見出し画像

これぞ荒療治の真骨頂③~激痛に耐え抜いた3時間の後に・・火!~

(閲覧注意!この話の中で痛々しい写真が出てきます。苦手な人はあらかじめ読まないでください。)

レンゲの腹で全身しごかれまくった私の体は、3時間後、
全身内出血で赤と青のシマウマ状態になりました。

(どんな治療が行われているかの経緯はこちらで見てください↓↓)


・・・なるほどね~。

だから長袖の服を持って来いって事ね。
そら、この全身内出血で歩いたら、どんな暴行を受けて来たかと思われるでしょう。

すねの横ッ側、筋が切れたか!?くらい痛くてすぐには足が床につけません。そーっと馴らすように騙し騙し立ち上がります。

全身植物の精油だらけのベタベタの体を、渡されたゴワゴワでガッサガサの紙ナプキンで拭いて、それでもベタつく体にそのまま長袖を着せて、ギシギシたわむ階段を下りると、緑というか、黒いドロドロのスープが治療後のドリンクとしておかれていました。
豚の脊椎エキスを煮出したという、そのドロドロギトギトスープを
飲むと空腹も落ち着きました。(所謂豚骨スープってヤツですね。もちろんラーメンスープみたいな味付けはしてないし、他に薬草たっぷりの漢方スープですから美味しくはないです。)

って言うか、痛過ぎてもう空腹なんてどうでもよくなってました。

一息つくと、秋先生が治療前に予告した「火の治療」の開始です。

120129大嶼山5

(ひいいいいっ、マジでまだやるの?!)

「とりま、今日は片足だけやって、効果を実感したらもう片方やったらええわ。」
というわけで、再びあのお風呂椅子に座ると、3時間のカッサを終えてグッタリヘロヘロの私の膝を秋先生が端っこから順番に指で押さえていきます。

「痛い!」
と私が痛みで飛び上がる部分に、油性の(←!)マジックで
点をつけていきます。10個くらい。

自家製だと言う、ロープのように束ねられた、ふにゃんふにゃんと自由自在に曲がって折れない不思議な線香に自分が吸っているタバコから火をつけます。

(・・・・それって衛生的にどうなの・・・・。)

という不安とは裏腹に、秋先生、おもむろに、その火のついた
線香を私の膝に直接「ジュッ!」とつけました。まさかの根性焼き!!


「ジュッ!」「ああっ!」「ジュッ!」「いやああぁぁっ!」「ジュッ!」「はうううぅっ!」「ジュッ!」「あああっ!💢」「ジュッ!」「わああ~っ!!」「ジュッ!」「うわああっ!💢」

実際に根性焼きされた事のある人はおわかりでしょうが、熱いんじゃないんです、痛いんです!

痛みよりも、膝を焼かれているという恐怖にむせび泣く私。肉が焼ける匂い。痛みなのか熱さなのかわからない強烈な刺激で、涙がちょちょぎれながらも声に怒りを込めて見たり。目で訴えて見たり。(←や。誰も見ちゃいませんが。)
私の背後には弟子コが立って、私が動けないように両脇の下から手を入れて羽交い絞めにしています。

あまりにも常軌を逸したその行為に、「もうやめてくれ!」と怒鳴り散らしたいと思うけども、延々続く根性焼きに終始慣れることなく、「ジュッ!」と膝が焼ける度、いちいち大声で騒ぎ立てるので、文句を言うヒマもありません

・・・って言うか、さっき秋先生がマジックで10個ほど点をつけた分は
全く無視で、先生がマークした場所に狙いを定めて押し付けると言うよりも、ブランブランと線香が揺れるに任せての根性焼き

そうして、マジックでマークした倍以上の根性焼きの跡が私の膝に出来上がりました。(後日数えると、細かいのも入れたら53個もありました。昔の写真で画素が低くて恐縮ですが。あ、却ってクリア過ぎなくて良かったか・)

070613_膝にやいと

こうして私は、3時間のカッサと大量の根性焼きでもう再起不能並みにぐったり。顔も汗や涙や冷や汗でべっとり。

そんな私に、秋先生達は、草の塊をいくつもくれました。
自分でこの漢方薬を煮出して飲めと?(当時私はまだ漢方薬ビギナー)

ここで友人Yが久々登場。
「日本人がそんな事できるわけないでしょ。
あんた達、代わりに煮出してやってよ。」
というわけで、この人里離れた山奥から、私の会社まで
明日から漢方薬をわざわざ作って配達してくれる事になりました。
「週末になったら漢方薬の煮出し方を勉強しに来い」

なんて、アフターケアも万全体制で、
全身痛いのをこらえて帰途二時間の旅路についたのでした。

**********************************

・・・と、ここまでがミクシイを再編集し直したものになります。 ・・・何と!当時の自分、後日談とか治療効果には一切触れず。

当時の私は、ただこの衝撃的なエピソードを友達にシェアしたかっただけらしい・・・。という事で、この続きは今のハザカイが引き継ぎます。って言うか、むしろ治療効果の方が重要じゃんって話・・・。
年老いた自分、若い頃の自分に苦笑いするの巻。


続く

サポートしていただけるとありがたいです。