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「明日こそ」で過ぎ去った、数々の明日

「明日こそ」

そう決意して、一体何度の明日が過ぎ去っていったのだろう。

それは本当に明日じゃないとできないことだったのだろうか。

今日それに取り組むことは本当にできなかったのだろうか。

そんな後悔と嫌悪感も明日にパスできれば少しは楽だけれど、あいにくそうはいかない。

「明日」に夢を見過ぎなのだ。

今日できることを明日にやろうとする人間が、明日劇的に何か変化しているなんて、そんな淡い期待をするなんて、脳内のお花畑が満開過ぎる。

明日やろうは馬鹿やろう。

絶対に明日じゃないとできないことでない限り、明日“でも”できることは、今日やった方が良い。

いいか、絶対にそうなんだ。

だから、明日こそは...。


もし、自分が今生きている人生が1度目の人生ではなく、2度目の人生だったら。

たまに、そんなことを考える。

実は、今生きている人生は繰り返されていて、随分前に自分の人生は一度終わっている。

そんな過去とも未来とも言える自分が、自分の人生をやり直すために、この世界を司る神に頭を下げ、毎日を1からやり直しているのだ。

1度目の人生を送った自分は、何となく日々を過ごすと後悔してしまうと分かっているから、毎日を全力で生きようとする。

ちなみに、神曰く3度目は無いらしい。

だから、泣いても笑っても、今生きている人生が最後のチャンスなのだ。

2度目の人生も、ただ何となく過ごして終えてしまうのか、命運は今を生きる自分にかかっている。

自分自身を、そんなファンタジックな設定の主人公に見立てると、何だか少しワクワクする。


毎朝目が覚める時は、眠りからの目覚めではなく、生まれ変わった瞬間。

その奇跡を噛み締めて、今日を全力で生きるんだ。

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