわからないようなものの言い方しかできない。
会話が成り立たない、イヤだからなるべく話をしたくない。
そりゃあ友達もできませんし、コミュニケーションのあれこれが磨かれるなんてこともありません。
小学校から中学、高校と進むにつれて「なんちゃって」含む友達の数は減少の一途を辿っていきました。
暗黒すぎてどんな日々を送っていたのかもあまり覚えていなくて、進学して何を勉強したかったのかも覚えていません。
ただ、志望していた大学を受験することは直前までの模試結果などから難しいとなった。
そして、第二志望だった大学の夜間部と「すべりどめ」として受験した大学に合格したんです。
それじゃあ、夜間部へ行こうかなと。
でもこれまたよく覚えてないけど、両親や先生が夜学は社会人の方とかもいるから人間関係大変だからみたいなことをすごく言ってきて。
それを説き伏せてまでどうしてもという熱意もなかったので、すべりどめだった大学へ行くことになりました。
これを勉強したい!なんて燃えるものもなく希望もなく、たぶん負の暗黒オーラしか出てなかったから誰も近寄ってきませんよ。
周囲では、サークル飲み会バイトだいえーいってなってて。
そんなやりきれない感じで意欲もないけど、元からやらなきゃいけないことは意地でもちゃんとやりたいというところがあったんです。
記憶が消し飛んでる高校時代も、後から思えばもしかしてイジメだったんじゃない?とか骨折したとかあったんですが3年間無遅刻無欠席無早退で皆勤賞の盾をもらいました。
大学でも講義にはちゃんと出て、ちゃんと聞いてノートとってて。
そしたらテスト期間近くなると、突然ノート欲しい勢が湧いてくるんですよ。
うわー利用されてるなあと思いながら断る理由もないし、自己主張もできないしで後に残るは虚しさ。
このまま空虚なキャンパスで4年間を終えて、なにかどうにかなるのかなって。
一応早朝に2時間、近所のお店で開店前の品出しバイトというものは体験してみたんです。
マンガとか、音楽とかにお金を使いたくて。
開店前だから、ひととの接触も最低限。
それはそれで良かったんだけど、世界観が変わるとかそういう体験ではなかった。
そしてとうとう大学3年ハタチの夏ですよ、一念発起して「夏休みの短期バイト」をやろう!と。
選んだお仕事はリゾートバイトなどではなく運送屋さんのお中元仕分け、倉庫作業だったのですが..。
だけど、結果的には人生が変わったわけです。
つづく
【あとがき風味】
持病の悪化で入院後、さらに状態が悪化してなかなかハードである朝走馬灯的なものが見えたんです。
それで過去のことを思い出して、勢いでまとめたものがこちら。
単純に過去のエピソードなのですが、コンテンツ販売プラットフォーム「ブレイン」へ投稿してみようと思いノウハウ集っぽくまとめてみたのです。
まとめていたうちから、普通に回想録のようなかたちでも書きたいという構想が浮かんでいて着手してみました。
だから、Rebuilding(再構築)です。
ちなみに今回の「Vol.0」は、通称【愛と狂気】の内容に含まれていない前日譚的なものとなっています。
さてさて、この後はどんなテイストにしていこうかしら..(ノープラン)
⇒next episode
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