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今期「覇権」アニメ、早くも2作品に絞られてしまった

よくアニメファンの間で、「今期の覇権はどの作品か?」という話題が出るよね。
覇権アニメって、近年よく耳にする言葉である。
この言葉の定義を正しく表現すると、

「1クール、もしくは1年間の中で、最もDVD/Blu-rayを売り上げたアニメ」

ということらしい。
・・そう、ここは誤解されがちな部分かもしれないね。
覇権アニメ=最も視聴者数の多かったアニメだという勘違い。

いや、DVD/Blu-rayが一番売れたアニメは、その多くが最も視聴者数の多いアニメだったといえなくもないので、このへんは難しいところである。
・・だけど、皆さんはこう思わないか?

「一番人気があったアニメを知りたいのなら、そんなの視聴率を調べれば一発じゃん?」


確かに、その通りである。
じゃ、ビデオリサーチ調査における、先週の視聴率アニメ部門をチェックしてみよう。

<10/28~11/3アニメ視聴率ランキング>


【1位】サザエさん
(個人視聴率4.5%)(世帯視聴率6.6%)

【2位】名探偵コナン(個人視聴率4.1%)(世帯視聴率6.8%)

【3位】ちびまる子ちゃん(個人視聴率3.2%)(世帯視聴率5.0%)

【4位】ドラえもん(個人視聴率2.5%)(世帯視聴率3.9%)

【5位】青のミブロ(個人視聴率2.4%)(世帯視聴率4.4%)

【6位】クレヨンしんちゃん(個人視聴率2.1%)(世帯視聴率3.5%)

【7位】ドラゴンボールDAIMA(個人視聴率1.5%)(世帯視聴率2.7%)

【8位】おさるのジョージ(個人視聴率1.5%)(世帯視聴率1.8%)

【9位】おしりたんてい(個人視聴率1.5%)(世帯視聴率1.7%)

【10位】ワンピース(個人視聴率1.4%)(世帯視聴率2.4%)

なるほど。
なんのかんの言いつつ、たとえ令和であっても相変わらず「サザエさん」は一番強いってことね。
逆に意外と弱いなと思ったのが、「ワンピース」だ。
おしりたんてい」なんかに負けてやがる。

「おしりたんてい」

こんな顔が尻みたいなキャラに負けるとは、ルフィが不憫でならない。
あと、意外な健闘が「青のミブロ」(少年マガジン原作)。
これは新選組ネタのアニメで、準主役が「斎藤はじめ」らしく、こんなのはどう考えても講談社による今期「るろうに剣心」潰しやないか・・。

ところで、上記ランキング見て「Reゼロは?」とか「ダンダダンは?」とか思った人もいるかと。
・・うむ、それらの視聴率は全てTOP10圏外である為、具体的な数値までは分からない。
大体のパターン、「深夜アニメ」というものは視聴率1%未満の数値になるものらしい。
つまりゼロコンマの数字であり、そのレベルの極小の数字をいくら検証したところで、さほど意味をなさないだろう。
深夜ゆえ、録画して後日に見る人も多いはずだし、あるいは配信の方で見る人も多いはず。

で、そういうのを全部ひっくるめた「本当の視聴者数」というのがデータとして発表されてりゃいいんだが、そのての正しい数値は常に分からないものである。
・・いや、日本のどこかに集計マニアみたいな人がいて、各世帯の録画状況や各サブスクの視聴ランキングを全部網羅したものを発表してるのかもしれないけど。

ちなみに、何となく私が小耳に挟んだ「Amazonプライム」視聴数TOP3

【1位】ブルーロック
【2位】MFゴースト
【3位】ダンダダン

「ブルーロック」

さらに、何となく小耳に挟んだ「録画ランキング」TOP3

【1位】チ。
【2位】ドラゴンボールDAIMA
【3位】ブルーロック

「チ。」

・・ね?
結局みんなバラバラで、正直よく分からんのよ。
その点、ゴールデンタイム放送のドラマはいまだ「視聴率」を明確な基準にできる分、まだ話が分かりやすくていいよね。
深夜アニメの方は、とにかく人気の実態が分かりにくくってしようがないわ。

