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最近、小説を読む気になれない

「趣味はなんですか?」と聞かれれば、たいてい「小説を読むこと」と答えていたけれど、どうもそれが難しくなってきた。

かれこれ半年くらい全く小説を読んでいない。

どれだけ日々忙しなく過ごしていても、小説を読んでいる時間は特別で、心身ともにリラックスできる数少ないひと時だった。

ただ、最近は小説を読む時間が「もったいない」と感じている自分がいる。

自分は、読み始めたらそのまま最後まで読んでしまいたい人だから、一冊読もうと思ったら、少なくとも2時間程度は必要になる。

その2時間、たった2時間のはずなのだけれど、もったいなく感じてしまう。

別に、他の何かが立て込んでいたり、そもそも日々忙しなく過ごしているわけでもない。むしろ、一日の中で無駄に過ごしている2時間さえあるくらいで。

・何かを得ないと
・この2時間を有益に過ごさないと

無意識のうちに、そう考えてしまっているっぽい。

これには、どのような深層心理があるのだろう。

「小説を読むことが趣味」と言えている時は、その時間が有益かどうかなんて一切考えていない。ただただ「小説を読みたい」という願望に正直でいるだけだ。

何かに焦っているのかもしれない。

単語で表現するなら、「成長」、「成果」、「結果」、「収益」、このあたりだと思う。

noteを書くことも最近、小説を読まなくなったのと近しい状態に陥りつつある。

書きたいから書く

それ以上でもそれ以下でもないのだけれど、「このまま書き続けた先に何があるんだろう」とか「何のために書いているんだろう」とか、色々と複雑に、面倒くさく考えてしまっている。

きっと、こういう“モヤモヤ期”みたいなのを経て、自分なりの意義だったり目的を見出せるのだと思うけれど、そう分かってはいても、今この瞬間はやはりもどかしい。

話を小説に戻すと、読まなくなった理由は意外とシンプルで、「落ち着いた日々を過ごせているから」な気もしている。

小説を読まずとも、「心身ともにリラックスした状態を作れているから」かもしれない。その分、別な何かに焦燥感やモヤモヤを感じているのだけど。

ある意味、「小説を読みたい」と感じるかどうかが、自分自身の心の状態を表している、とも言える。

だから、「最近、小説を読む気になれない」のではなく、「最近、小説を読む気になるほど追い込まれていない」の方が正しい。


きっと、今度は「追い込まれないとやっぱり無理だ」なんて文章を書いている気がしてならない。

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