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新規就農準備&北海道移住日記

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2022年就農に向けて北海道に移住し、農業の研修を受けたり、地方都市での暮らしのいろいろについての日記を書いています。
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2022年5月の記事一覧

今日こそブロッコリー

今日こそブロッコリー

昨日は軽トラで2往復して、移植機と苗の準備をした挙げ句、ぬかるみにハマって全くブロッコリーの定植ができなかった。あーあ、今週はどうすればいいのやら・・・。

失意を抱えたまま、ぼくはつむぎを連れてドライブに繰り出す。こども園が休園。泣き面に蜂のような、不幸中の幸いのような複雑な気持ちだ。

車を走らせながら、周囲の畑の様子を伺う。農業に関わって4年目にもなるとなんとはなしに見てしまう。

「あれれ

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誤算

誤算

いや、なんか最初からちょっと嫌な予感がしてたんだよね。でも、なんとかなるかなと思ってたんだよ。

連日の雨で重くなった畑、畝にセットされた野菜移植機。その上には今や遅しと定植を待つ、無数のブロッコリー苗。移植機のエンジンをかけ、定植モードにセット。乗り込み、苗をセットし、メインクラッチを「入」に変える。

プスン、プスン、プスン・・・。

無情にも停止するエンジン。一度降り、もう一度スロットルを回

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昼寝

昼寝

つむぎの昼寝、それは週末のぼくらにとって最も重要な要素だ。のび太くんにとってのドラえもんのように、あるとないとでは人生が全く変わってしまう。

午前中はつむぎを連れてどこかに遊びに行く。週末のぼくらのいつもの過ごし方だ。ここで目一杯遊ばせて、健康的に体力を削っていく。

昼食を食べた昼過ぎ。ここが運命の分かれ道。

つむぎは家での昼寝が嫌いなようだ。「せっかく幼稚園がお休みなのにもったいなくて寝て

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コロソマは男で釣る! 北の大地の水族館に行ってきました

コロソマは男で釣る! 北の大地の水族館に行ってきました

「すいぞくかんいきたい」
つむぎの要望で今日は水族館に行くことに。オホーツクで水族館といえば「北の大地の水族館」だ。初見で読める人はいないであろう留辺蘂(るべしべ)に向かって車を走らせる。

1時間ほどのドライブを経て、水族館に到着。

館内に入るなり、勝手にトコトコ進んでいくつむぎ。水族館はかなり好きなようだ。

「おおきなさかながいるよ」「カメ!」「かわいいねぇ」

スピーディーにダーッと回っ

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iPad離れとレゴの飛行機

iPad離れとレゴの飛行機

つむぎはiPadが大好きだ。ことあるごとにiPadを持ち出し、You Tubeを見てみたり、幼児用のゲームをやってみたり。食事中のつむぎの前はiPadの定位置となっていた。

iPadはぼくらにとってもちょうどよかった。テレビだと、つむぎでは操作がよくわからないことがたくさんあり「あれやって」「それみたい」「ちがうぅ!」と、指令に沿って親が動く必要がある。

一方iPadは、ほとんど何も教えなくて

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海空のハルのおふたりがさいこうファームに来てくれました

海空のハルのおふたりがさいこうファームに来てくれました

ここ最近にわかにいそがしくなってきたさいこうファームに、海空のハルの料理長と運営会社の代表が来てくれました。

「海空のハル」知ってます?

リニューアルされた美幌峠の道の駅の目玉のレストランです。

↑カレーが美味しそう!

お二人は美幌の食材を探す過程で、僕らのところにも足を運んでくれたんです。嬉しい。

とはいえ、現在のさいこうファーム。まだ出荷できる野菜はゼロ。なんならあれも遅れているし、

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去年の負の遺産を片付けた話

去年の負の遺産を片付けた話

忘れもしない、昨年の7月15日。さいこうファームの畑で始めて育てたレタスたちが、全て出荷できないと判断された。厳しい干ばつと、もともとの土壌条件の悪さから、レタスは大きくならなかったのだ。

出荷できないレタス。小さいとはいえ、その下に敷かれたマルチを剥がすには大きな障害になる。誰かの手に届くのを夢見て育てていたレタスは、一瞬にしてナニモノにもなれない、ただ片付けなければいけないものに変わってしま

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うん、今日もけっこう頑張った

うん、今日もけっこう頑張った

午前4時、なんだかソワソワとして目が覚めてしまう。今日はやることが盛りだくさんだ。

まず、絶対にやるべきことが2つ。1つは、じゃがいもの畝の土壌処理剤散布。これは雑草を抑えるために実施する。そしてもう1つは、釧路新聞のコラム執筆。今日が締切なのでこれもマストだ。さらに欲を言えば、ブロッコリー畑の準備も進めたい。

一日をなんとか乗り切るポイントは、紡が起きる前の早朝だ。そう思っていたら、予定より

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二度目のさつまいも苗、その現状は?