いや、だからこそ、覇権=DVD/Blu-rayの売上首位という一切のゴマカシがきかないものにしてるんだろうよ。

じゃ、ここで過去の「覇権」を振り返ってみようか。

<2023年アニメ円盤売上ランキング>

【1位】呪術廻戦

【2位】鬼滅の刃

【3位】にじよん

【4位】幻日のヨハネ

【5位】推しの子

<2022年アニメ円盤売上ランキング>

【1位】リコリスリコイル

【2位】ぼっちざろっく

【3位】ラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

【4位】アイドリッシュセブン

【5位】ようこそ実力至上主義の教室へ

なるほどね。
覇権は去年が「呪術廻戦」、一昨年が「リコリスリコイル」ということでした。

それはそれで納得の結果として、ちょっと気になるのは2位~5位の内容である。
にじよん」や「幻日のヨハネ」って何だっけ?
私は一度も見てない。
どうやら、「にじよん」は「ラブライブ」SDキャラのショートアニメで、「幻日のヨハネ」は「ラブライブサンシャイン」のスピンオフ的なやつらしいね。

「にじよん」

・・ほぉ、こんなのが「葬送のフリーレン」に勝っちゃうのか?


と考えると、ホントにDVD/Blu-rayの売上を「覇権」の基準にしちゃうのもどうかと思ってしまうよなぁ・・。
あと、傾向的に「円盤が売れやすい要素」が最初からミエミエじゃん?
ようするに、こういうことでしょ↓↓

<「覇権」に必要とされる3大条件>

①萌えキャラ(かわいい女子、イケメンも可)を出すこと

②作品に音楽を絡めること

③登場人物が学生(10代)であること


非常に分かりやすい傾向だよね。
上に挙げた10作品のうち、5作品が音楽系だし。
どうやら「ラブライブ」シリーズは毎度のように円盤売上がいいらしく、今となってはサンライズとして「ガンダム」よりよっぽどおいしいコンテンツだろう。

「ラブライブ!スーパースター」

そういや、今期もまた「ラブライブ」やってるんだっけ?
しかし、これもそろそろマンネリが怖い頃に差し掛かってることだろうし、私がサンライズにテコ入れとして提案してみたいのは、

敢えて、富野由悠季に「ラブライブ」の監督をさせてみることだよ。

きっと富野さんなら、「ラブライブ」で<舐めたくなるようなオンナノコ>を表現してくれるはず。

富野さんなら、センターはこの人(cv榊原良子)で確定だろう

多分、最終回はライブ会場に落下してくるコロニーへの対処でバタバタすると思う。

ライブで熱狂する、会場のファン

もうね、富野さんは熱い人だし、収録スタジオに罵声が飛び交うのはもはや必然で、きっと声優さんたちは泣き叫ぶし、めっちゃ迫力ある音源になると思うよ。
もし、それを実現してくれるなら、私「ラブライブ」の円盤買うぞ。

「ドラゴンボールDAIMA」

あと、今期の「ドラゴンボール」は悟空がまた小っちゃくなったんだね?
おそらくこれは、敢えて上記「覇権」3条件の③に寄せていったんだろう。
大体、今まで主人公が「子持ちのお父さん」という設定がイケてなかったんだ。
思えば、あんな評価高かった「フリーレン」が「覇権」獲れなかったのも、主役が未曽有の高齢者(1000歳以上)で、③の条件に大きく外れてしまったのが痛かったはず。
・・そう考えると、今回の「DAIMA」はマジで狙ってきてるかも?

「Reゼロから始める異世界生活」

ただ、私は今期「覇権」筆頭候補は「Reゼロ」だと思うのよ。
その理由は、割とこれが「覇権」3条件にうまくフィットしてるからさ。

①⇒もともと、萌え要素は申し分ない
②⇒アイドル(吟遊詩人)リリアナの投入が活きてくる可能性あり
③⇒学生ではないが、大体みんな10代の若者っぽい

内容としては評価の高い「チ。」でも、①~③の条件を照らし合わせると、「覇権」はほぼ絶望(全ての条件が外れている)。
ブルーロック」は、条件①の部分であまりにもオトコ要素ばかりが強すぎないか?
その点で若干マイナス。
まだバランスでいえば、「ダンダダン」の方がいい。
特に本作ヒロインの桃は、今期アニメの中でも個人的に最強だと思うわけで。

「リコリコ」でブレイクした若山詩音、めっちゃイイ感じにキテるね

ということで、「覇権」候補は「Reゼロ」と「ダンダダン」に絞られてるといっていいんじゃない?

・・あ、最後にひと言だけ言っておきたいんだが、

「覇権」アニメ=最も面白いアニメ


ではないからね?
くれぐれも、そこだけは誤解のないように・・。


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