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障害福祉に飲食のプロが関わる

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飲食店で働くプロが障害福祉事業所を始める事で様々な変化が生まれました。飲食のみならず、自分の得意を生かして障害の有無に関わらず世の中に良い商品、サービスを提供したいという想いがあ… もっと読む
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記事一覧

問題行動を減らすために注意をしたら、問題行動は減るのか?就労支援

問題行動を減らすために注意をしたら、問題行動は減るのか?就労支援

就労支援に限らず、子育てにも当てはまる事だと思います。
(この考え方はABA(応用行動分析)を元に考えられたものです)

成人とは言え、つい先日まで、支援学校に行っていた方もいるので、このような場面はあるのではないかと思いましたので記事にしました。

1、問題行動とは

・作業とは、全然関係ない事を話し出す
・突然、ミスを繰り返す
・泣く
など、作業する上で相応しくない行動を問題行動としていますが

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就労継続支援B型 みんなで旅行に行った話 Always together

就労継続支援B型 みんなで旅行に行った話 Always together

 1泊2日、初めての泊まりでのレクリエーション。
場所は、和歌山県アドベンチャーワールド。私たちも商品作りをしてお世話になっていて、いつか皆で訪れたいと言っていた場所。
とても素敵な思い出の二日間となり、私自身も感慨深い経験になリました。

経緯

昨年の夏頃に、助成金の案内を受け取りました。
その内容の中には、普段できないような活動にもご活用ください。という文言が入っており、かねてより「和歌山に

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自分の中の現状維持バイアスを外すには、普段と違う行動をする。

自分の中の現状維持バイアスを外すには、普段と違う行動をする。

 自分は、そんな事はないと思っていても、今の安定があるとそれを守ろうとしたり、外部から来る突然の申し入れには、多少なりとも何らかのストレスを受ける事があります。
 また、今のままが良いと思えば、自分から新しい事をしなくなり、同じお店に行ったり、同じ服を着たり、同じ道を使ったりと、効率的かもしれませんが、刺激がない日々を過ごしてしまいます。

先日、気になっていた福祉事業所があったので、見学に行って

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フランス 凱旋門のすぐ側、一等地にあるカフェ Joyeux

フランス 凱旋門のすぐ側、一等地にあるカフェ Joyeux

オランダで3日過ごした後は、パリへ。
一人旅と新婚旅行で来ていたので、オランダよりも落ち着きます。
とはいえ、20年ぶりくらい。

パリの目的の一つがこちらのJoyeux というカフェです。フランスでもオランダのブラウニーダウニーのように、障害を持つ方が働くカフェが他店舗展開され、そのアイテムなどは近くのスーパーでも並ぶほど広がってきています。
こちらは、メニューをカウンターで注文して、席で待つス

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オランダ アムステルダムからブラウニーダウニーへ その1Uithoorn

オランダ アムステルダムからブラウニーダウニーへ その1Uithoorn

 オランダには、今フランチャイズで広がっている大人気のカフェがある。それが、brownie&downies 知的障害を持つスタッフが働くカフェだ。

今回は、この記事やyoutubeで拝見した動画(動画の店舗は南アフリカ、ケープタウンの支店)から、親和性と目指すものの共通の価値観があったので、オランダに飛び実体験したので、その感想を。

1、アムステルダムからバス、電車で1時間のこちらが1件目

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福祉事業所での、やりたい事リストを準備する

福祉事業所での、やりたい事リストを準備する

早いもので、もうすぐ年末ですね。
年越しにあたって、振り返りと来年の目標を気持ち新たに立てられる方も多いと思います。
今年中にやり残した事も、来年に繰り越したりとする事もあるかと思いますが、私は自分のやりたい事の中に事業所で成し遂げたい事も入れて考えるようにしています。

私の目標

来年は、皆で卸先のアドベンチャーワールドに行くという事を目標にしていますが、実は去年、助成金の募集があり、普段でき

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就労継続支援B型の工賃を上げるお菓子の生産活動

就労継続支援B型の工賃を上げるお菓子の生産活動

授産品で多いお菓子と購入者

就労継続支援B型で作られる製造物は、授産品と呼ばれてます。
目的としては、障害を持つ方が社会参加の就労を行う。というのが主な目的です。

なので、このような活動を行なっていたり、身内に実際働いている人がいると、販路がわかり、授産品だけを扱う実店舗やオンラインショップで購入できます。
印象は、割と手頃なものが多く、食品はクッキーや、コーヒー豆など、常温で日持ちするものが

