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障害福祉に飲食のプロが関わる

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飲食店で働くプロが障害福祉事業所を始める事で様々な変化が生まれました。飲食のみならず、自分の得意を生かして障害の有無に関わらず世の中に良い商品、サービスを提供したいという想いがあ… もっと読む
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#就労継続支援

支援者と、利用者と、工賃と、お金

支援者と、利用者と、工賃と、お金

就労継続支援B型で渡される工賃。
(就労継続支援B型では、雇用契約を結ばないので、工賃という名目で給料を利用者に支払います。)

今日は、その工賃やレクリエーションを通じてお金についての学びを深めるという話。

1、工賃

私の事業所では、初め、現金で工賃を支給日に渡してました。
素直に喜ぶ方もいれば、ドキドキしながら、持って帰る人もいます。

今は、振り込みにしています。
(現金支払いは、これる

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6月の就労支援で時間が取られる、処遇改善加算の実績報告(準備しておくこと)

6月の就労支援で時間が取られる、処遇改善加算の実績報告(準備しておくこと)

6月、ただでさえ雨が多くて、テンションが下がりがちなこの時期、追い討ちをかけるように、届く実績報告の通知。

子供の時は、宿題を先延ばしして、ギリギリアウトな生活を送ってましたが、最近は仕事が滞る方が嫌になってきたので、すぐに取り掛かることにしています。

 こうなるのが、わかっていたのに、なぜやってなかったんだろう。とこの記事は自戒の念も込めて、これを毎月やっておけばよかったという事を。

実績

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支援員が言っては(思っては)いけない言葉

支援員が言っては(思っては)いけない言葉

 飲食と障害福祉を一緒に行うためには、いろいろと整備して仕組みを作っていく必要があります。
 飲食店経営の本やnote、福祉サービスの情報など、それぞれでは存在するけど、一緒になってるものはほぼないので、いつも考えることになります。考えるのが好きな人は向いていると思います。

 そんな中で、タイトルにもありますが、支援員が言っては(思っては)いけない言葉があるので、それは何か?という話です。

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発達障害があっても働ける飲食店を多店舗展開したい。という夢

発達障害があっても働ける飲食店を多店舗展開したい。という夢

 私は今、飲食店と、障害福祉での菓子製造の2拠点で働きつつ、大阪の飲食✖️福祉のアドバイザー的な関わりをしています。

これから目指す事

 私たちは、障害を抱えている方々も働く環境を提供する飲食店を展開することを目指しています。それと、充実した生活を送ることができる社会の実現です。
欧州では、フランスの「ジョワイユ」やオランダの「ブラウニーダウニー」が好例で今年中に訪れる予定です。
https:

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就労系支援B型で働く利用者は大人として対応する

就労系支援B型で働く利用者は大人として対応する

 障害を持つ方が一般の雇用契約を結ぶのが難しく、通所する働く施設として就労継続支援B型がある。(雇用契約と支援があるのが就労継続支援A型)

この就労継続支援B型には、障害を持つ方が対象となり、軽度〜重度の方も利用している(事業所による)

さて、そんな就労継続支援B型では、働く場を提供としている所も多く、その働いて得た収益の中から利用者には工賃が支払われている。

一例

 私が所属している事業

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【支援】入所2、3ヶ月目に起こるあるある

【支援】入所2、3ヶ月目に起こるあるある

就労継続支援のお話です。

通所、2、3ヶ月すると、良くも悪くも環境に慣れ、本来の姿が垣間見えることがあります。
 良い面は、緊張が取れ、人間関係も築けるようになっているので、過緊張による心身の疲労が軽減されている事。
 悪い面は、緊張が取れた事によるルールやマナーを超えるほど自我が出る事です。

ただ、この(事業所にとっての)悪い面は、本人には自覚もなく行動に出ることが多いので、正しい行動の伝え

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就労継続支援、利用者の評価方法

就労継続支援、利用者の評価方法

私が所属している、就労継続支援では、年に2回工賃の査定を行います。

業績によっては、全員一律で工賃レベルの引き上げをすることもありますが、基本的には個々人の評価により査定を行います。

今回はその評価基準にしている事です。

1、職業準備性のチェックリストを活用

https://www.nivr.jeed.go.jp/research/kyouzai/p8ocur0000000z8w-att/

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支援現場で起こりがちな配慮と遠慮の間違い

支援現場で起こりがちな配慮と遠慮の間違い

 障害福祉の支援現場では、利用者に対して配慮が必要な場面があります。いわゆる合理的配慮です。

 例えば、学習障害(LD)の方に対して漢字ではなくルビを振って伝える。などもその一つ。
他にも、感覚優位の方に対して外部刺激がかかりにくい個別の環境を用意する。や、指示理解が難しい方には、一つ一つの指示を分けて、カードで支援を行うなど

 ここまでは、納得できるかと思いますが、場面によっては障害から難し

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就労支援:キャストの問題行動と背景

就労支援:キャストの問題行動と背景

1、自傷行為
2、他害
3、ものにあたる。

稀に、この場面に遭遇する福祉の現場。

事業所では、この対応に対してしっかり備えておきたいところ。
1、2に関しては、対応を間違えると、強化していく可能性もあるので、正直、専門家(精神科の医師など)と連携をとりながらの方がいいが、難しい場合は、そうなった場合どのように対応するか?を事前に準備、共有しておく必要もある。

1、自傷行為の対応これまでの少な

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飲食と福祉「これからの働き方。」

飲食と福祉「これからの働き方。」

これまでの10年とこれからの10年を考えるキッカケとして先日、ヒトサラさんが動画コンテンツを発信していたので、それについて思ったことを書き止めておきます。(全然まとまった文面にはならないと思いますのでご容赦ください。)

今はコロナの事もあって、非常に早いスピードで世間が動いている状況の中ですが、10年後を見据えて何をしていくか?飲食業に関わる自分がこれからの働き方や生きがいについてどのように仕事

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福祉職員・処遇改善加算実績報告のやり方

福祉職員・処遇改善加算実績報告のやり方

市のHPで、福祉介護職員処遇改善加算の報告をするようにと掲示板に連絡がありました。

(見落としがちなので、このあたりのシステム改善(通知方式にする)が必要と感じますので、今度行政に聞いてみます)

さて、今年で3回目となる実績報告、1年目はデータを集めるのにかなりの時間がかかりました。

2年目は何のデータがいるのかがわかっていたので、時間は半分くらいになりましたが、それでも1日仕事になってしま

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福祉を経験すると人材育成能力が倍になる

福祉と飲食業をしている高橋です。

4年ほど障害福祉の現場と関わっていますが、利用者さんのことを考えて、支援会議などをしていると、人材育成能力が上がっていると思う今日この頃です。

簡潔に言えば、相手のことを深くしり、考えることが人材育成能力を向上させるヒントになります。

さて、では早速どんなシチュエーションで人材育成能力が上がっているのかを紹介します。

利用者さんに対して行うこと3選

1、

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