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「何してる時が楽しいの?」に答えられない

おそらく聞く人にとって深い意図はないのだろうし、それほど重たい質問ではない。

「何してる時が楽しいの?」

今まで何度か聞かれたことがあるはずなのに、「出身はどこですか?」みたく反射的に答えられない。聞かれる度にいつも「何してる時が楽しいかな?」と自分自身に問いかけてみる。

「んー、何ですかねぇ」とワンクッション挟んでみるけれど、たいてい、「散歩してる時ですかね」とか「YouTube観てる時ですかね」と答える。

答えた後に、「うわぁ、何かしっくりこない」と一人反省会が始まる。

何て答えるのが正解だったのだろうか、いや、何て答えるのが自分にとって納得解だったのだろうか、と。

「楽しい」は、「楽しい」で良い。
「嬉しい」は、「嬉しい」で良い。
「悲しい」は、悲しいで良い。

そのままで良い。

「楽しいけど、ありきたりだしな」
「楽しいけど、そんなに得意ではないしな」

「楽しい」に逆接なんていらない。

「楽しい」と直感的にでも思うなら、それが「楽しい」という感覚で、それ以上でもそれ以下でもない。

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自己分析や自己理解、自分探しで最も大事なのは、「自分に正直でいること」かもしれない。

そもそも向き合う相手、すなわち「自分自身」が何かで飾られていたら、本当の自分は分からない。

決して他者には言えない何か、言葉にできない心の内、本音、それらを勇気を持って自分自身に言えるかどうか、自分に正直でいられるかどうかが大事だと、僕なりに自分と向き合ってきてそう感じる。

そういう意味では、自分一人で自分と向き合う意味は、それなりにあると思う。

もちろん、自分でも気づけない本音を引き出してくれる他者の存在も大きいけれど、誰にも言えない何かをまずは自分に言ってみることが、ファーストステップの人もいるだろう。


おいおい、そういえば「趣味」も答えられなかったっけ。

初対面での会話、これじゃあほとんど成立しないじゃん。


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