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やりたくないことを、やらない

「やりたいことをやる」のは難しい。

だから、やりたいことをやっている人が眩しく見えるし、嫉妬もする。

やりたいことはそう簡単に見つからないし、やりたいことがあってもそれをやるのが難しい場合もある。

そう考えると、やりたいことをやる難易度はかなり高い。

けれど、いわゆる“やりたいことをやっている人”が、実は“やりたくないことをやらなかった結果、やりたいことをやれている”のだとしたら、何だか希望が持てる。

要するに、やりたいことを見つけるという足し算ではなく、やりたくないことをやらないという引き算をした結果やりたいことが残った、みたいな感じ。

実際、やりたいことよりも、やりたくないことの方がパッと思い浮かびやすい。

・誰でもできる単純なことはしたくない
・画面に向かって黙々と作業するのは嫌だ
・時間に縛られたくない

「したくない」も「したい」と同様、れっきとした自分自身の願望であり意思だ。

「したくない」は見方によって「わがまま」とも言えるけれど、それは「したい」も同様で、願望とわがままは紙一重。

何かをやろうかやるまいか選択を迫られた時も、やりたいと思ったかどうかではなく、やりたくないと思ったかどうかで考えてみると、案外すんなり選べるかもしれない。

やりたくないとは思わなかったからやってみる。

実際に口に出すと回りくどい感じがするけれど、まぁ良しとする。

やりたいことを見つけようと幅広く手を出してしまいがちだけれど、やりたくないと決めて“残ったもの”に集中することで、本当にやりたいことが見つかる人もきっといる。

やりたいことって、そう簡単に見つからないんだよな。本当。

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