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あえて、支援(手助け)をしないという選択をとる

事業所に行くのが週に1〜2回程度なので、支援員の様子、キャスト(利用者)の変化などは、よく分かります。
 
 先日、事業所に行った時の事。
Aさん(利用者)が片付けが苦手で、それは周知されていたので、先回りして支援員が片付けの準備を進めていました。

このような事は、どの事業所(あるいは家庭で小さい子供がいる時)でもあると思うのですが、相手への理解度が高いほど、何も言わなくても、相手の事がわかり次

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支援者と、利用者と、工賃と、お金

支援者と、利用者と、工賃と、お金

就労継続支援B型で渡される工賃。
(就労継続支援B型では、雇用契約を結ばないので、工賃という名目で給料を利用者に支払います。)

今日は、その工賃やレクリエーションを通じてお金についての学びを深めるという話。

1、工賃

私の事業所では、初め、現金で工賃を支給日に渡してました。
素直に喜ぶ方もいれば、ドキドキしながら、持って帰る人もいます。

今は、振り込みにしています。
(現金支払いは、これる

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食材にも【リフレーミング】を

食材にも【リフレーミング】を

リフレーミングを使えると、悩み事が減って世の中が明るく感じます。
人だけじゃない部分でも活用したらより楽しくなりました。

コミュニケーション心理学で使われる「リフレーミング」ですが、これは食材にも使えますので、福祉と料理人をやっているので気づいた目線の話です。

この記事でもあるように、リフレーミングとは、物事を考える枠組み(フレーム)を変えるということです。

つまり、ネガティブな部分を見るの

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6月の就労支援で時間が取られる、処遇改善加算の実績報告(準備しておくこと)

6月の就労支援で時間が取られる、処遇改善加算の実績報告(準備しておくこと)

6月、ただでさえ雨が多くて、テンションが下がりがちなこの時期、追い討ちをかけるように、届く実績報告の通知。

子供の時は、宿題を先延ばしして、ギリギリアウトな生活を送ってましたが、最近は仕事が滞る方が嫌になってきたので、すぐに取り掛かることにしています。

 こうなるのが、わかっていたのに、なぜやってなかったんだろう。とこの記事は自戒の念も込めて、これを毎月やっておけばよかったという事を。

実績

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支援員が言っては(思っては)いけない言葉

支援員が言っては(思っては)いけない言葉

 飲食と障害福祉を一緒に行うためには、いろいろと整備して仕組みを作っていく必要があります。
 飲食店経営の本やnote、福祉サービスの情報など、それぞれでは存在するけど、一緒になってるものはほぼないので、いつも考えることになります。考えるのが好きな人は向いていると思います。

 そんな中で、タイトルにもありますが、支援員が言っては(思っては)いけない言葉があるので、それは何か?という話です。

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発達障害があっても働ける飲食店を多店舗展開したい。という夢

発達障害があっても働ける飲食店を多店舗展開したい。という夢

 私は今、飲食店と、障害福祉での菓子製造の2拠点で働きつつ、大阪の飲食✖️福祉のアドバイザー的な関わりをしています。

これから目指す事

 私たちは、障害を抱えている方々も働く環境を提供する飲食店を展開することを目指しています。それと、充実した生活を送ることができる社会の実現です。
欧州では、フランスの「ジョワイユ」やオランダの「ブラウニーダウニー」が好例で今年中に訪れる予定です。
https:

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就労系支援B型で働く利用者は大人として対応する

就労系支援B型で働く利用者は大人として対応する

 障害を持つ方が一般の雇用契約を結ぶのが難しく、通所する働く施設として就労継続支援B型がある。(雇用契約と支援があるのが就労継続支援A型)

この就労継続支援B型には、障害を持つ方が対象となり、軽度〜重度の方も利用している(事業所による)

さて、そんな就労継続支援B型では、働く場を提供としている所も多く、その働いて得た収益の中から利用者には工賃が支払われている。

一例

 私が所属している事業

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