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社会で活躍できる子・勉強ができる子は○○心が高い

将来子どもが社会で活躍し,
幸せな人生を歩むためには,

IQの高さではなく,
集中力,忍耐力,コミュニケーション力など,
非認知能力が大切
だと言われています。

IQがそれほど高くなくても,
非認知能力が高ければ,
学力も自然とついてきます。

逆にIQが高くても,
非認知能力が低ければ,
年齢が上がるにつれ,
周りの子たちに追い抜かれてしまいます。

これまで様々な生徒さんを指導してきましたが,
特に大事なのは自制心だと思います。

自制心の重要性

例えば,宿題が出されたときに,
「めんどくさいなぁ」
「答えを写しておけばいいや!」
「ゲームの方が楽しいし」と
目先の楽しさを優先させる子は伸びません

「この宿題を先生は何のために出したんだろう?」
「この宿題をやるとどんな力がつくんだろう?」
「いい加減にやると,後から困るのは自分だよなぁ」
「勉強したほうが将来の自分のためになる!」
というように先を見通して,

「ゲームよりも宿題をやろう!」
と自分を律することができる子は伸びます。

目の前の快楽に飛びつくのではなく,
物事を長期的に考え,
将来の自分のためになることに
優先的に取り組める子は,
勉強も,スポーツや音楽など
自分が好きなことも極める
ことができます。

いくら才能があっても,
短期的にしか物事を見られず,
目の前の快楽に飛びつく子は
どのような分野においても
行き詰まってしまいます。

能力は高いのに,自制心が低いために,
勉強,部活,趣味が上手く行かない……
という子を実際にたくさん見てきました。

マシュマロ実験

子どもの自制心に関する実験をご紹介しましょう。

1960年代後半~1970年代前半に,
アメリカの心理学者ウォルター・ミシェルによって
次のようなマシュマロ実験が行われました。

①4歳の子どもを何もない教室に1人ずつ通し,
椅子に座らせます。

②マシュマロを1つ渡します。

③「15分間マシュマロを食べずに
我慢したらもう1つあげるよ。
マシュマロを食べてしまったら
2つ目はあげないよ。」
と言い,子どもを1人にします。

実験から18年後の1988年に,
マシュマロ実験を受けた子どもたちの
追跡調査・大学進学適正試験(SAT)を行ったところ,
マシュマロを食べるのを我慢できた子どもの方が,
その後も自制心があり,周囲からの評判も良く,
大学進学適正試験(SAT)の点数も高かった
そうです。

マシュマロを食べるのを我慢できた子・
食べてしまった子の
大学進学適正試験(SAT)の点数差は
210ポイントだったということです。

マシュマロ実験に参加した子どもたちは,
スタンフォード大学付属幼稚園の生徒で,
IQに差はなく全員優秀でしたが,
自制心の有無で成績に大きな差
が生まれました。

家庭でできること

自制心は家庭で高めることができます
次のような家庭教育をしていないでしょうか。

  • 子どもがやりたいと言ったことはすぐにやらせ,やめたいと言ったことはすぐにやめさせる

  • 先にご褒美をあげる

  • 目標を達成していないのにご褒美をあげる

  • 自分からやりたいと言って始めた習い事や部活をサボっているのに叱らない

  • 約束を破っても黙認する

子どもの自主性を尊重することと,
子どもの言いなりになることは違います


次のようなことをぜひ意識しましょう。

  • 習い事などを始める前に目標を決めておき,
    それを達成するまでは続けさせる

  • 子どもが自分で決めたことをやり抜けるよう励ます

  • 長期的な視点を伝える

    • 「将来こうなるから,今こうした方がいいね」

    • 「ここを踏ん張ったら,もっと楽しくなるよ!」

子どもが充実した人生を歩めるよう,
自制心を育む声掛け・接し方を心がけましょう

家庭教育のコンサルティングを実施しております。
ご興味がある方は,受講相談(無料)より
お気軽にお問い合わせください。


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