二度目のさつまいも苗、その現状は?

ビニールハウスで子苗を採るために植えたさつまいも苗、それをみごと全滅させてから1ヶ月。

幸枝隊長の指揮のもと、諦めずに第2陣のさつまいも苗を投入してから3週間。

背水の陣ではじまった第二次さつまいも戦線は現在・・・。順調に大きくなっている!

中には枯れてしまったものもあるが、9割以上の苗からもっさもっさと葉が伸びている。すでに脇芽もちらほら。この脇芽を成長させて、本番の路地畑に定植する予定だ

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二歳の息子がお風呂でだでぃよりママを選ぶシンプルな理由

二歳の息子がお風呂でだでぃよりママを選ぶシンプルな理由

つむぎはなかなかお風呂に向かおうとしない、それでも、いったん入るとかなり長風呂だ。面倒ではあるけれど、入ってしまうと楽しいらしい。一緒に入っている親の方がのぼせてしまうくらい、湯船で遊び続ける。

幸枝さんとお風呂に入り、いつもどおりなかなか出ようとしない。

「つむ、ママ出るよ。つむも出よ!」
「でない、まだあそぶの」

そろそろ出たい幸枝さんとまだまだ遊びたいつむぎのいつものせめぎあいだ。そん

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ピンクに染まる、東藻琴の芝桜公園

ピンクに染まる、東藻琴の芝桜公園

今年も行ってきました、東藻琴の芝桜公園。公園に着くと、そこは当たり一面きれいなピンク色。青い空、ピンクの芝桜、黄色のTシャツと長靴のつむぎ。いい感じ。

昨年の写真を見ると、つむぎはそのときも黄色い長靴を履いて元気に園内を歩き回っていたようだ。ちなみに長靴はサイズが一回り大きくなっている。後ろ姿もこの一年でだいぶ大きくなったのかな?

今年のつむぎのテーマはカメラマン。ママから借りたデジカメを首に

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北海道新聞の「ひと2022」のコーナーで紹介してもらいました!

北海道新聞の「ひと2022」のコーナーで紹介してもらいました!

北海道新聞の「ひと2022」のコーナーで紹介してもらいました!5月20日朝刊の3面。なんと全道面の記事です。やったね。

インタビューでは、1つ聞かれたら、10答えてしまう。相変わらずの話好きっぷりを発揮して、あれこれ、それこれ、どれこれ?と話してしまいましたが、記者の青山さんが10を編集してより良い1に変身させてくれました。

ぼくのこれまで、美幌への移住の経緯、現在のぼくら、これからやりたいこ

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新規就農1年目は戦慄迷宮を歩むが如し

新規就農1年目は戦慄迷宮を歩むが如し

ロータリー、野菜移植機、ポテトプランターなどなど、新規就農1年目の今年、初めて自前の農業機器を使う場面が何度も到来する。そのたびに、「本当に動くかなぁ?」「もしダメだったらどうしよう」「あぁ、不安・・・」と、一歩踏み出すのに時間がかかっていた。

それでも、日々成長してく苗にお尻を叩かれるようにしてメンテナンス、動作確認、作業実施とひとつひとつなんとかハードルを越えてきた。それはまるで、びくびくし

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つむぎとお散歩からのじゃがいも培土

つむぎとお散歩からのじゃがいも培土

「じゃぁ、いく!」
「え、どこいくの?」
「おさんぽ」

早めの朝食後、登園まではまだ時間がある。つむぎ、ひさしぶりにこども園前のおさんぽを要求。

「うーん、どこいくの?」
「おとなり!」
「そうかぁ、いくかぁ」

どどどどっと裏玄関に走っていくつむぎ。あとをついていくぼく。玄関を出て、いつもどおりアンパンマンの三輪車にまたがるつむぎ、後ろを押すぼく。

「朝のパトロールだね」
「うん、パトロー

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